第233話 レオリスと防衛

王城では、報告に絶望していた

「トロールだと!!」

「兵士達は、負傷して脱落しています、もう撃退は不可能です」

騎士が真剣に言うと泣き始める

「レオリス脱出せよ」

国王が真剣に言う

「終わりなのですね」

レオリスが真剣に言うと王太子妃が優しく抱き締めて別れを惜しんから、レオリスが脱出の為、馬車に乗り王城を出ようとする

「レオリス! 正体不明の軍勢が迫っています!」

騎士が慌てて言うと防衛体制をとる

「え! あれはアニタ殿!! この軍勢・・・アーガナルド商会!!」

レオリスが驚いて呟くと、馬車が次々と通り抜けて行く

「何が・・・」

騎士が呟く

「援軍が来てくれた・・・あの馬車を追え!!」

レオリスが真剣に言う

「え! しかし! 脱出の指示が!!」

「あの馬車と一緒にいる方が安全だ!! 最強の冒険者だからな」

レオリスが真剣に言うと、騎士達が見合わせて苦笑いする


馬車を追うように慎重に進む

「トロールが倒されている」

騎士が呟くと、近くの兵士に戦況を聞く

「レオリス様!大変です!!正体不明の兵団が、物凄い勢いで、ゴブリンを倒しているとの事です!!」

「やっぱり・・・城壁から確認するぞ!!」

レオリスが真剣に言うと、城壁を上がり外を見る

「相手にもなってないのか・・・」

レオリスが呟く

「これは何が・・・」

騎士が青ざめて叫ぶ

「国王に使者を出せ、援軍が到着したと・・・いや英雄様が降臨したと伝えろ」

レオリスが真剣に言うと、騎士が走っていく

「王国全戦力より、強力だな・・・」

レオリスが考えて苦笑いする


「国王陛下お伝えします!! レオリス様は城門でゴブリン共が冒険者に殲滅されているのを見ています」

騎士が真剣に言う

「は? 何を!! 馬鹿者!! 早く脱出させよ!」

国王が怒鳴ると王太子が驚いて呆然とする

「正体不明の軍隊がゴブリンを蹂躙しています・・・レオリス様より、英雄殿が降臨したとの事です」

騎士が真剣に言う

「は? 軍隊? 英雄殿?」

国王が呆然とする

「来てくれたのか・・・英雄殿が・・・」

王太子が呟く

「戦況は?」

王太子妃が真剣に聞く

「信じられませんが・・・次々と倒して外にはゴブリンの死体に埋め尽くされていました」

騎士が苦笑いする

「1国の国の戦力より強いのか・・・」

国王が呟くと王太子が苦笑いする


「あ! 御主人様!! 雑魚ばかりでつまらないです!!」

アニタが笑顔で言う

「数が多いから、気を付けるように」

「はーい!!ブルーリザードの方が厄介です」

アニタが尻尾を振りながら言うと、近付くゴブリンを高速で斬り刻み始める

「御主人様、死体が面倒です」

アリスが苦笑いする

「そうだね、騎士達大変だね」

エターナリアが笑い出す

「御主人様、オーガです」

ケシルが言うとアニタが見付けて斬っている

「アニタの方が早いね」

エターナリアが見ながら言う


「御主人様!いなくなりました!!」

アニタが笑顔で走ってくる

「じゃあ帰ろうか?」

エターナリアが笑顔で言うと門に向かって歩いていくと、点呼を取り全員いるのを確認する


「エターナリア殿、ありがとうございました」

レオリスが笑顔で言う

「レオリス来ていたんだ、雑魚しかいなかったね」

「は? 雑魚ですか・・・」

レオリスはトロールを見ながら言う

「雑魚でした!!」

アニタが笑いながら言う

「魔族はいないの?」

エターナリアが笑顔で聞く

「港の公爵家が陥落する前に魔族は確認したと騎士が言ってました」

レオリスが真剣に言う

「そうか・・・取り敢えず、腹減ったから、ご飯でも食べたいね」

エターナリアが笑顔で言う

「準備していますが、返り血拭いてください」

レオリスが真剣に言うと、騎士と兵士が布と水を持ってくると、ゴブリンの血を拭き始める

「あと、外の後始末はよろしくね」

エターナリアが微笑みながら言う

「任せてください、エターナリア殿の事は秘密にします」

レオリスが笑顔で言う

「ご飯食べてゴブリンが来なかったら、屋敷で休むよ」

エターナリアが笑顔で言う

「はい!御主人様!!」

みんな笑顔で言うと、ご飯を食べてから屋敷に帰っていく


「レオリス様、凄いですが・・・門の修復に時間がかかります」

騎士が真剣に言う

「そうだな・・・大変だな」

レオリスが呟くと外を見る

「ゴブリンの後始末・・・どうしたら良い?」

レオリスが呟く

「え?埋めないと・・・この数どうしたら」

騎士が青ざめる

「外の後始末お願いか・・・簡単に押し付けられた?」

レオリスが苦笑いする

「何匹いるか確認も大変です・・・何日掛かるか解らない」

騎士が青ざめて呟く

「撃退出来たのだから、頑張れ・・・撃退出来たから苦労するだな」

レオリスが呟く

「人手が欲しいです」

騎士が真剣に言うと、レオリスは王城に向かって帰っていく


「レオリス! どうだった?」

国王が真剣に聞く

「完全に殲滅でした・・・アニタ殿が雑魚ばかりと一言で終わりです・・・死者無しで、全滅させてました」

「死者無し・・・どのぐらいゴブリンがいたのだ?」

「解りません・・・数えるにも、死体の処理も時間が掛かります」

レオリスが苦笑いする

「明日状況を確認するしか無いか・・・完全に救われたのか?」

国王が真剣に言う

「ギリギリで間に合った様ですが、エターナリア殿の兵士は強すぎる・・・簡単に一国を滅ぼせると思います」

「滅ぼして来ただろ・・・黒龍連合国を建国して、帰ってきたのだから」

王太子が真剣に言う

「そうですが、絶対に喧嘩は売らせないようにしないと、簡単に一国滅ぼします」

「当たり前だ!! エターナリア殿1人でも余裕で一国を滅ぼすぞ!!」

国王が真剣に言うと全員苦笑いする


翌朝外を確認して国王は唖然と立ちつくす

「これが人の力か? 伝承に有る、英雄だな・・・褒美は受けとるか? いや・・・受け取らないか・・・」

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