第239話 王都探索

別の門から中に入ると、町中でゴブリンの探索と掃討を始める

「いないです・・・後は城の方ですか?」

アーナが真剣に言う

「城か・・・勝手に入って良いのかな?」

「廃墟ですので、好きで良いと思います」

アーナが真剣に言うと、みんなで城に向かうと、城の壁などが数ヶ所崩れている

「ゴブリンがいないです・・・」

アニタがつまらなそうに言う

「逃げられたのかな?」

エターナリアが真剣に見ながら言う

「北東に向かいますか?」

クリスが真剣に言うとみんなエターナリアを見ている

「食料の補給もしたいけど、無理かな?」

エターナリアが考えながら言う

「まだ余裕は有りますが、補給出来るなら、した方が良いです」

アルセリカが真剣に言う

「兵士さんは?」

「呼んできます」

クリスが笑顔で言うと、兵士を呼びに行く


「本当に王城を奪還するなんて・・・」

兵士が苦笑いしながら呟く

「兵士さん、この城に有るものは、誰の持ち物?」

エターナリアが真剣に聞く

「それは・・・この場合あなた達の物ですが・・・国宝が・・・」

兵士が驚きながら呟く

「どうしようかな? 判断できる人は?」

「ヘレゼネス様を呼びに走りましたが、直ぐには来れないと・・・」

兵士が苦笑いする

「御主人様、先程見付けましたが、この印を御主人様がお持ちください、国印ですので、実質御主人様が支配者になれます」

クリスが笑顔で言うと、金の印を見せる

「面倒だな・・・王族はいないの?」

エターナリアが真剣に聞く

「姫が脱出していますが・・・他は信用出来ません」

兵士が真剣に言う

「面倒だな・・・暫く預かって、考えるか」

エターナリアが呟く

「御主人様、それが良いと思いますが、御姉様がいないと、どうしたら良いか解りません」

キャスカが真剣に言うと、みんな同意している


「北東に向かいたいだけど、注意する事は有るかな?」

エターナリアが真剣に聞く

「ドラゴンの生息地に近付かない様にお願いします、暴れたら終わりです」

兵士が真剣に言う

「ドラゴンか・・・戦ったら楽しいかな?」

「は? ドラゴンと戦う!! そんな事あり得ない!!」

兵士が驚き大声で言う

「御主人様、面倒になりますので、止めましょう・・・詳細を教えてくださいね」

アーナが真剣に言うと、兵士から詳しく生息地に付いて聞いている

「ドラゴン滅多打ちにしたかったです」

アニタが笑顔で言う

「出てきたら、お仕置きしようね」

エターナリアが笑顔で言う

「本当ですか!! 楽しみです!!」

アニタが笑顔で言うとみんな笑みを浮かべている

(御主人様、やる気だ!! ドラゴン楽しみです)


エターナリア達は、城の中の宝物を確認していると、キャスカ達は書物を探しに行く

「御主人様、ヘレゼネスが来ました」

セリカが笑顔で呼びに来る

「早いね」

エターナリアが笑顔で言うと、会いに行く

「本当にゴブリンを・・・それにあの鎧の化物も倒すなんて・・・」

ヘレゼネスがエターナリアを見て言う

「王都内も物は、貰っても良いのかな?」

「それは・・・あなた達の持ち物ですが・・・我が国の宝が・・・出来れば、何か対価を与えますので・・・」

ヘレゼネスが真剣に考え始める

「宝や硬貨など財産は、後で貰いに来ますね、それまでに決めておいてください」

エターナリアが考えながら言うと、アーナを見ている

「それで良いと思います」

アーナが真剣に言う


エターナリア達はゆっくりする事にする


「御主人様、ベットが有るのは久しぶりです」

ケシルが笑顔で言う

「警戒しないといけないから」

エターナリアが考えながら言う

「警戒・・・そうですね」

ケシルが少し残念そうに言うと、エターナリアがベットに入ると、ケシルは、エターナリアの横に潜り込んで、エターナリアの肩に頭を乗せる

「充電です。御主人様ー」

ケシルが言うと、ミシルが反対側に潜り込んで肩に頭を置く

「御主人様、警戒しながら充電です」

ミシルが満足そうに言う


一方アーナの手紙を王国兵士隊長が受け取り、国王に届ける

「エターナリア殿から手紙か・・・」

国王が呟くと手紙を読み始める

「港町のゴブリン殲滅したから、後はよろしく・・・ちょっとゴブリン追ってくるから・・・魔族からの喧嘩を買った・・・本気か?」

国王が呟く

「町のゴブリンを倒したから、後始末よろしくで、終わりですか?」

王太子が苦笑いする

「あの数でどこまで行くのだろうか? 騎士団長に港の町の警備に向かわせよ」

国王が苦笑いして言う

「各地に騎士を派遣して、ゴブリンの探索も必要ですが、王都の警備は?」

王太子が真剣に言う

「プラトン商会に力を借りるしか無い」

国王が真剣に言う

「結局、エターナリア殿だよりですか・・・あの護衛に勝てる騎士がいないのも事実ですがー」

レオリスが苦笑いする

「仕方無い・・・王家必要なのか?」

国王が呟くとレオリスが苦笑いする

「国民をまとめる為には必要ですが・・・」

王太子が真剣に言うと全員苦笑いして、ため息を吐く


「ここに書いてある、後始末とは何でしょうか?」

レオリスが手紙を読んで呟く

「ゴブリンの死体か?」

「ゴブリン死体・・・まだ王都も終わってないが・・・」

国王と王太子が苦笑いしながら呟く

「倒すのは良いのですが、後始末が大変です」

レオリスが真剣に言う

「騎士団は後始末係りに、降格か」

国王が苦笑いして言う

「戦っても被害が大きくなりますから、良いですけど」

レオリスが真剣に言う

「それは言うな・・・惨めになる」

国王が呟くと、レオリスが苦笑いする


騎士団が港町に向かうと、町の外で立ち尽くしている

「隊長これは・・・」

「もしかして、自分達はこれの処理に来たのですか?」

「早くしないと、臭くてどうにもならない・・・」

「隊長どうにかしてください!!」

「ゴブリン倒すために来たのですよね!!」

騎士達が隊長に次々と言う

「今回の任務は、死体処理だ!!急げ!!どうせこの数相手に勝てる訳無いだろう!! あのトロール1匹に全滅させられる!!」

隊長が大声で言うと、騎士達が涙目になっている

(騎士団の仕事なのか? 何の為の騎士団だ!!)

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