第7章 北へそして王国建国
第136話 クエールバスコ帰還
クエールバスコの町が見えてくると馬車の列が出来ている
「何でだろう?」
エターナリアが呟くと馬車の列に並ぶ
「50台ぐらいいますね」
レインが見ながら呟く
「今日中に入れないかな?」
エターナリアが呟くとレインが苦笑いしながら頷くと日が暮れ始めると門番がやってくる
「クエールバスコに何の用だ?」
門番が馬車を覗きながら言う
「王都での交易を終わらせて、クエールバスコに帰ってきました」
エターナリアがほほ笑みながら言う
「帰ってきた?町中に入ったら停まる場所は確保出来ているのか?」
「屋敷に帰る予定です」
エターナリアがほほ笑みながら言うと門番は戻っていくと上司を連れて戻ってくる
「あ!やっぱりエターナリア殿でしたか!」
門番が笑顔で言う
「はい、そうですがこの列は何故ですか?」
「は?・・・それはアーガナルド商会の商談会の前日だからです!もう慣れましたがどんどん大きくなっています」
門番が苦笑いする
「あ!そうだった」
エターナリアが笑い出すとレインが苦笑いしている
「本当にこんなに馬車が来ると宿屋が足りないので宿が手配出来てない馬車は入れないと通達を出しています。エターナリア殿達はすぐに入って貰って良いです」
門番が笑顔で言うと馬車は列の横を通りすぎて、門番に挨拶をしてから町に入っていく
屋敷の前に到着する
「御主人様!!お帰りなさいませ!!!」
侍女が次々と出てきて挨拶をしていく
「留守の間、何かトラブルは無かったか?」
「はい!御主人様!賊も来ませんでした」
マタリーナが笑顔で言う
「みんな元気で良かった」
エターナリアがほほ笑みながら言うと屋敷に入り各自部屋に戻っていく
ご飯を食べた後ゆっくりしているとエリスナ達が帰ってくる
「御主人様!!」
「エリスナ、トリスナ、タニタ、マニタただいま」
「御主人様!お帰りなさい」
みんな嬉しそうに言うと早速留守の間の報告を受けるとエターナリアもそれぞれの町の状況とプラトン商会の事を伝える
「流石御主人様です!こんな短時間にこれだけの事をしてくるなんて!王都の商会も素晴らしい事です!」
エリスナが笑顔で言う
「予想通りですが、御主人様が動けば色々な事が起きます、本当にエレストニ子爵を倒してしまうなんて思いませんでした」
トリスナが言うとタニタとマニタも笑っている
「襲ってくる方が悪いだけだよ!」
エターナリアが笑うとみんな笑い出す
「明日は商談会だったよね」
「はい!準備完了しています」
「どんどん人が増えているのかな?」
「実は宿屋を増築するか考えています」
エリスナが言う
「候補地を買ってもう一軒作った方が速そうだね」
「はい!実は候補地は買ってあります」
「エリスナ流石だね、じゃあ料理人を育てないといけないね」
エターナリアが微笑むとレインが笑い出す
「明日は商会に来られますか?」
エリスナが言う
「明日は任せるよ、ルミルの実の方が気になるからフレイと相談からかな?後は隊長とケイレストに挨拶かな?」
エターナリアが微笑むとエリスナは頷いている
「エニス様はどうかしましたか?」
「え?多分お気に入りの抱き枕を抱き締めて寝ているかな?」
エターナリアが笑うとレインが大笑いするとエリスナ達は顔を見合わせている
「みんなで覗きに行こうか?」
エターナリアがほほ笑みながら言うとみんなでエニスの部屋にいくとエニスはメリーを抱きながらモミモミしている、メリーは声を出さないようにしながら喘いでいる
「やっぱり・・・」
エターナリアが呟くとエリスナ達は苦笑いしている
「御主人様・・・エニス様の方が浮気ですか?」
エリスナが苦笑いしながら言う
「メリーだけだと足りないからクーを買ったけど2人ともエニスの抱き枕状態だね、暇が有ると何時までもさわっているからね」
エターナリアが苦笑いしているとエリスナ達は笑い始める
翌日朝から家に向かう
「御主人様!お帰りなさい!!」
チキラとキキラが笑顔で言うとフレイとケニーが出てくる
「御主人様お帰りなさい!!」
「フレイ、ケニー、チキラ、キキラただいま、留守の間元気にしていたかな?」
エターナリアがほほ笑みながら言う
「平和でした、警備隊が毎日巡回をしてくれています」
フレイが言う
「え?警備隊が巡回?」
「賊が近付かないように気を付けていますね、牢屋が一杯にならないように普段から努力を始めています」
フレイが笑顔で言うとレインが笑い出す
「隊長も努力してくれるなら良いね」
エターナリアが呟く
「ケニーこの革と毛皮で何か作ってね」
エターナリアは兎と狼とベアーとクロコダイルのアイテムを出していくとキキラが目を輝かせている
「喜んで作ります」
ケニーが笑顔で言うとキキラと子供達が工房に運んでいく
「ルミルの実の件だけど、どうだろう?」
「はい!御主人様!頂いた実で試行錯誤しましたが、熱を加えた時に灰汁が渋みとして出ていくので灰汁を取り除けば色々料理に使えます」
フレイはそう言うと厨房に行くと料理を始めると甘い香りが漂い始める
「まずは煮詰めたジャムですが交易品として間違えなく使えます、後はこれを食べてください」
フレイがパイを出すと食べてみる
「これは旨い!パイ包みは凄く美味しいけど、果肉も渋みが無い」
「先に煮て形の有る状態でパイで巻いて、焼いたものです」
「フレイだから思い付くことだね」
エターナリアが笑顔で食べている
「これは?」
レインがつまんで食べると甘味が口の中で広がる
「美味しい!」
レインが笑顔で言う
「煮てから干したものです、保存が効きます」
「これも交易品になるね」
「しかし見た目があまり良くないと思います」
フレイが残念そうに言う
「入れる箱を豪華にすれば大丈夫かな?」
エターナリアが笑顔で言うとレインが頷いている
「交易品としては、ジャムと形を残して煮たこれと乾燥させた物だね」
「はい!そうなります美味しいものが沢山出来ます」
フレイはそう言うと厨房からケーキとタルトを持ってくるとみんなで食べる
「間違えなく売れます!貴族も完全に虜に出来ます」
レインが笑顔で言うとみんな頷いている
「周辺で果実を作る果樹園作ろうか?別の果実もこうすれば売れるよね」
エターナリアが言うとフレイが嬉しそうに尻尾を振っている
「御主人様、先にクエレスト・ハンストの町に果樹園を作るように指示をした方が良いと思います、ルミルの実沢山必要になります」
「レインが真剣に言う事は絶対だね、すぐに使いを出そう」
エターナリアが言うとフレイを連れて第二屋敷に向かう
「ごご御主人様!!!いらっしゃいませ」
門番があわてているとエターナリア達は中に入る
「御主人様、お帰りなさい!!」
カシタリーナが出てきて挨拶をすると奴隷達が集まって挨拶をしていく
「カシタリーナ厨房と料理人を借りるよ」
「はい!何か作られるのですか?」
「後で試食して貰うけど、交易品にするからね」
エターナリアがカシタリーナに説明をするとフレイは厨房で料理人達に説明しながら作って貰うとすぐに壺に詰めて宿屋に届けて明日臨時商談会に出す旨をエリスナに伝言する
「御主人様?何故宿屋に届けたのですか?」
クリスが疑問に質問する
「味見代わりに商人に食べさせるためだよ、宿屋でパンに乗せて食べさせれば、すぐに噂は広がるからね」
エターナリアがほほ笑みながら言うとレインが微笑んでいる
「あ!そうですね!それなら明日すぐに買いたいと人が殺到します」
クリスが言うとみんな頷いている
「高く売れれば、クエレスト・ハンストの町に金貨を送れるからね、少ししたら加工場が出来たら料理人を派遣して加工を開始しないといけないかな?」
「そうですね、果実のままクエールバスコに持ってきても大丈夫ですが、クエレストの町で加工出来たら向こうの町に産業が出来ます」
レインが微笑む
「領主に貸しが出来て良いね」
「その通りです!」
レインが笑顔で言う
タニタが急いでやってくる
「御主人様!あのジャム反則です!!美味しすぎます!エリスナから明後日臨時の商談会すると言っています!」
タニタが急いで言う
「じゃあ明日朝からパンに少し付けて配ろうか?」
エターナリアがほほ笑みながら言う
「勿体無いけど!それだったら商会の経費で配ります!!すぐにパン屋にパンを用意して貰います」
タニタが笑顔で言うとフレイがパイを手渡す
「美味しそう・・・甘い!旨い!!反則です!!!」
タニタが驚いて食べている
「貴族に売れるかな?」
エターナリアが言う
「すぐに売れます!!量が少ないのでどんな金額になるか解りません」
タニタが笑顔で言う
「果樹園を近くに作りたいけどどこか候補を見つけて欲しいな」
「あ!畏まりました」
タニタは商会に戻っていく
「御主人様!市場の果実でジャムに出来る果実を探して見ます、もしかしたら色々作れるかもしれません」
フレイが笑顔で言う
「色々研究しようか?試食は沢山食べる人がいるから色々感想が聞けるからね」
エターナリアがほほ笑みながら言う
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