第79話 愚かな賊達

ケシルとミシルは急いで警備隊詰所に向かい隊長と隊員を呼びに行くと連れて戻ってくる

「エターナリア殿様とは・・・犯罪関係だな」

「その通りです、まずはこの3人ですが、商会運営をしている奴隷ですが、暗殺の際囮に使われた様なので話を聞いて確認をお願いします、証人なので、裏付けする際の証言と思ってくれたら良いと思います、次にこっちの20人は隊長も見た者もいると思いますが商会代表に命令で犯罪を実行した者達です」

エターナリアが説明をすると隊長は苦笑いして

「証人がいるのは良いが・・・何件の犯罪が有るのか解りますか?」

隊長が言うと

「どのぐらいかは知りません、調べるのが警備隊の仕事だしね」

「アハハハ・・・・そうなんだか忙しすぎる、お願いだからもう新しい犯罪者を見つけないでくれ・・・」

隊長が言うと隊員達が笑いだす

「隊長は犯罪を見逃せと言っていると領主様に報告しておきます」

エターナリアが笑いながら言うと

「それはやめてくれ!犯罪者は捕まえてくれ頼む」

隊長は苦笑いしながら言うと隊員が更に笑う

「余罪と関係した者を全員捕まえてくださいね、副ギルドマスターの時に全員調べ尽くしてなかったから今回大量に捕まえる事になったのですから」

エターナリアが言うと

「それは・・・重臣達から処分を早くしろと言われて・・・」

「その重臣が依頼者だから適当に終わらせたのだね」

「それは・・・今回は最後まで調べるが・・・又色々うるさいだよな・・・」

隊長が溜め息吐きながら言う

「愚痴は人に聞かせない様にしてください、どうせ重臣達は今回は逃げれませんし、あ!・・・」

エターナリアが苦笑いする

「期待しておくとするか・・・」

隊長はエターナリアが何か仕掛けたのを解り笑いながら言うと奴隷達を連れて詰所に戻っていく


「御主人様予定通りですが、次はどうしますか?」

レインが微笑みながら言う

「問題は当面この屋敷の維持を誰に任せるかだな」

「カシタリーナに任せては如何ですか?」

「それしか無いか・・・家を襲われたら大変だけど」

エターナリアが言うと

「襲うバカがいたら、フレイとケニーが完膚なきまで叩き潰すと思います」

「子供達が心配になるよ」

「御主人様、屋敷のメイドを3人家に送り、こちらから候補者を屋敷におけば良いだけです」

「それが良いね、部屋は余っているしね、カシタリーナには何人付けようか?」

「要らないと思いますが警備担当から2人こちらに来るように伝えてあります」

レインが微笑みながら言うと

「後は誰にどの仕事を与えるかだね、この屋敷だと半分で良いから、宿屋に送り込むとするかな?」

「良い考えです、タニタに伝えておきます」

レインは微笑みながら言うと

「後は適材適所で配置していかないとね」

「御主人様料理人の少女は連れていかないのですか?」

リリスが言うと

「少女?まさかエターが気に入ったの?!!」

エニスが反応して声をあげるとリリスは慌てる

「家族で料理人だから新しい宿屋の料理人にするつもりだけど、フレイの弟子入りさせないとね」

エターナリアが言うと

「リリス全部話しなさい!何が有ったのですか?」

エニスがリリスに詰め寄り

「御主人様が好きな男はいるのかを聞いて、その場で誰か言わせたのですが、その男はその場で興味ないと断ってしまい、気まずい状態にしてしまいました」

リリスが苦笑いしながら言うとみんな大笑いする

「エターが失敗するなんて!可愛い!」

エニスが笑いながら言うとエターナリアを見ている

「新しい宿屋の料理人候補にしたと言う事で」

エターナリアが苦笑いしながら言う

「フレイに弟子入りも良いと思います、迷宮で少し鍛えて宿屋の警備もさせましょう」

レインがそう言って微笑んでいる

「アニタ屋敷からカシタリーナを呼んできてね」

「はい!行ってきます」

アニタは笑顔で走って行く

「エター、アニタを走らせると早すぎて問題にならないかな?」

エニスが言うと

「馬よりも早いからねカシタリーナついてこれるかな?」

「え?そっちじゃなくて早いから変な噂が流れないかなと思っただけ!」

「今更だよね、逆に早いから下手な事したらすぐにやってくると解るでしょ」

エターナリアが言うとみんなが大笑いする

「え?・・・・良いの?」

「エニス様もう遅いですよ、ケシルとミシルが全力で警備隊を呼びに行きましたから」

レインが微笑みながら言うと

「あ!そうだった!!」

エニスが言う

「御主人様!大変です商会に武装した賊に襲われています!」

商会奴隷が慌てて報告に来る

「え?もう?大丈夫かな?賊は?」

エターナリアが言うとみんな笑いだす

「え?・・・賊の心配?」

「エニス、レイン、セレストリア様子を見に行こうか?」

「はい、御主人様」

「ケシルとミシルはこっちを襲って来たらボコボコにして良いからね」

エターナリアはそう言って商会に向かう事にすると商会の近くで男達5人に囲まれる

「愚かな商会代表だ!さっさと殺して女どもで楽しむぞ!!やれ!」

男達が襲ってくるがセレストリアが突撃して1人目の剣をかわしながら、腕を掴み地面に叩きつけてから腕を折り、2人目はかわしながら股間を蹴りあげてから腕を掴み地面に叩きつけてから腕を折る

「なんだ!!強い!!バカな!!」

男は驚き後退りするとセレストリアは微笑みながら、3人目を殴り地面に叩きつけてから腕を折る

「早くこいつを殺せ!!!」

男がそう言うとセレストリアは4人目をボコボコに殴りながら腕を掴み腕を折ると男の前に投げ飛ばす

「嘘だーー!化物!!」

男は逃げようとするがセレストリアは微笑みながら回り込み

「あれ?殺すじゃ無いの?」

セレストリアが笑顔で言うと

「この化物!!」

男は剣を抜きセレストリアに斬りかかるがセレストリアは腕を掴み笑顔で地面に何回も叩きつけてから両腕を折り

「誰に頼まれたのかな?」

「だずげでーー」

男は涙を流しながら言うと

「後でたっぷり聞くことにしようか?」

エターナリアがそう言うと男を引きずって商会に向かう事にすると

「あれ?もう終わっているね」

商会の前に男達が転がっているそしてタニタとマニタが微笑みながら立っている

「御主人様!」

タニタとマニタが気が付いて笑顔で手を振っている

「男が逃げようとしているぞ」

エターナリアが笑顔で言うと逃げ出した男にタニタが追いかけて後ろから蹴りをいれて倒してから、足をもってグルグル回してから投げ飛ばす

「少し手加減し過ぎだねちゃんと腕ぐらい折っておいてね」

エターナリアが笑顔で言うと

「あ!忘れていました!早速逃げようとした男の腕を折っておきます」

マニタが男の腕を折ると

「助けてくれーー!頼む!!」

他の男達が泣きながら助けを求める

「誰の依頼かさっさと言いな!!でないとこの男の様になるよ」

エターナリアが言うとセレストリアが引きずってきた男を投げ飛ばす

「ヒィーーーー!助けてくれ・・・・言うから頼む、重臣から頼まれた!簡単にやれると言われたから・・・」

男達が泣きながら言う

「タニタ、マニタこいつらを見張っておいてね」

「はい!畏まりました」

エターナリアは商会の奴隷を呼び出してさっきの男達を連れてくることにすると警備隊隊員が苦笑いしながら男達を見ていた

「あ!隊員さん呼びに行こうとしたのにきてくれていたのですね」

「エターナリア殿を襲ったバカはこれだけですか?」

「あと1人いたけど、商会を襲ったバカの所に置いてきたから、こいつらも連れていく所です」

エターナリアが微笑みながら言うと

「解りました・・・又忙しくなるのか・・・」

隊員が苦笑いしながら男達を連れて商会に着くと

「あ!御主人様!逃げ出そうとしたから両腕を折っておきました」

タニタが笑顔で言うと

「隊員さんあと宜しくね」

「エターナリア殿に誰が喧嘩を売ったのですか?」

隊員が苦笑いしながら言うと

「もう一度教えてねそうしないとどうなるか解るよね」

エターナリアが言うと泣きながら隊員に大声で依頼人を言う

「バカな・・・」

隊員が青ざめる

「エターナリア殿どうなっている?」

隊長がやってくる

「襲う依頼を出したバカに仕返しに行って良いかな?依頼人は隊員に聞いてね」

エターナリアが微笑みながら言うと隊長は依頼人を聞いて青ざめて

「領主様に報告してきます・・・・」

うなだれる様に隊長が言う

「あれ?どうしたの?そんなに偉い人かな?」

エターナリアが言うと

「え・・・・この町の2番目に偉い人だ!!」

隊長が大声で言う

「タニタ、借用書に名前有ったよね」

「はい!有ります」

「借金の取り立てに行こうか?襲ったから即日返済ね、領主様に強制執行して貰いましょ」

エターナリアが笑いながら言うと

「怒らせた方が悪い」

エニスが笑うと隊長が青ざめて

「本気ですね・・・・重臣は終わりです・・・」

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