第62話 帰還と薬作成
「隊長さんちょっと大捕物して貰っても良いかな?」
エターナリアが言うと
「え?どう言うことですか?」
「ちょっとこいつらの仲間を片っ端から捕まえちゃってくださいね」
「それは自分達では無理だ!」
隊長は青ざめる
「みんな喧嘩売られたらどうする?相手を全部潰す?見て見ぬふりをする?逃げ出す?どれを選択する?」
「勿論相手は全部潰します」
アニタが笑顔で言うとみんな大笑いする
「一度帰ったら準備してちょっと遊んであげようかね」
「ちょっと待ていくらなんでも無理だぞその人数で戦うのは!」
「それはお楽しみに日が落ちたらここに来てくださいね」
エターナリアは微笑みながら言うとエターナリア達は一度商会に戻り変装する事にする、日が落ちて兵士達が指定した場所に出動するのを確認して指定場所に向かう
「来ましたね隊長さん既に始めています」
隊長に近づいて言うと
「はぁ?」
「謎の黒装束とでも呼んでくれ」
「あーわかった、謎の黒装束だな」
隊長達はエターナリアの後ろを付いてくると盗賊のアジトに到着するそしてレインと合流すると耳打ちしてくる
「御主人様アニタとセレストリアが中で制圧しています」
「わかったそろそろ終わるかな?」
エターナリアはレインと兵士達と中に入るとクーラが手を振って詳細を確認すると上の階からアニタ達が戻ってくる
「じゃあ全員捕まえてねあと地下の部屋に捕まっている人がいるみたいだから頼んだね」
「あーーわかった」
兵士達が盗賊を連行していくそして全員と証拠を確保させて詰め所に向かう兵士達は笑顔だった
「隊長さんあと二ヶ所潰しますよ」
「あははは本気の様ですね」
その後二ヶ所の盗賊のアジトを潰して全員を捕まえさせる
「本当に強すぎる」
「じゃあ後の調査はよろしくね」
「畏まりましたがこれからが大変です」
隊長は苦笑いしている、商会に戻り変装を解いてから宿屋に戻って休むことにする
翌朝、商会に向かうと次々と薬の材料が納品と買い取りをミリシアとサリーナが行い全ての材料が揃う
「クリス、セリカ手伝ってもらうからね」
「はい!何をお手伝いすれば良いですか?」
「アイテムボックスオープンって言ってみて」
「はい!」
クリスとセリカはアイテムボックスを出現させる
「え?まさかアイテムボックス!」
「アイテムボックスにこの薬草をしまって持って帰るよ」
「あ!はい!!」
クリスとセリカはアイテムボックスに薬草を次々としまい全部しまい終わる
「明日の朝準備して帰るよ」
「御主人様畏まりました」
レインが笑顔で言うと
「え?エター1度帰るのですか?」
「帰らないと大変な事になるからね」
エニスは事態が事態だから仕方ないと頷く
「ミリシアこの支部は任したからね」
「はい!任せてください」
エターナリア達は町中で食料と調味料を買い取り出発の準備をしていくとクエバストに会う
「エターナリア殿」
「ギルドマスターどうかなさいましたか?」
「話があるのだが」
「話ですか?どの様なご用件ですか?」
「昨日盗賊団が壊滅したからこの町も安全になるが兵士達は黒装束がやって来て盗賊団を潰したと言っている」
「え?黒装束ですか?強いのですか?」
エターナリアが言うと
「黒装束殿を見つけてお礼を言いたいのだが見つからないとの事だ」
「なるほど、そう言うことですか」
「だからエターナリア殿どこかで会ったら伝えてくれ商業ギルドがありがとうと言っていたと」
クエバストが笑いながら言う
「わかりました、明日出発しますので、出会う事があれば伝えます」
エターナリアもニヤリとする
「よろしくな!後ミリシア殿が物凄く強いと驚いたぞ」
「一人で残すので鍛えてありますので馬鹿な奴が手を出したら半殺しになると言うことがわかるでしょう」
「あははは!確かに既に噂になっているぞ!」
「少し心配ですので何か有ったら手助けしてもらえたら嬉しいです」
「解った!又来てくれ」
クエバストがそう言うと握手して別れる
「御主人様クエバスト様は全て解っていてお礼に来たのですね」
「そうだな、盗賊は商人の敵だからな」
「エター強いから目立つよ気を付けてね」
エニスが微笑みながら言う
翌朝準備を終わらせて出発する
「御主人様良い旅をしてください」
ミリシアがそう言うと見送られて馬車は出発する
十五日後クエールバスコの門が見えてくるが馬車の行列が出来ている
「凄い行列ですね」
「厳しく調べてから中に入れているみたいだね」
「今日中に入れそうに無いかな?」
待っていると門番が見に来て門は閉まり、明日の朝まで開かないからと言ってくる
「え?明日まで入れないのですか?」
「そうだ!調べるのに時間がかかるからな!」
「何日もかかるのですか?」
「そうなる可能性が有る」
「困りました早く商会に帰りたいのですが」
「ん?お前達はこの町の商会の者なのか?」
「はい!アーガナルド商会のエターナリアです」
「わかった、上には伝えておくが何か商会に伝えることはあるか?」
「手紙を書きますので渡して貰っても良いですか?」
「わかった!渡してやる」
門番はそう言って次の馬車に向かう、急いで手紙を書いて門番に渡しに行くと
「エターナリア殿!!」
警備隊隊長が驚いて声をかけてくる
「隊長殿どうしてこちらに?」
「戻って来たのか!」
「今日到着しましたが、時間内に入れなかったので手紙だけでも届けて貰おうと来たのです」
「はぁ?ちょっと待っていろ話をつけてくる」
隊長は門番の詰め所に向かいしばらくすると戻ってくる
「すぐに馬車を通してくれるぞ!」
「ありがとうございます」
エターナリアは会釈をしてから馬車の所に門番と一緒にいき馬車の横を通り門までくると
「所で積み荷は何を?」
「疫病用の材料を揃えてきました」
エターナリアが門番の隊長に答えると
「なんだと!!疫病用の材料だと!!」
門番の隊長は驚き声をあげると門番達も驚いている
「だから少し急いでいました」
「わかった通って良し!」
門番の隊長と門番に見送られて門の中に入っていくと警備隊隊長が待っていた
「ありがとうございました隊長」
「何時ものお礼だ!商会に向かうのか?」
「いえ!すぐに薬屋に向かい薬の調合を始めて貰います」
「え?薬の調合?」
「疫病の材料が揃いましたのでいち早く作成して貰わないと大変な人々がいますので」
「まさか早く帰ってきたのは、この為か!」
「そうです!だから隊長には感謝しています、これで量産して多くの人を助けられます」
エターナリアが言うと
「貸しを返した積もりが又助けられるのか・・・」
「え?もしかして既にこの町にも疫病が?」
「4日前に旅商人がかかっていたが門番が見つけて治療中だ!だが材料が足りないから昨日北へ材料を手配に商業ギルドがしたところだ」
「15日前に北へ追加の材料を手配していますのでこちらの方が早いですね」
「全く勝てないな・・・」
「急ぎますので失礼します」
隊長と別れてからアーガナルド商会薬屋に向かう
「誰かいるか?」
「どちら様でしょうか?」
「すぐに薬の調合を始めて欲しい!トリスナはいるか?」
「え?トリスナ様は帰りました」
「セレストリアすぐにトリスナとエリスナを呼んできてくれ」
「はい!行ってきます」
セレストリアは全速力で屋敷に走る
ダストルと数人の女性が出てきて
「誰ですか?」
「え?御主人様!!」
「時間が勿体ないすぐに疫病用の薬の調合の準備をして欲しい!材料はどこに置けば良いか!」
「え?材料?まさか北から持って帰ってきたのか?」
「目録だ確認してくれ!」
サリーナが手渡すと
「え?なんだこの量は!しかし全部揃っている」
「奥に置いてくれ!!」
クリスとセリカがアイテムボックスから出して次々と置いていくとダストルが物を確認していくと
「全部上物だ!すぐに作成するぞ!!」
ダストルは北の材料を持って行って作業を始める
「サリーナ手伝って貰えるかな?」
「勿論です」
サリーナがダストルの手伝いを始めるとダストルがニヤリとして
「見習いも連れてきたのか!」
「クレイト・ハレストの薬師の娘ですから基本は出来ています」
ダストルは笑顔になって頷いて作業を続ける
「御主人様!!遅くなり申し訳ありません」
トリスナとエリスナがやって来て笑顔で言うと
「トリスナすぐに薬を包む紙を集めてくれ」
「畏まりました、どのぐらい必要になりますか?」
「数万だな!」
「え?すすす数万!!」
「御主人様予定数ですが置けません」
クリスとセリカが言うと
「え?置けない?ちょっと狭いか、トリスナどこに置けば良いか教えてくれ」
エターナリアが言うとみんなで見て
「ここには置けないです・・・・」
トリスナは青ざめて言うと
「わかった屋敷と商会の倉庫に置くぞ」
「あ!畏まりました」
「トリスナここは任せて良いかな?」
「はい!畏まりました」
エターナリア達は一度屋敷に向かうことにする
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます