第78話 商会引き継ぎ

ベトルセル商会の資産と商会を受け取る為に商業ギルドに向かうと

「エターナリア様お待ちしていました、こちらへどうぞ」

職員の案内で部屋に入る、ベルダートと職員達が待っていた

「お待ちしていました、早速ベトルセル商会の資産の引き渡しと商会代表一族の処遇の件ですがこちらをどうぞ」

ベルダートは資料を渡して微笑んでいる、みんなで資料を確認を始めるとかなりの量になっている

「調べるの大変でしたよね」

「2回目なので慣れましたがこんな無茶苦茶な事はもう無いで欲しいです」

ベルダートは苦笑いしながら言うと

「喧嘩売らない様にして欲しいですね」

エターナリアも苦笑いする

「御主人様、資産の半分以上が借金です、気になるのは貴族向けの借金が返済不能になっている事です」

レインが言うと

「その通りです、金貨28000枚のうち18000枚が借金です、村の方が3ヶ所で金貨500枚、薬の在庫が金貨4000枚、奴隷が金貨1500枚、商会と屋敷の資産が4000枚です」

ベルダートが苦笑いしながら言うと

「かなり薬を集めていたのですね」

「その通りです・・・しかしそれでも足りませんので支部と親族の商会と親族の資産を没収に行っていますが全部でどのぐらいになるかは解りませんので・・・我々商業ギルドも破産ですね」

ベルダートが苦笑いしている

「商業ギルドは破産しないですよ、ゆっくり返済して貰えれば良いですから、それに面倒事は全部やって貰わないと困りますからベルダートはギルドマスターです」

エターナリアが笑いながら言うとベルダートも笑いだす

「今回は最初領主様が反対していましたが昨日急に賛成してきましたが何か有ったのですか?」

「そうなのですか?どうしてでしょうね」

エターナリアが笑いながら言うと

「理由は教えて貰えませんでしたが、ベトルセル商会に借金の有る重臣を教えて欲しいと言われました」

「重臣を教えるよりも商会代表がやった暗殺を報告する所から始めた方が良いですね、誰が依頼をしたかも教えると効果かなり有りますからね」

「アハハハ・・・・やはりエターナリア殿を敵にまわすと怖いです」

ベルダートは苦笑いしながら職員達を見るが職員達は青ざめている

「ベトルセル商会代表はどうなっていますか?」

「色々自白していますが、あまりの事にかなりの重臣を拘束する事になります、領主様の再建がかなり大変です、それと家族は全員犯罪奴隷になりますが、副ギルドマスターの時より多くの人が犯罪奴隷になります」

「今回はお仲間を残さないように徹底的にやって欲しいですね、それに今回は奴隷商人が喜びますね」

エターナリアが笑いながら言うとベルダートも大笑いする

「そろそろ商会を確認して、屋敷と奴隷も確認した方が良いかな?」

エターナリアが言うと

「職員に案内させますが、こちらが引き渡しの書類です確認をお願いします」

ベルダートが書類を出してレインとタニタとマニタが確認して間違えが無いか確認後サインをする

「商会の確認と屋敷と奴隷の引き渡しに移りますね」

ベルダートが言うと職員の案内で商会の方に向かうことにする、商会に入ると職員と運営に携わっていた奴隷達が待っていた

「エターナリア様よろしくお願いします」

「まずは奴隷の契約更新からですか?」

エターナリアが職員に聞くと

「この者達が商会の運営をしていた奴隷です」

職員が言うと奴隷達は頭を下げる

「エターナリア様早速契約更新をしていきます」

奴隷商人が微笑みながら言うと次々と更新をしていく

「次は職員の方だが、私の元で働きたい者は残ってくれ嫌な者は出て行って構わない」

エターナリアが言うと1人も出ていかなかった

「全員働きたいと言うことで良いのか?」

「はい!よろしくお願いします」

職員達が言う

「タニタ、マニタ商会の把握すぐに始める様に、職員と話し合いながら商会の再開の準備進めていくように」

エターナリアがタニタとマニタを見て言うと

「畏まりました御主人様」

タニタとマニタが微笑みながら言うと職員と話し合いを始める

「奴隷達は嘘をつかないと約束する事良いな!」

エターナリアが言うと奴隷達は頷く

「犯罪に加担した者は手を上げなさい」

エターナリアが奴隷達に言うと3人手を上げる

「3人はどの様に犯罪に加担したかエニスとクーラに全て言う事!」

エターナリアが言うと3人はエニスとクーラに説明を始める

「残りの者は商会の仕事をしたいのかな?」

「はい!」

全員が言うと

「お前達は他の指示が出るまで、タニタとマニタの指示に従い様に、何が有ってもタニタとマニタに嘘はつかない事」

エターナリアが言うとレインが頷いている

「畏まりました、御主人様」

奴隷達は答えてから待機している

「エニス、クーラどうかな?」

「犯罪の中心と言うより、利用された様な感じです、暗殺の囮として使われて利用ですね」

クーラが言うと

「逆に言えば証人だね」

エターナリアが微笑みながら言うとクーラとエニスは頷いて同意するので3人を連れていく事にする

「大体の話しは出来ましたこれから準備と把握をしていきます」

タニタが言うとマニタも頷いている

「必要なら奴隷達に手伝って貰え」

「はい!御主人様」

タニタとマニタが言うと後は任せて屋敷に向かう事にする


屋敷に着くと多くの奴隷に出迎えを受ける

「この人数凄い」

「エターちょっと多いね大丈夫かな?」

エニスが心配する

「分けてから使える人を選出していくしかないね」

エターナリアが言うとレインが頷いていると職員の案内で屋敷を見て回り、奴隷達の契約更新を終わらせると職員は帰っていく

「全員今から嘘をつくことを禁止する良いな!」

「はい!」

奴隷達が答えるのを確認してから

「この中で犯罪に加担した者はいたら立ち上がるように!」

エターナリアが言うと20人立ち上がる

「お前達はクーラの元に集まるように」

奴隷達が移動終わってから

「警備や護衛の仕事をしていた者は立ち上がれ」

50人が立ち上がる

「お前達はケシルとミシルの所に集まれ」

奴隷達が移動終わると

「資産管理や秘書をしていた者は立ち上がれ」

5人が立ち上がる

「お前達はエニスの所に集まれ」

奴隷達が移動終わると

「前の主人の命令で性行為をしていた者は立ち上がれ」

15人程立ち上がる

「お前達はセレストリアの元に集まれ」

奴隷達が移動が終わると

「料理人は立ち上がり、リリスの元に集まれ!」

10人の奴隷が立ち上がりリリスの元に集まる

「処女の者は立ち上がれ」

エターナリアが言うと少女達と若い女が立ち上がる

「お前達はアニタの元に集まれ」

奴隷達が移動終わると

「残りの女はキャスカの元に集まれ」

奴隷達がキャスカの元に移動すると

「お前達の仕事はなんだ!」

「庭の手入れと屋敷の掃除と馬車の手入れです」

男と少年が言うが口々に言うと

「わかった、このまま待機していろ」


エターナリアが言うとエニスの所に向かう

「エニスどうかな?」

「この5人に聞いたら全部の資産が解るね」

エニスが言うと

「エニスとレインで資産の確認をしておいて」

エターナリアが微笑みながら言うとエニスとレインが頷く

「リリスどうかな?」

「本当に料理好きな人が多いです」

リリスが微笑みながら言うと

「わかった、お前達に聞くが処女の者はいるか?」

エターナリアが聞くと1人手を上げる

「若いからそう思ったが、何故奴隷になった?」

「え?生まれた時から奴隷です」

女が言うと

「両親と家族は誰かな?」

女は両親と弟を指差す

「両親が料理人だったから料理人になったのだな」

「はい」

「好きな男はいるか?」

「え?いません・・・うっ!・・・います」

女は赤い顔で隣の男を指差す

「お前はこの女が好きか?」

「え?気にしたこと無いです」

男が答えると女はがっかりしている

「御主人様あまりに酷いです!可愛そうです!」

リリスが言ってくる

「お前には改めてやって貰うことを命令する、料理人として腕を上げるよう頑張るように」

エターナリアが苦笑いしながら言うと女は頭を下げる

「他の者は家族はいるのか?」

料理人達は次々と家族を指差す

「結構家族がいるね、やはり料理人は優遇されているね」

エターナリアが微笑みながら言うと

「ミスをすれば家族が売られたりしますので必死でした」

料理人達が言う

「お前達は忠誠を誓う事を約束出来るか?」

料理人達は笑顔で忠誠を誓う

「料理は任せるが私はあまりこっちに来ないからほとんど奴隷達のご飯作りになるが、料理の件で少しやって貰うことが有るから料理の腕を上げるように」

エターナリアはそう言うとリリスに頼み次に行くことにする

「キャスカどうかな?」

「全員メイドです、それに相手はみんな旦那か彼氏と言う事です」

「わかった、忠誠を誓うならば、お前達は仕事に戻って良い」

女達は忠誠を誓い仕事に戻っていく

「セレストリアどうだ?」

「5人は妾で残りは娼婦の様な感じです」

「妊娠をしている者はいるか?」

奴隷達は首を振る

「お前達の扱いは後で決めるから別室で待機していろ」

「畏まりました」

女達は部屋に向かう

「ケシル、ミシルどうかな?」

「警備と護衛していたもの達ですがたいした能力はありません」

「お前達は忠誠を誓えるか?」

「はい!誓いますどんな事でも致します」

奴隷達が言うと

「男達は通常の警備に戻って良い」

男達は通常の警備に戻っていく

「お前達はどんな仕事をしていた?」

「護衛です」

「護衛は好きか?」

「それしかしたこと無いので解りません」

「お前達は処女か?」

6人全員赤い顔をして頷いて

「御主人様が求めるなら何でもしますが、最初は優しくしてください」

「その必要は無いが考えておくがアニタの所に合流するように」

エターナリアはそう言ってアニタの所に行くと

「子供達は全員生まれながらの奴隷です、この4人は最近来たそうです、こっちの6人は親がここの奴隷で成人したとの事です」

アニタが説明をすると

「まずはお前達は何故ここに来たんだ?」

「借金を返せなくなったので売られました」

4人とも同じ様に説明をしている、2人は没落貴族で2人は農村出身だった

「次期妾候補か・・・どんな仕事がしたいとか有るか?」

「え?何でもします・・・御主人様の好きにしてください、覚悟は出来ています」

4人とも震えながら言うとエターナリアはニヤリと笑い

「絶対的な忠誠を誓えるか?かなりの秘密も守る事だが」

「はい!誓います」

4人が忠誠を誓う

「わかった覚悟はしておいて貰う」

エターナリアが微笑みながら言う

「次はお前達8人だが仕事は何をしていた?」

「メイドです」

「メイド以外の仕事でやってみたい事や夢は有るか?」

「え?・・・・一生奴隷なので考えたことなんて有りません」

「忠誠を誓えるか?」

「勿論誓います、どんな事でもします御主人様の好きにしてください」

女達は赤くなりながら言う

「次はお前達だが仕事は何をしていた?」

エターナリアは少女達に言うと

「家の掃除です・・・」

「忠誠は誓えるか?」

「はい!誓います」

「仕事に戻って良いぞ」

エターナリアが言うと少女達は仕事に戻っていく

「キャスカとリリスはこの18人と待っていてくれ」

「はい!畏まりました」

エターナリアは待機させていた男達の所に行き

「待たせたな、お前達は絶対的な忠誠は誓えるか?」

「誓います、どんな命令も実行します」

男達と少年達が言うと

「仕事に戻って良い」

エターナリアが言うと男達も仕事に戻っていく


「クーラどうだ?」

「警備隊と相談もした方が良いですね」

クーラが言うと

「半分はこの間の者達だな」

「申し訳ありません・・・」

男達は青ざめている

「ここにいて毎日ボコボコにされ続ける方が良いか?それとも警備隊に行って余罪を全て吐くのとどっちが良いかな?」

「警備隊に行かせてください、お願いします・・・・」

男達が言うと他の男達も青ざめ、男達に理由を聞き始めて涙目になって頷いている

「部屋で待機していろ」

男達は頷いて部屋で待機することにする


「レインどうかな?」

「結構しっかりしています」

レインが微笑みながら言うと

「エニスはどう思った?」

「良いと思います」

「お前達は5人は命尽きるまで仕える事を誓えるか?」

「勿論誓います、絶対的な忠誠と命有る限り役にたって見せます」

男達が言うと

「レイン任せる」

「はい御主人様」

レインは微笑みながら言うと

「すぐに資産とベトルセル商会の知っている事を各自まとめて提出してください、報告書次第で役割を決めます」

レインが言うと男達は頷くとそれぞれ部屋に戻り色々まとめ始める


「御主人様使う人は決めましたか?」

「料理人は使えるかな、後はあの18人は育てるよ、2人が没落貴族出身だから鍛えたらエリスナに預ける」

「エニス様宜しいですか?」

「む!嫌だけど近付かない様にレインが見張ってね」

エニスはムッとしながら言うと

「畏まりました、エニス様」

レインは微笑みながら言う

「全員徹底的に鍛えるぞ!!」

エターナリアが言うと

「戦闘狂!!やっぱり戦闘狂だ!」

エニスが苦笑するとみんなが大笑いしている

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