第9章 帰国と平和な日々

第191話 国境に到着

翌日エターナリアは町中を散歩する

「御主人様人が多くなりましたね」

レインが微笑んでいる

「そうだね、アジェリナが頑張った成果だね」

エターナリアが微笑むと路地裏を見たりしながら歩いていく

「エター何か探していたの?」

「孤児が路地裏に前は寝ていたけど、居なくなったなって思って見ていたよ」

「そうだね、住民が幸せになれば良いよね」

エニスが微笑みながら歩いていく

「1年も頑張ったから、成果が出て良かったね」

エターナリアが微笑みながら歩いていく


夜になるとアジェリナがやってくる

「御主人様、昨日は申し訳ありません」

「今日は普通だね」

「はい、クレセント陛下」

「アジェリナのお陰で王都は孤児が減ったかな?」

エターナリアが微笑みながら言う

「はい、孤児は孤児院に集めました、食事と住む場所を与えて、手伝いなど仕事をこなして、孤児院に寄付が集まり始めました、御主人様のお陰です。子供達はクレセント陛下の伝説が大好きで、いつかクレセント陛下の為に働きたいと言う人が増えています」

アジェリナが笑顔で言う

「伝説は・・・恥ずかしいから教えなくて良いけど」

エターナリアが苦笑いするとレインが微笑んでいる

「クレセント陛下は、どうなさいますか?」

「一度家に帰ってから、次は何をするか決めるよ」

エターナリアが微笑みながら言う

「そうですか・・・残って黒龍連合国皇帝として民を導いて貰えないのですか?」

「連合会議で話し合って決めてくれれば良いよ、最初から押し付けて帰るつもりだったけど、喧嘩売られたから全部買っただけだからね」

エターナリアが笑顔で言う

「そうですか・・・」

「アジェリナ安心して、また遊びに来るから、アジェリナもエターナリアの子供を生んでよね」

エニスが笑顔で言う

「え!!そそそっそれは!!えーと、その、そそそ側室にしてもらえるのですか!!」

アジェリナが慌てながら言う

「そのつもりだから、しっかり留守番をしてください」

レインが微笑みながら言う

「解りました!!お帰りをお待ちしています!」

アジェリナが笑顔で言う

「可愛い・・・エターも頑張ってお父さんになるようにね」

エニスが腕に抱きつきながら言う

「え?どうしたの?」

「エヘヘ・・・出来ました」

「ん?何?」

「御主人様おめでとうございます。」

レインが笑顔で言うとアジェリナが不思議そうにしている

「もしかして、赤ちゃん?」

「はい!エターの子供だからね」

エニスが照れながら言う

「そうか・・・嬉しいよ」

エターナリアが微笑みながら言う

「今度こそクエールバスコに帰るよ」

「わかった、みんな元気かな?」

「散歩気分でちょっと喧嘩売られる前に買い取りに行くと言ったら、全部征服してしまうだから」

エニスが笑顔で言う

「・・・御世継ぎ様が!!おめでとうございます!!」

アジェリナが笑顔で言う


数日間熊耳族の奴隷を鍛えるとクエールバスコに向かって帰ることにする

「御主人様、全員準備が終わりました。」

レインが微笑みながら言う

「セリカ、クリス積み荷は大丈夫かな?」

「準備完了しています。アイテムボックスも沢山入れ過ぎました」

クリスが苦笑いしている

「護衛は大丈夫かな?」

「全員準備完了しています。1国でも落とせる戦力です」

セリカが笑いながら言う

「じゃあ帰ろうか!」

エターナリアが笑顔で言うと全員馬車に乗ると出発する


国境の町に到着すると屋敷と商会支部を確認して支部長に後の情報収集を頼むと国境を越えて行く


「何だ!あの馬車の列は!」

国境の町の門番が慌てて報告に走ると領主が確認に来る

「軍隊?黒龍連合軍?」

領主が呟くと震えて見ていると先頭の集団が到着する

「何者だ!」

「アーガナルド商会の交易隊だ開門を頼む」

カシムが大声で言う

「は?アーガナルド商会だと!!嘘つくな!あの列が商隊か?あり得ん!!」

兵士が怒鳴る

「本当だ!!」

カシムが大声で言うと領主が使いを出すとオルトロスがやってくる

「カシム!!何故ここに!」

オルトロスが苦笑いして言う

「オルトロスか!久しぶりだな!アーガナルド商会の商隊なんだが通してくれるよな?」

「ちょっと待て!あの列が全部か!!」

「そうだ!それにあの旗印に文句有るか?」

カシムが言うとオルトロスが苦笑いする

「門を開けよ・・・話しに行ってくる」

オルトロスが苦笑いすると出てくるとエターナリアの元に案内する

「あ!オルトロス久しぶりだな!アーガナルド商会代表のエターナリアだ!」

エターナリアが笑顔で言う

「はーーーーー!何故!」

オルトロスが驚いて大声をあげる

「国王から三原則守るように言われなかったか?」

エターナリアが微笑みながら言う

「え!ははっはい!」

オルトロスが苦笑いする

「手紙に有った、交易所は完成したかな?」

「後はクエールバスコから支部長を派遣してもらえれば良いです」

「支部長と警備担当置いていくね」

エターナリアがさりげなく言うとクリスが笑っている

「解りました・・・案内します」

オルトロスが苦笑いすると馬車は進み始めると町に入っていく


「こちらが交易所兼支部になります」

オルトロスが笑顔で言うとレインとクリスとセリカが中を確認する

「御主人様、良いできですね」

「支部長代理後は頼んだよ、護衛は何人にする?」

「取り敢えず10人と女護衛2人付けて置いてください」

レインが笑顔で言うと支部長代理が中を確認して護衛達も笑顔で確認している


「御主人様、領主が会いたいそうですがどうしますか?」

レインが笑顔で聞く

「面倒だから会わないよ」

「クリスとアンナに任せますね」

レインが笑顔で言うとクリスとアンナと護衛が向かう


領主の館に入ると領主に会う

「女だと!何故代表は来ない!」

重臣が怒鳴る

「御主人様は貴族嫌いですので、この様な所には来ません」

「何だと!!無礼な!!牢獄に入りたいのか!」

「するなら、貴国国王陛下と黒龍連合国に喧嘩売るようなものですがよろしいのですか?」

クリスが睨みながら言う

「なななっ何だと!!」

「黒龍連合国と交易も一切出来なくなりますが、よろしいですね」

「え!何故だ!!」

「当たり前です。クレセント陛下と国王陛下との約束で全ての交易は、アーガナルド商会が窓口になっています。又、黒龍連合国クレセント陛下より、黒龍連合国国外交易許可証と商館設置許可証の発行もされております。」

クリスが笑顔で言う

「何だと!!」

「さらに国王陛下から、国外交易許可証と王国交易商隊の旗印を無視するなら、国王陛下に対する反逆と言う事になります」

「え!・・・・・」

重臣が黙り込む

「どうかなさいましたか?牢屋に入れるのでは無かったのですか?どうしたのですか?」

クリスが睨みながら言う

「そそっそれは・・・・もう良い!」

重臣が怒鳴る

「それだけですか!!あれだけ文句言っておいてそれだけですか?」

「え!ここ・・・この!!」

「もう黙れ!アーガナルド商会の者よ、済まなかった、聞きたいのだが、アーガナルド商会はどのぐらいの規模になったのだ?」

「支部はいくつかあります。国外とも自由に交易は出来ますが、代表は、面倒事を嫌います」

クリスが微笑みながら言う

「そうか・・・もしかして、牢屋に入れていたらどうなる?」

「御主人様が怒って救出してから、殲滅するかも知れません、それにすぐに黒龍連合国連合軍に援軍も出来ますので、戦争に発展しますね」

「・・・そう言うことか・・・」

領主が苦笑いするとオルトロスが入ってくる

「クリス殿・・・アンナ殿まで」

オルトロスが苦笑いする

「オルトロス将軍、もしこの者達を牢屋にぶちこんだらどうなる?」

領主が苦笑いしながら言う

「え!!そそそんな事したら、終わりです!!穏便に済ます為には、私が領主と兵士全部捕らえるしか無くなります!!黒龍連合国に喧嘩売ることになるので・・・完全に蹂躙されます。アーガナルド商会の護衛だけでも、一国を潰せる戦力が有るので、戦いにもなりません」

オルトロスが慌て出す

「こいつが、この者達を無礼者だから、牢屋に入れると言ったがどうなる?」

領主が真剣に言う

「は?すぐに捕らえて、王都に送る!」

オルトロスが言うと重臣を睨む

「アーガナルド商会の者よ済まなかった・・・許して欲しい」

領主が言うと頭を下げる

「オルトロス将軍後はしっかり躾しておいてください」

クリスが笑顔で言うと全員苦笑いしている

「畏まりました」

オルトロスが真剣に言う

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