第231話 クエールバスコ出発

護衛達が準備を始めると、クーラが工房から鎧を持ってくる

「御主人様、護衛達の武器防具持ってきました」

クーラが笑顔で言う

「クーラありがとう、大分作っていたね」

「みんな作るのが楽しくて、毎日作り続けています」

クーラが笑顔で言うと、護衛達が自分に合うサイズの鎧と武器を持って嬉しそうにしている


「御主人様お呼びですか?」

アニタが笑顔で言うと、エターナリアが職業変更して【大英雄】にするとスキルを取得させる

「アイテムボックスオープンって言ってね」

エターナリアが笑顔で言う

「アイテムボックスオープン」

アニタが言うと空間に穴が開く

「この武器をしまっておいてね」

エターナリアが笑顔で言うと、武器を受け取りアイテムボックスにしまい始める

「アイテムボックス使えたの教えてくれれば、もっと早く使ったのに」

アニタが真剣に言う

「世界を救う力が有ることを、知られると面倒事になるからね」

エターナリアが微笑みながら言う

「私ももう大人です!! 御主人様いつまでも子供扱いしないでください」

アニタが真剣に言う

「子供じゃなくて、大切な家族だよ」

エターナリアが笑顔で言う

「家族・・・」

アニタが嬉しそうに尻尾を振っている


夕方になると、準備がほとんど終わる

「御主人様、領主様が来られました」

侍女が呼びに来るとエターナリアは、応接室に向かう

「エターナリア様ありがとうございます」

レストリアが真剣に言う

「話しは聞きました、エターナリア殿、私には力が有りませんが、留守中屋敷の護衛は任せてください」

領主が真剣に言う

「警備担当は残るから、大丈夫だと思うけど、よろしくお願いします」

エターナリアが笑顔で言う

「警備担当は残して行くのですか?」

「それでも護衛役300人に回復担当、魔法担当等100人連れていくから、警備担当残しても大丈夫です。それにエニスとレインの護衛は必要だからね」

「それでも一軍になっている」

領主が苦笑いする

「王都に行ったら、入れないなんて無いですよね」

「こちらの手紙をお持ちください、国王陛下からの支援要請の手紙です。」

レストリアが真剣に言うと、手紙を受け取り、アーナが確認する

「明日の朝出発します」

エターナリアが笑顔で言うと、領主とレストリアが帰っていく


翌朝準備完了する

「エター気をつけてね、喧嘩だけは売られないように・・・戦闘を楽しみすぎないでね」

エニスが真剣に言う

「エニス早く帰ってくるようにしたいけど、喧嘩売られそう」

エターナリアが苦笑いする

「喧嘩だけは売られないでよ、間違っても世界征服だけはしてこないでよ」

エニスが真剣に言うと、全員笑い出す

「エニス奥様、普通は無事を祈る様な事を言うのではないですか?」

アーナが真剣に言う

「は? 戦闘狂が負ける訳無いしょ!! 暗黒神ですら、玩具にする人が!!」

エニスが真剣に言う

「そうですね・・・魔族を皆殺しにしてくるとか言いそうです」

レインが微笑みながら言う

「楽しければそうなるかな?」

エターナリアが笑い出す

「だから喧嘩だけは売られないでよ!!」

エニスが真剣に言うと、エターナリアに抱き付いて

「エター絶対帰ってきてね」

耳元で誰にも聞こえないように言うと、エターナリアが優しく抱き締める


「御主人様、この子と一緒に待っていますね」

レインがお腹を触りながら言う

「レイン早く帰ってくるね」

エターナリアが笑顔で言う

「はい、お待ちしています」

レインが笑顔で言う

「御主人様何が有っても守り抜きます」

ジーナが笑顔で言うと、キキラが頷いている

「ジーナ、キキラ後は任せたよ」

エターナリアが笑顔で言うと、馬車に乗り出発する


町中で、合流しながら進むと警備隊詰所の前を通る

「凄い・・・これだけの戦力がアーガナルド商会の戦力か・・・攻め落としに行くつもりか?」

警備隊隊長が呟く

「領主様から連絡が無ければ、全員驚いて大騒ぎになります・・・全員が物凄い実力者ですから」

ケーレスが苦笑いする

「王都が危機では仕方無いが、これだけの戦力がこの町に居たと思うと、絶対にアーガナルド商会を怒らせられない」

警備隊隊長が言うと、ケーレスが苦笑いする


門に到着すると、門の脇でレストリアが見つめている

「御武運お祈りしております」

レストリアが大声で言うと、馬車と馬に乗った護衛役が疾走を始める


数日後、王都前の町が見えてくる

「どこの軍隊だ!!」

門番が青ざめながら言う

「国王陛下の要請により、王都に向かっている通して欲しい」

カシムが大声で言う

「え? この軍隊を通すわけには・・・」

門番が驚きながら言うと、エターナリアが馬車から下りて門番の方に歩いていく

「これが国王陛下からの要請の書類です、貴方にこの書類を確認できる権限はお持ちですか? 事は一刻を争います」

エターナリアが書状の紋章を見せると、門番が慌てて隊長を呼んでくると、書状を確認して青ざめている

「確かに確認しました・・・お通りください、領主様には通達を出しておきます」

門番の隊長が青ざめながら言うと門が開きはじめる

「王都の状況は?」

「王都から避難民がこちらに既に到着しています」

門番の隊長が真剣に言うとエターナリアは馬車に乗って出発すると、町中を通り抜けて行く


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