第236話 港町侵攻 後編

ガーゴイルが接近してくると、セレストリアが剣を振り抜くとガーゴイルは、真っ二つになり、ガーゴイルが地面に落ちる

「危ない!!」

近くに居た護衛が苦笑いしながら、ギリギリで避けていると、ガーゴイルが動き襲ってくる

「このーー!」

クーラが斧をガーゴイルを次々と叩き付けると、バラバラになり、動かなくなる。見ていた近くの護衛達が真似をして、ガーゴイルを粉々に砕いていく。セレストリアは次々と近付くガーゴイルを斬って、転がしていく


回り込むガーゴイルは、クリスとキサラが容赦無く、両断していると、ガーゴイルが全て地面に転がる


「馬鹿な!! 我が眷族を!!」

魔族が状況を見て叫ぶ

「魔族は貴様1人か? もっと居ないのか?」

エターナリアが大声で言う

「人間ごときが!! 死ね!!」

魔族がエターナリア目掛けて突進してくると、アニタが剣を振り抜くと、魔族の爪を斬り落とし魔族は、後ろに飛び退く

「馬鹿な!! 獣人ごときが!! 我に傷を!! 許さん!!」

魔族が逆上して叫ぶと火の玉を作り始める。顔面に火の玉が当たり、魔族が怒りリリスを睨む

「あれ? 頭吹き飛ばない? もう少し強い魔法が必要なの?」

リリスが笑顔で呟く

「人間ごとき!! 死ね!!」

魔族が怒鳴ると、エターナリアが英雄の一撃で魔族に迫る

「少しは冷静になれ!! 愚か者!!」

エターナリアの剣を受け止めながら、白い髪をした魔族が、不敵に笑う

「もう一匹出てきた?」

エターナリアが呟く

「人間よ、貴様が勇者か? 中々良い剣圧だな・・・我に傷を負わすとは、数千年ぶり・・・血が滾るぞ!!」

白い髪の魔族が言うと、エターナリアを殴りに来ると、エターナリアは後ろに飛び退き、剣を構える

「我らが長、魔王様に刃向かう、愚かさを知るが良い!!」

「魔王か? どこにいるのかな? 売られた喧嘩は買いに行くからね」

エターナリアが笑顔で言う

「暗黒大陸まで行ければな!! ここで終わりだ!愚かな勇者」

白い髪の魔族が言うと、エターナリアに高速で近付きエターナリアを捕まえに来る


黒い魔族は、白い髪の魔族が現れた事により、アニタ目掛けて突進すると、アニタがかわしながら、次々と傷付けていく

「馬鹿な!! 獣人ごとき!! さっさと死ね!!」

魔族が怒鳴ると、アニタの剣が魔族の腕と胴体を両断する

「ぐぼ! ばか・・・な」

魔族が何か言おうとすると、アニタの剣が次々と、魔族を斬り刻み、魔族は地面に崩れ落ちる


「なんだ!! おのれ!!人間め!!」

白い髪の魔族が、アニタを見ながら信じられない様子で叫ぶ

「そろそろ終わりかな?」

エターナリアが笑顔で言うと英雄の一撃を放つ、白い髪の魔族は剣を受け止めようとするが、肩から縦に両断されると、すぐに横に両断される

「ゆうしゃ・・・め・・・」

魔族が地面に崩れ落ちながら叫ぶと、エターナリアが聖痕の一撃で、頭を消し飛ばす


「御主人様、この処理はどうしますか?」

ケシルが真剣に聞く

「セイラ、リリス魔法で焼き払いながら、浄化してね」

エターナリアが笑顔で言うと、リリスが魔法で焼き始めると、セイラが浄化を始める


周囲にいたゴブリンは、魔族が負けた事を見て、慌てて四散していく

「御主人様、魔族雑魚でした!!」

アニタが大声で言う

「下級魔族じゃ雑魚だね、油断だけはしないようにね」

エターナリアが笑顔で言うと、カシムが苦笑いしている

(アニタ殿余裕なのか? 魔族が雑魚じゃ無いよな? 御主人様の相手下級魔族か? どのぐらい強いか解らない・・・)


交代しながら、休息をとり日が昇ると、町の中に入り、掃討を始める


「御主人様、やっぱりゴブリンは、四散して逃げた様で、ほとんど残ってなかったです」

セレストリアが残念そうに言う

「どっちに逃げた?」

「足跡から、東に逃げたと思われます」

クリスが真剣に答える

「暗黒大陸って、どこに有るのかな?」

エターナリアが真剣に聞く

「北東のこの大陸です」

アーナが地図で指差す

「遠い・・・行ったら、間に合わない・・・」

エターナリアが真剣に言う

「そうですね・・・東には数ヵ国有りますので、状況が解りません、それに、このまま進み文句を言われても面倒ですね」

クリスが真剣に答える

「面倒だな・・・ここに魔王来てくれないかな?」

エターナリアが真剣に呟く

「御主人様、都合良く来ては、くれ無いと思います。」

クリスが真剣に言う

「仕方ないか・・・どうしようかな?」

エターナリアが考え始めると、全員苦笑いしている

(御主人様、帰ると言わないでください、きっと魔族が襲ってきます。)


夜になると、交代で監視しながら、警戒をしている

「御主人様!! 東側から、ガーゴイルの襲来です!!」

クリスが慌てて入ってくる

「ガーゴイルが来たの? 殲滅だね」

エターナリアが笑顔で言うと、迎撃に向かう


ガーゴイルの迎撃が終わると、全員エターナリアを見ている

「御主人様、帰ると決めましたか?」

キャスカが真剣に聞く

「え? そうだよ!」

エターナリアが真剣に答えると、全員苦笑いする

「御主人様、やっぱり神様は、御主人様を帰らせたく無いのでしょうか?」

キャスカが真剣に言う

「え? そんな事は、無いと思うけど・・・」

エターナリアが苦笑いする

「完全に魔族に喧嘩売られましたね」

キャスカが苦笑いしながら言う

「面倒だな・・・帰れないのかな?」

「御主人様、実は、御姉様から手紙が有ります」

キャスカが手紙を出すと、声を出して読み始める


「御主人様、多分予想が当たれば、帰って来れないと思います。御主人様は、帰りたいと思ったら、絶対に帰って来れないので、エニス奥様と子供の事は気にしないで、2度と喧嘩を売れない様に、完膚なきまでに叩き潰してきてください。

レイン」

キャスカが真剣に手紙を読み終えると、全員真剣に頷いている

「レイン・・・面倒だけど、魔王を倒して帰るしか無いのか・・・子供楽しみだったのに!!むかつく!! 殲滅してやる!」

エターナリアが大声で怒鳴る

「御主人様!! 売られた喧嘩は、最後まで買います!!」

アニタが大声で言うと、全員笑い始める

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