第229話 孤児院と子供達
数日後孤児院が完成すると、エターナリアはレインとエニスと共に孤児院に向かい建物中を確認する
「エター、各部屋2段ベットにしたの?」
「収容する人数が、必要だからね、子供達はベットが唯一自分のいる場所になるよ」
「そうですね、ベットだけは、誰にも邪魔はされないですから」
レインが微笑みながら言うと、建屋内を見て回ると、食堂に戻ってくる
「御主人様、如何でしたか?」
「人が増えたら大変だが、頼んだよ」
エターナリアが笑顔で言う
「養われるだけでしたが、大役任せて頂きありがとうございます。」
夫婦が笑顔で言う
「子供は一緒にやらないのか?」
「娘は、侍女として、子供達の世話をしたいと言ってました。いつか御主人様の子供の世話もしたいと言ってました」
「人手が足らなくなったら、カシタリーナに相談して、援軍を貰うように」
「御主人様、ありがとうございます。」
夫婦が笑顔で言う
「エターナリア様、子供達を連れてきました」
孤児院の院長が笑顔で言う
「お久しぶりです。あの時は申し訳ありませんでした」
男の子が真剣に言うと少女が真剣にエターナリアを見ている
「元気にしていたみたいだね」
エターナリアが微笑みながら言う
「はい、エターナリアさま・・・あの時エターナリア様に見付けて頂きありがとうございます。一生懸命頑張って、エターナリア様の為に何かしたいです。」
少女が真剣に言う
「エターこの子は?」
「奥様、市場の外れで、御主人様が見付けた子供です。仕事が無く、親も亡くなった子供で、稼ぐ為に御主人様に一晩買って欲しいと泣いて頼んだ子供です。」
ジーナが真剣に言う
「エター!! 買う気で近づいたなんて言わないでよ!!」
エニスが真剣に言う
「御主人様なら、見付けた子供に、気になって声を掛けただけでしょう」
レインが微笑みながら言う
「レインの言う通り」
エターナリアが微笑みながら言う
「経緯は聞きましたが、エターナリア殿の優しさが、本当に凄い事です。孤児院の子供達が聞いた時、すぐにエターナリア様だと解っていました」
院長が笑顔で言う
「エターなんて答えたか教えなさい!」
エニスが真剣に言う
「幼い妹も大切だけど、少女も大切な妹だよねと、言われました」
男の子が真剣に言う
「エターだね」
エニスが笑顔で言う
「色々学んで、妹達と幸せになるようにね」
エターナリアが微笑みながら言う
「はい! エターナリア様」
男の子が笑顔で言うと、少女と幼い女の子も笑顔で頷いている
孤児院を出る
「エターナリア様、本当に立派な孤児院を作られて本当に素晴らしい事です。」
孤児院の院長が微笑みながら言う
「ここからが大事です。院長先生の様にしっかり教育が出来るかは、解りませんので」
「相談事が有れば、何なりと相談してください」
「出来れば、外から見て頂き、何か悪い事が有れば何なりと言ってください、直させますので」
エターナリアが真剣に言うと、院長は笑顔で頷いている
カシタリーナの管理する屋敷に向かう
「御主人様、いらっしゃいませ」
カシタリーナが微笑みながら言う
「子供達の様子を見に来たよ」
エターナリアが笑顔で言うと、子供達の様子を覗く
「何を教えているの?」
エニスが真剣に聞く
「今の時間は、この付近の歴史です。アーナさんは、礼儀作法に付いて説明してくれています。」
カシタリーナが笑顔で言うと、別の部屋でアーナが一人ずつ、挨拶の方法を教えている
「貴族風に、庶民の挨拶まで、教えていますね」
レインが微笑みながら言う
「え? こんな挨拶知らないよ」
エニスが真剣に言う
「貴族に有った時しないとね」
エターナリアが微笑みながら言う
「私も習ってきます」
エニスが笑顔で言うと、部屋に入って真似を始めると、子供達が驚いてエターナリアを見る
「御主人様!! 御来訪ありがとうございます。」
全員が挨拶をする
「可愛いですね」
レインが微笑んでいる
「元気にしていたかな?」
エターナリアが笑顔で言う
「はい! 御主人様!!」
全員が元気良く言う
「アーナ邪魔しちゃったね」
「御主人様、子供達は、御主人様に会いたいと思っていますので、時々遊びに来てあげてください」
アーナが微笑みながら言う
「そうだね、エニス時々会いに来るようにしようね」
「エター良いよ」
エニスが笑顔で言うと、子供達が不思議そうに見ている
「御主人様、レイン奥様ありがとうございます」
子供達が笑顔で言う
「え? 私にはないの?」
エニスが苦笑いする
「みんな、エニス奥様にも挨拶をしなさい」
アーナが慌てて言う
「エニス奥様? 」
子供達が顔を見合わせてから、挨拶をする
「存在感無いの・・・」
エニスが落ち込み始めると、エターナリアが苦笑いしてエニスの元に行く
「エニスが第一夫人で、第2夫人がレインだ! 覚えておいてね」
エターナリアが微笑みながら言う
「はい!! 御主人様!! エニス奥様、レイン奥様」
子供達が慌てて言う
「エニスの事は、エニスお母様と呼ぶようにね」
エターナリアが微笑みながら言う
「エニスお母様!!宜しくお願いします」
子供達が笑顔で言う
「お母様・・・少し恥ずかしい」
エニスが赤くなる
エニスとレインは子供達と仲良く話し始めると、周囲に子供達が集まっている
夜になると屋敷に戻り、ゆっくり3人で寛いでいると、ケシルとミシルが入ってくる
「今日は、ケシルとミシルと寝てね」
エニスが笑顔で言う
「え? 何故?」
エターナリアが驚く
「エニス様と話しましたが、御主人様は、絶対に一人で寝ます。前に話しましたよね? 全員と契りは結んでくださいと、だから今日からは、ケシルとミシルと契りを結んでください」
レインが真剣に言う
「子供は出来ないから大丈夫」
エニスが笑顔で言うと、レインと部屋を出ていく
「御主人様、経験は無いですが、数年待ちに待っていました。よろしくお願いします」
ケシルが真剣に言うと服を脱いでエターナリアの横に来ると、ミシルも反対側に来る
「御主人様・・・嫌ですか? 嫌いですか?」
ケシルが真剣に聞く
「御主人様覚えていますか?初めてお会いした時に誓いました。時間はたちましたが、御主人様の事を愛しています。」
ミシルが耳元に言う
「ケシル、ミシル」
エターナリアが呟く
「お願いします」
ケシルが真剣に言うとエターナリアと目が合うと、口付けを始める
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