第153話 クレセント様
数日後全ての部族の族長が集まるとロブスカが説明をする
「話はわかりましたが、本当に再建終わったらエラン様に王位を譲るのですね」
「面倒だから本当は今すぐ渡したいがそれが良ければそうする」
エターナリアが笑顔で言う
「何故名前を明かさないのですか?」
「面倒になるから明かしたくないね、帰ってから頼って来られても困るからね」
「アハハハ!!なるほど面倒だからですか?王なら一生豪遊する事も出来ますぞ!!それでも譲るのですか?」
「エランに任せた!!」
エターナリアが笑顔で言う族長達が笑い始める
「協力はしますが食料不足は解消には数年かかりますが交易するにしても・・・対価が有りません」
「それは借金で何とか出来る、貸してくれるからね」
エターナリアが微笑むとレインとクリスが微笑んでいる
「我らが王に任せましょう」
族長達が言う
「民の幸せが早く来るように」
エターナリアが微笑みながら言う
「我らが王・・・・いえ・・・月の王クレセント様!!」
族長が言うとみんな頷いている
「クレセント?」
エターナリアがエーリンを見る
「クレセント様は我が一族の救世主様で伝説上の王です」
「え!そんな有名な人の名前など自分には合わないよね?」
「クレセント様!!!」
族長達は真剣に言っている
「ピッタリですね!クレセント様」
ロブスカが笑顔で言うとみんな頷いている
「恥ずかしい!!からやめて欲しい」
エターナリアが苦笑いする
「御主人様!伝説の王の名こそ御主人様の名に相応しいです」
レインが笑顔で言うとみんな微笑んでいる
「クレセント様使いが帰ってきました!凄い馬車の列です」
クリスが笑顔で言うと使いに行った者達が入ってくる
「御主人様!国境の町で商業ギルドマスターに手紙を渡した所すぐに食料を大量に集められていましたので持って帰ってきました」
「そうなのか?他の商人も連れてきたのだな」
「その通りですが、国境の町で交易の話し合いを始めていますが大量の食料の対価ですがこの金額です」
「量を確認してきます」
クリスが笑顔で言うと確認に向かう
「ご苦労様!ゆっくり休んでね」
「はい!!御主人様!!」
笑顔で返事をすると部屋に戻っていく
「この量だと本当に白金大金貨の価値が有りますね」
レインがリストを見て言う
「保存が効く物は倉庫にいれるようにして各町や村に配分を割りあてようかな?」
「お任せください」
ロブスカが笑顔で言うとリストを見て涙目になっている
「当面の食料は良いけど次は作物の種類と交易品だね」
「山で取れる薬がやはり1番良いです」
「そうだな・・・しかし土地が広いからもう少し作物を作れば食料の産地にもなるが・・・家畜の数は少ないのかな?」
エターナリアが呟く
「習慣が無いので余りやっている人はいませんがやらせますか?」
ロブスカが言う
「ルールと規律を作ろうか?作らないとどこかの大商人が大量の家畜を飼い畑や草原の草が無くなっても困るからね」
エターナリアが微笑みながら言う
「なるほど・・・一理有ります」
ロブスカが言うとエターナリアは説明を始めると法を作成を始める
「次は畑だが、確認したが小麦の連作を続けているがこれからは小麦、豆、芋と葉物、根菜等で作物を作るようにするようにまずは試しに王都近郊で試すことにする」
エターナリアが言うとキャスカが追加で説明をしている
「畏まりましたが補償をどうするかになりますが・・・」
「ロブスカ新しい事には補償は必要だが交易の利益で賄えば良い、交易も当面は王家の許可制にする、商館を国境の町と王都に作る、国境の町の商館は隣国からの交易商人と取引する為の場所にする、王都は王家の商隊が仕入れて来た商品を売買する場所とする、取引する商人には許可証を出す代わりにある程度の金額を徴収する様に」
「畏まりました、商館はすぐに制定します」
ロブスカが笑顔で言うと詳細をクリスとセリカが説明を始めるとエランが後ろで真剣に聞いている
兵士を使い国内と狐耳族と狼耳族の情報を集めさせている、アニタ達は兵士を訓練をして毎日鍛えている
「御主人様!!大変です!!狼耳族が攻めてきました!!救援を求めています!!」
クリスが報告に来ると使いの者を連れてくる
「被害は出ているのか?」
「クレセント様!族長はすぐに対応しましたが村を襲われ住民が殺されたと報告が有ります」
「数は多いのか?」
「100人程度です」
「わかった!!略奪目的で攻めてきた事を後悔させに行くぞ!!」
エターナリアが宣言するとみんな微笑んでいる
「御主人様!すぐに馬車の準備と出撃準備をします」
「レイン頼んだよ、使いの者ご苦労だったゆっくり休むと良い!!」
エターナリアが笑顔で言うと使いは出ていく
「クレセント様軍の編成を急がせます」
ロブスカが言う
「防御だけ固めておけばよい!エーリンとエミールは残りエランの警護をするように!」
「はい!御主人様!!怒らせた事を後悔させてきてください」
エーリンとエミールは笑いながら言う
「クレセント様護衛だけでも連れて行ってください!!危険です!!」
ロブスカが言う
「大丈夫です!心配は怒り過ぎて殲滅しないかです」
エーリンが苦笑いしながら言う
「怒りすぎない様に気を付けるよ」
エターナリアが微笑むとみんな笑い出す
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