第232話 王都防衛戦

王都に向かって、多くの騎士は傷付き必死に走っている。その後ろには緑色の肌をした、ゴブリンが奇声をあげながら迫り、追い付くと騎士達を容赦なく殴り、切り裂き食らい付いている


「ゴブリン!!数がいるな」

門に集まった騎士達は近付く騎士とゴブリンを見付けると騎馬に乗りゴブリンに向かって走っていくと、ゴブリンと激戦になる


王城に使者が来る

「国王陛下、ゴブリンが接近してきましたが、撃退に成功しました、逃げてきた騎士の保護も出来ました」

騎士が真剣に言う

「被害は?」

「50人程討ち死にです」

「このままでは、時間の問題か・・・」

国王が真剣に言う

「魔族が先頭に来てないからまだ何とかなりますが・・・」

王太子が呟く

「レオリス、門が破られたら、国境まで退避せよ!良いな」

国王が真剣に言う

「解りました・・・王都にいる二百万人の住民だけでも逃がしたいが・・・」

レオリスが真剣に言う

「大混乱になるが、既に逃げ始めた者もいるだろう・・・エターナリア殿が来てくれても、数が多すぎる、レオリスはエターナリア殿と北に逃げて欲しい」

国王が真剣に言うと、レオリスは苦笑いしている


門の外に多くのゴブリンが集まると城門を壊そうと突撃を始めると、城壁の上から弓矢で撃退しようと攻撃を始めると、オーガが大きな岩を門に投げつけ門が一部穴が開くと、ゴブリン達が門から入り始めると騎士と兵士が必死に戦い始めると、オーガが門を壊し始める


「大変です!!門がオーガに破られました!!」

騎士が報告に来る

「終わったか・・・」

国王が呟く

「それが・・・オーガもゴブリンも騎士と兵士を突破した所で、倒されました・・・門まで押し返してくれています」

騎士が苦笑いする

「何が?」

国王が驚いて言う

「商会の警備している者達ですが途轍もなく強いです」

「商会の? プラトン商会か?」

国王が苦笑いする

「そうですが、知っていたのですか?」

騎士が苦笑いする

「多分、時間がそんなに持たないだろう」

国王が呟くとレオリスが出ていく準備を始める


一方門では

「騎士様今の内に体制を建て直してください」

ステラが真剣に言う

「ステラ殿すまない!すぐに隊列を作り直す」

王国兵士隊長が言うと兵士達が隊列を作り直し、騎士達が戦う準備をする

「合図を」

ステラが言うと、護衛担当達が引いて休憩をすると入ってきた、ゴブリンを弓矢で射ぬいていく


数日間耐え続けていると、岩が投げ込まれ騎士と兵士が吹き飛ぶと門からトロールが入ってくる

「トロール!!」

騎士が絶望しながら叫ぶと、護衛担当達が次々と立ち向かうと、次第に弾き飛ばされ減っていく


エターナリア達は王都が見えてくると門から逃げ出す人々を見付ける

「御主人様、もう始まっていますか?」

クリスが真剣に言う

「数日前から逃げ出す人が増えているから何とか耐えていると思う! 全員戦闘準備!! 絶対に死ぬなよ!!良いな!!」

エターナリアが大声で言うと全員返事をする

「門に近付いたら、セレストリアは左側にエーレン、エミールは右側から城壁沿いにゴブリンを見付け次第倒して進め!!」

「はい!!御主人様!!」

セレストリアとエーレンとエミールが大声で返事をすると門に向かって突き進む

「どけーー!!中央を開けろ!!」

カシムが馬で進む門番が慌てている

「何者だ!!」

「戦況はどうなっている!!手短に教えろ!!」

「反対の門が破られたが、何とか侵入は阻止している!!」

門番が慌てて答える

「道を開けろ!!」

カシムが大声で言うと後ろから騎馬と馬車が迫っている

「どこの軍隊・・・」

門番が呟くと城壁沿いに別れて進み始めると騎馬が入ってくる

「先にいくよ」

アニタが笑顔で言うと、キサラが後を追うように走っていくと馬車が次々と入ってくると、住民達が呆然と見ている


トロールの後ろからゴブリンが入ってくると騎士と兵士が次々と倒れ始める

「ステラ殿、もう良い!逃げてくれ!!」

王国兵士隊長が叫ぶ

「怪我した者を援護しながら下がります!!」

ステラが大声で言うと護衛達は仲間を背負い離脱しようとするが、トロールが殴りに来ると何とかかわしすと、数人が必死にトロールと戦っている


人影が見えた瞬間トロールの頭が切り落とされトロールが崩れ落ちる

「雑魚!! 弱すぎる」

少女が大声で叫ぶと、後ろから騎馬が次々と到着すると次々とゴブリンを切り捨て始める

「え? アニタ御姉様!!」

ステラが少女を見て呟く

「来てくれたのか・・・」

王国兵士隊長が周囲を見て言うと、馬車が向かってくるのを見付ける


ゴブリンを殲滅しながら門まで来ると、アニタが外を見る

「雑魚がいっぱい!!」

アニタが笑顔で言うと、問答無用で切り捨て始める

「あ!!アニタ御姉様!!独り占めしています!! いくよ!!」

キサラが大声で言うと、キサラ達が突撃してアニタを追いかける

「御主人様、アニタが暴走したみたいです」

クリスが苦笑いする

「カシム門は任せた」

エターナリアが真剣に言うと、馬車を下りてステラの方に歩いていく

「御主人様!!」

ステラが涙目で叫ぶと、エターナリアに抱き付く

「耐えてくれただね、後は任せてゆっくり休んでね」

エターナリアが笑顔で言うと、ステラが涙を流しながら泣き始める

「セイラ達は、ここの人達の回復をするように」

エターナリアがステラを抱き締めながら言うと、セイラ達が回復魔法を使い始める


エターナリアが門の外を見る

「アニタ完全に好き勝手、斬り捨てています」

ケシルが笑顔で言う

「数が多いね、カシムここは任せたよ、みんなやるよ!!殲滅開始!!」

エターナリアが大声で言う

「はい!! 御主人様!!」

全員が叫ぶとエターナリア先頭にゴブリンを斬り捨て始める

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