第61話 ミリシアと暗殺団?
翌日、いくつかの店を見て回り再び薬屋に訪れる
「こんにちは」
「アーガナルド商会さんいらっしゃいませ」
「実は相談があるのですが」
奥から店主がやってくる
「相談とは?」
「この町には結構薬屋が多くてもしかしたら結構な薬の素材が在庫があるのかなと思いまして」
「ん?確かにある程度みんな在庫を持っているが」
「あの薬を作る他の材料もあれば購入したいと思いましたが宜しいですか?」
「なるほど、良いことに気が付いたな!」
「もし出来たら用意出来ますか?」
「勿論だ!莫大量だが用意可能だ!すぐに確認するぞ!」
店主は在庫を見て
「在庫が足りないから他の店に声をかけて良いか?」
「お願いします、店主の信用がおける人なら私も信用します」
「わかった任せておけ!」
「あとこちらですが見ていただけますか?」
迷宮のドロップアイテムを並べていく
「ドラゴンの鱗!リザードの革!大蛇の革か!」
店主は笑みを浮かべながらじっくり観察していると
「凄いな・・・売ってくれ」
「ミリシア交渉は任せた」
「え?あ!はい!」
ミリシアは店主と笑顔で話ながら金額を決めていく
「本当に良いのか?こんな金額で」
「はい、今回は迷惑料を考えて特別価格です」
「だが底が知れないな!ミリシアさんも実力が全く読めない」
「ミリシアは真面目で勉強熱心ですので実力があります」
「狙われやすいから気を付けてください」
「あ!はい、解りました」
ミリシアは笑顔で答える
「では帰って準備をしようか?」
エターナリア達はそう言って帰っていく
柄の悪そうな男達が店の前でたむろしている
「何かご用ですか?」
「あん!何だテメーらがこの店に来ている上司は!面貸せちょっと話がある」
「お断りします」
「はぁーーーなんだと!」
「お断りしますので失礼します」
「死にたいのか!こら!!」
「臭い息吐かないでください、弱いのですから早く消えてください」
ミリシアが言うと
「はぁ・・・・・・この小娘!!!死ね!!」
男はナイフを抜いてミリシアを刺しにくるが手を掴み止めている
「いけないですね、武器を人に向けたら、殺人未遂ですよ!ちょっとお仕置きが必要ですね」
ミリシアは手に力を入れていくと
「あぎゃー」
男はナイフを落とし痛みに顔を歪める、そしてミリシアは腕を放して微笑む
「こここ小娘何なんだー」
男は腕を押さえながら涙目で言うと
「弱いだから武器を人に向けたりしたらダメですよ」
「おい!まだ終わらないのか!!」
後ろから柄の悪い男達がゾロゾロとやってくる
「え?仲間がこんなに?」
ミリシアが呟くと
「すいませんアニキ!」
涙目の男が言うと
「はぁーお前怪我したのか?」
「え?これはなななんでも有りません」
「ん?お前達こいつら始末してしまえ!」
男達が武器を構えて襲おうとする
「ひぃーー!誰か!警備隊を!!」
男達の後ろの馬車に乗った商人が叫ぶと町の人が出てくる
「構わねぇ!!殺れ!!」
武器を持った男達が襲ってくるがミリシアは素手で次々と殴り蹴りをいれて倒していく
「ばばば馬鹿な!!!何だこの女!!」
男が叫ぶがミリシアは次々と殴り倒して
「この程度?アニタ先輩だったら全員瞬殺されていますよ!町中で襲ってくれたから手加減するの面倒なのであなた方は死ぬより怖い目にあって頂きます」
ミリシアが笑顔で言うと
「へ?ななんだと!!」
男は逃げようとするがミリシアが回り込んで微笑む
「え?何なんだ!!このーー!」
男は剣を抜いて襲ってくるがミリシアは腕を掴み強く握ると
「うぎゃぁーーーー!」
剣を落として悲鳴を出すとミリシアは背負い投げをして地面に叩きつけてから、何度も叩きつける
そして男達の前に投げ飛ばす
「ばばば化物!!」
男達は震えながら言うとミリシアが次々ともう一度殴り飛ばす
「あぎゃーーににに逃げろ!!」
男達が逃げようとするがミリシアは回り込みながら殴り飛ばして
「動いたらどうなるか知りたい??」
微笑みながら言う、男達は震えながら地面に座り込む
「ねぇ、わかった?ミリシアは可愛くて非力で弱そうだけど、凄く修行して一流の戦士だからね、もし本気で怒って武器を抜いたらもう何回死んでいたかな?」
「へ?・・・・」
「あともし怪我でもさせていたら、ただじゃ済まなかったけど!!」(威圧)
「ヒャーーーーーー!!」
泡を吹いて男達が気絶する者とその場で失禁して怯えている
「おい何している!!」
兵士がやってくる
「あ!申し訳ありません、この男達がミリシアに襲いかかって来て全員返り討ちにしてしまいました、回りの人々が見ていたと思います」
「なんだと!はぁ!!」
兵士は男達を見て驚いている
「私は見ていました、男達が武器を抜いて襲いかかりその女性に完膚なきまでに叩き潰されるのを」
商人が証言して回りの町人が次々と証言する
「しかしこのように可愛い女性がそんな事できる筈が無いだろ、町で最強のゴロツキどもを倒せる事なんて!」
「え?最強?最弱の間違え?」
セレストリアが思わず突っ込んでしまう
「は?いや手のつけれなかったゴロツキだ!」
兵士が言うと男が一人隙をついて逃げ出す
「あ!逃げた!!」
セレストリアが言うとミリシアが回り込み
「へぇー逃げる元気有るんだね」
「この化物!!」
近くに転がっていた剣を拾い斬りかかって来るがミリシアは剣を持つ腕を掴み強く握り絞め
「あぎゃーー!」
剣を落としたらぐるぐると回し始め男達めがけて投げ飛ばす男達の前に白目を剥いて転がると
「ヒィーーーーー助けてくれた頼むもう許してくれ」
男達は震えながら言う
「解りました?ミリシアが手加減しているの?」
「あははは、強い・・・」
兵士は苦笑いしながら呟く
「助けて欲しければ兵士様達に全ての罪状を自白してください」
エターナリアが微笑みながら言うと男達は罪状を次々と叫び出すと町人達は怒りの表情に変わっていくと
「早く処刑しろ!!!俺が殺してやる!!敵討ちだ!!」
「お俺も殺るぞ!」
「俺もだ!!」
町人達は次々と殺気に変わっていく
「兵士殿早く牢屋に叩き込まないとここで大変な事になります」
「あ!すぐに連行するぞ!!」
兵士達は応援を呼んで拘束を始め、詰め所に連れていく自分達も念のため付いていくと
「本当にあいつらを倒したのはこの娘一人なのか?」
「本当です、私は一人の大男を軽く投げ飛ばすのをこの目で見ました」
兵士が言うと
「信じられん!ミリシアとか言ったな、何でそんなに強い?」
「え?普通だと思います、御主人様は数倍強いですから」
「ミリシア、十分に強いですよ」
レインがいうと微笑んでいる
「しかしどのぐらいなのかわからない」
「ミリシア冒険者のギルドカード見せてあげて」
エターナリアが言うと
「はい!畏まりました」
ミリシアがギルドカードを隊長に見せると
「あははは、これじゃ仕方ないな!ドラゴンバスターと言うことはドラゴンを倒した証持ちとはな・・・・」
隊長は苦笑いしている
「内緒にしておいてくださいねもう冒険者ではなく商人になったので」
ミリシアが言うと
「わかった内緒にしておく、この者達は処刑しておくから安心しろ、実際討伐しようにも討伐する戦力が足らなかったから出来ていなかったのが悪いので、本当に申し訳ない!」
「え?戦力不足?と言うことはこの辺りにはまだ賊がいるのですか?」
「残念だがあと3ヶ所にいる」
「こいつらの仲間ですか?」
「なんとも言えないが仕返しにくる可能性は有る」
隊長は苦笑いしながら言うと
「売られた喧嘩は最後まで買ってから帰ろうかな?」
エターナリアが言うとみんな大笑いする
「え?しかし盗賊で人殺しも何件もやっている連中だ!!危険だ!」
「何件もやっているんだね、ん?待てよミリシアを完全に狙っていたと言うことは、暗殺か殺し依頼?」
「え?まさか・・・」
隊長の顔色が変わる、そしてエターナリアは隊長から殺された人達について詳しく聞き取りを行うと
「怪しすぎるから、奴らに聞いてみようか?」
エターナリアが言うと隊長と一緒に男達に問いただしていくと、依頼人は商業ギルドの幹部だった
「証拠を押さえてこの幹部も捕まえられるかな?」
「依頼は間違えないのですぐに捕らえます」
隊長が言うと副隊長に出動させる
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