第10話 迷宮8層

武器屋に入り武器を探して鋼の剣を買うことにする

「鋼の剣で金貨10枚か」

「エター長持ちしてくれたら良いよね」

「そうだね」

「この剣ください」

「金貨10枚だ」

「少し安くして欲しい」

「うむむ、金貨9枚と銀貨5枚だ」

「わかりました」

鋼の剣を受け取り銀貨と金貨を渡す

古道具屋で防具を探したが良いものがなかったので防具屋に行き

「硬質の革の鎧と鎖帷子どっちが良いかな?」

「重さから硬質の革の鎧かな?」

「エニスとアニタはそれで良いよね」

「エターのはプレートメイルが良いと思うけど重くないかな?」

「大丈夫だと思う」

「硬質の革鎧2つとプレートメイルください、少し安くして欲しい」

「硬質の革鎧2つとプレートメイルで合わせて金貨18枚ですので、金貨17枚と銀貨1枚です」

金貨と銀貨を渡して鎧を受けとり革の鎧を売る


宿屋に向かいながら

「家借りたらいくらぐらいなんだろう?」

「家賃よりも家具などを用意しないと行けないので結構掛かるよね」

「そうだね」

宿屋に着いて

「部屋は空いているかな?」

「2人部屋2部屋空いていますがどうされますか?」

「1ヶ月でいくらですか?」

「2部屋で金貨1枚と銀貨8枚です」

金貨と銀貨を渡して部屋の鍵をもらい部屋に荷物を運び、食堂でご飯を食べながら明日から迷宮に潜る事にする


翌日7層に向かい少し倒した後で8層に降りてみてラットに遭遇するがアニタは噛まれる前に次々と斬り黒い霧にしていく

「アニタ大丈夫そうだね」

「全く問題ありません」

「エニスは?」

「余裕があるよ」

「9層も見てみる?」

「そうしましょう!」

エターナリアの言葉にエニスは笑顔で言うと9層に向かう、9層はロブスターだった、アニタは剣を振り下ろすが、剣が通らず弾かれてしまい逆にロブスターのハサミで足を挟まれそうになるが後方に跳んでかわす

「硬い・・・」

迫るロブスターにエターナリアは、甲羅の継ぎ目目掛けて剣を突き刺し、切り裂くがまだロブスターは黒い煙を上げながら動いているが(スマッシュ)を使い両断してロブスターは黒い霧になって消えていく

「ロブスターは硬いから戦いにくいね」

「エターそうだね・・・」

「今のままじゃ厳しいよね」

「残念だけどそうだね」

エニスは悔しそうに言う

「魔法があれば・・・」

「魔法かぁー」

「魔法珠で魔物を倒したら成れるとか言われていると聞いたことがあります」

アニタが言う

「魔法珠か・・・魔法で倒すことで魔法使いになれると言うことで後は才能だね」

アニタとエニスは頷く

9層は諦めて8層でラットを倒すことにする、エターナリアは職業を(村人)に変更して戦う事にする、そしてラットを見つけ次第斬り裂き倒していく

「ラットは戦いやすい」

「エニスは硬い敵よりも生き物の方が相性良いよね」

「硬いと貫けないからだよね」

「棍棒とかハンマーとか斧使う方が良いのかな?」

「硬い敵には有効かも」

「あのーご主人様達は何年ぐらい冒険者をしているのですか?」

「アニタと1ヶ月しか違わないよ」

「え?・・・・この強さで2ヶ月はあり得ないと思います」

アニタは驚きに目を見開いている

「エターが異常な実力が有るからだと思います」

「ご主人様の実力は凄いです」

「まだまだ弱いと思うけど」

「エターの強さ基準はどこなの?」

「基準・・・無いかな」

話して歩いているとラットに遭遇してエターナリアは一刀両断にして倒す

「ラット少ないのかな?」

「かなり倒したからじゃないのかな?」

「全部倒したのだと思います」

「え?そんなに倒した?」

「ずーと倒し続けていたのは誰ですか?」

エニスは少し呆れている

「仕方ないから帰ろうか?」

エニスとアニタは頷いている

迷宮出口に向かって歩きだす、5層に着いて歩いていたとき

「キャーー!ぎゃぁー!」

遠くで悲鳴が聞こえて

「え?誰か危ないのかな?」

「行ってみよ」

エターナリアは歩きだす、アニタは警戒しながら進んでいると戦う音と人の声が聞こえる

「あっちです」

アニタは進みながら行くとアントに包囲されて必死に戦っている人達を見つける、エターナリアは大声で

「助けは必要?」

「助けてーー!!」

エターナリアは

「アニタとエニスは待機して周りを警戒して!」

「畏まりました」

アニタはそう言って待機して周囲を警戒する、エターナリアは剣で斬り捨てながら、進み周りにいるアントを次々と倒し続けて全滅させる

「大丈夫?」

「ありがとうございます」

冒険者達はそう言って座り込んでしまう

「怪我してないなら急いで上に向かった方が良いよ」

「疲れたので・・・」

「暫くしたらまた襲ってくるけど良いのかな?」

「え?本当に・・・」

「何度もあったからね」

冒険者達は立ち上がり

「上の階への階段の方に歩き出そうとする」

「魔石を拾わないのですか?」

「え!あ!拾わないと!」

冒険者達は急いで拾い始め、拾い終り

「あのー無事に迷宮出たらお礼したいのですが、御一緒していただいても良いですか?」

「帰り道ですので良いですよ」

「ありがとうございます」

アニタを先頭に上の階に向かい無事に4層にあがる

「少し休憩しませんか・・・・」

冒険者達は良く見るとかなり怪我だらけだったからここで休憩することにする、エターナリアは冒険者達のステータスを見ると全員村人だった

「迷宮は始めてですか?」

「いえ、半年になりますが、4層で戦えたから5層でも戦えると思って5層に降りましたが、全くダメでした・・・・」

「え?半年で?」

「まだ早かったと思い知らされました」

「半年あれば10層ぐらいいけないのかな?」

エターナリアの言葉に冒険者達は笑う

「冗談はやめてください、10層なんて5年は掛かります!5層突破するだけでも半年から1年って言われていますよ」

エターナリアはエニスとアニタを見ると苦笑いしている

「何層まで潜られているのですか?」

「今日はラットと戦ってきたよ、ロブスター相手はキツかったから」

「ラット?え?え!!8層ですか?」

「そうだよ」

「アント楽勝で戦えるはずですね・・・・」

しばらく休憩してから迷宮出口に向かい、迷宮を出たところで冒険者達と別れてギルドに向かおうとすると

「この魔石半分持っていってください」

冒険者達はそう言うがエターナリアは首を振って

「自分達は今、必要ないから、あなた達にあげます」

「え?しかし」

「装備を買う足しにしてくださいね」

「あっありがとうございます」

冒険者達は頭を下げてお礼を言う

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