第11章 魔族

第230話 事変

4ヶ月間迷宮で鍛えながら過ごしている

「御主人様、お客様です・・・王都から至急の使いだそうです」

マタリーナが慌ててくる

「わかった、クリスとアーナとキャスカは、いるか?」

エターナリアが真剣に言うとベットを出て着替え始めると、応接室に向かう

「御主人様、レストリア王女様です。アーナとクリスは先に挨拶をしています」

クーラが真剣に言うと

「念の為、レインとエニスに伝えておいて」

エターナリアが真剣に言うと、応接室に入る

「エターナリア様!! お願いです! 王都を救ってください!!」

レストリアが涙目で言う

「え? 王都を? 何が?」

エターナリアが驚いて言う

「魔族が・・・港の公爵家等を殲滅して、王都に迫っています。この危機太刀打ち可能なのは、エターナリア様だけです!! お願いします!!」

レストリアが必死に言う

「御主人様、まだ情報が有りませんので、何とも言えません」

クリスが真剣に言う

「もう少しで、生まれるのに、出掛けたくないな」

エターナリアが真剣に言う

「百数十万の国民の命が掛かっています!! お願いします!!」

レストリアが涙を流しながら頭を下げると、エニスとレインが入ってくる

「エター何が有ったの?」

エニスが真剣に言う

「エニス様、レイン様・・・」

レストリアが2人を見て呟く

「魔族が港の公爵家を殲滅したみたいだね、王都に向かっているみたいだから、助けて欲しいとの事だね」

エターナリアが苦笑いして言うとレストリアが詳しく説明をする

「エターこれって危機?」

エニスが苦笑いする

「本当なら、御主人様以外に戦えません・・・もしかして、一度行きたくないと言いましたか?」

レインが真剣に言う

「子供の出産に立ち会わないといけないからね」

エターナリアが真剣に言う

「どこまで神様は嫌がらせするのでしょう」

レインが苦笑いする

「エターが旅に出たくないと思ったから!無理矢理、旅に出させる為に魔族が現れたの?」

エニスが真剣に聞く

「御主人様ならあり得ます」

レインが真剣に言う

「ちょっと待って!! 旅に出たくないから、魔族が百数十万人を人質にしたと言うこと!! 冗談じゃないよ!」

エターナリアが苦笑いする

「エターナリア様お願いです!!助けてください!!」

レストリアが真剣に言う

「エターこうなったら、魔族を殲滅して1ヶ月で帰ってきてね」

エニスが真剣に言う

「エニス・・・」

「エター王都にはステラ達がいるのですよ! 見殺しに出来ないでしょ!! もう解っているでしょ」

「御主人様、一緒に行きたいですが、私が今行ったら、足手まといになります。早く帰ってきてください」

レインが真剣に言う

「レイン・・・」

エターナリアが考え始めるとレストリアがエターナリアを見ている

「レストリア王女様、準備をしますので、出来れば領主様の屋敷に行ってください」

エターナリアが真剣に言う

「エターナリア様・・・解りました」

レストリアが真剣に言うと、領主の館に向かう


ヘラと男が入ってくる

「御主人様、港の公爵家を探っていた、配下ですが、急ぎ戻ってきました。ゴブリン等の大群に町が囲まれ、危険と判断して戻ってきた、そうです。」

ヘラが真剣に言うと、男が説明を始める

「御主人様、何が起きるか解りません、護衛を全部連れていってください」

レインが真剣に言う

「港の公爵家嫌いだけど、伝承に有る勇者の出番だよね」

エニスが真剣に言う

「勇者様の・・・え? 私の出番!!」

クリスが驚いている

「あ!! ここに居ました!!」

エニスがクリスを見て苦笑いする

「勇者に英雄の伝承ですね・・・勇者様は一人の筈ですが・・・」

レインが苦笑いする

「英雄か・・・居るけど、伝えてないね」

エターナリアが苦笑いする

「は? 居るって!! 誰よ!!エター!!」

「アニタが英雄だよ」

エターナリアが苦笑いしている

「は? アニタが英雄様!!」

「ごごご御主人様!! 他に伝説級の職業の人は居るのですか!!」

レインが驚いて言う

「聖戦士とか?」

「聖戦士? 確か世界の終わりを阻止する為に旅立つ最後のパーティーメンバーです!! 後は教皇と聖女と賢者です!」

レインが真剣に言う

「聖女か・・・いないな・・・賢者はリリスとキャスカとエニスが賢者から大賢者になっているけど、教皇は、神の使いにレインとセイラとキャスカがなっているけど」

エターナリアが苦笑いする

「聖女以外居るのですね・・・そう言えば聞いてました」

レインが苦笑いする

「聖女はどうしたら見付けられるのですか?」

エニスが真剣に聞く

「確か文献で・・・偉大なる聖王の娘で神のお告げが有ると、聖女が現れると、言われています」

キャスカが笑顔で言う

「偉大なる聖王の娘ね・・・王族だね」

エニスが笑顔で言う

「ん? 居たね」

エターナリアが苦笑いする

「え? どこに?」

エニスが驚いている

「えーと、今から生まれてくるのかな?」

「まさか!! この子達ですか?」

レインが慌て出す

「え? ユーリスが聖女になりそうだね」

「ユーリスが? そう言えばエター子供が出来た時知っていたよね・・・名前も」

エニスが苦笑いする

「神様から聞いたからね」

「お告げ?・・・は?!!」

エニスが驚くと赤ちゃんが動く

「動いた!! ごめんね驚かせて」

エニスがお腹を触りながら微笑んでいる

「御主人様は、今はどのような職業ですか?」

レインが真剣に聞く

「今日は神皇にしているけど」

「神皇ですか?」

「王族、国王、真王、賢王、聖王、皇帝、大皇帝、神皇だよ」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様・・・王様の職業を好き放題に・・・黒龍連合国皇帝でしたね」

レインが苦笑いする

「早く行って倒してくるしか無いね・・・行く前に残る人の職業を変えておくかな?」

エターナリアが真剣に言う

「え? 誰の職業を変えるのですか?」

レインが真剣に聞く

「ジーナ、ちょっと変えるからね」

エターナリアが笑顔で言うと、ジーナの職業を大勇者にして、必要なスキルを取得させる

「御主人様、どうかしたのですか?」

ジーナが真剣に聞く

「ジーナ、アイテムボックスオープンと言ってね」

エターナリアが笑顔で言う

「え? アイテムボックスオープン?」

ジーナが呟くと、空間に穴が開く

「あああアイテムボックス!!」

クリスが驚く

「エターナリア! これは・・・勇者なのですか?」

レインが驚いてエターナリアを見る

「最強の護衛だよ」

エターナリアが笑顔で言う

「え? 勇者様?・・・えーーーーーー!」

ジーナが驚いて尻餅を付く

「ジーナ留守は頼んだよ」

エターナリアが微笑みながら手を差し伸べる

「御主人様・・・どうしたら」

手を握りジーナは困惑している

「魔族がここを攻めてきたら、倒してね、聖戦士キキラが一緒に戦ってくれるから大丈夫だよ」

エターナリアご笑顔で言う

「大丈夫、4ヶ月の特訓で、護衛達より強くなっただけだからね」

エターナリアが微笑みながら言う

「不安しか無いですが、エニス様とレイン様は守ります!!」

ジーナが真剣に言う

「御主人様、最強の護衛の意味は、勇者様だったのですね」

レインが理解して呟く

「そうだよ! 魔族覚悟しておけ!」

エターナリアが笑顔で言う

「エターが戦闘狂に変わった!!」

エニスが笑顔で言うと、全員笑い出す

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