第240話 緑玉

翌朝、エターナリア達は、王城を出ると、北東に向けて出発する

「御主人様、足跡は思った通り、まっすぐ進んでいます。」

クリスが真剣に言う

「周囲は警戒しながら進むように」

エターナリアが真剣に言うと、馬車は進んでいく


数日後、朝出発の準備をしていると、ケシルが空を見上げて、遠くを見ている

「ケシルどうした?」

エターナリアが異変に聞く

「あれは・・・大きいです」

ケシルが言うと、空の遠くに黒い影が見える

「アーナ、ここはドラゴンの領域かな?」

エターナリアが真剣に聞く

「領域では有りません!」

「全員に防御態勢を取らせるように」

エターナリアが真剣に言うと、全員に伝えていくと、エターナリアが笑顔で金属の棒を持つと、みんな笑顔で金属の棒を持っている


「殺さない様に気を付けて欲しい」

エターナリアが笑顔で言いながら歩いていく

「楽しみです!!」

アニタが笑いながら言う

「ドラゴン楽しみです」

セレストリアが笑いながら言う

「ドラゴンですよ、気を付けてください」

キサラが金属の棒を振り回しながら言う

「ドラゴン相手に、遊び半分で、怪我しないでください」

キャスカが微笑みながら言う

「御主人様の邪魔は、ダメですよ」

クリスが笑顔で言う

「少し離れながら迎撃ね」

エターナリアが笑顔で言うと、みんな距離を取りながら、待つ事にする


エターナリアは、一番大きなドラゴンが、噛み付きにくると、かわして、翼の付け根を金属の棒で殴ると、ドラゴンは転がり立ち上がる

「ガオーーーーーーーー!」

大きな咆哮をあげ、口に炎を溜める。エターナリアは、高速で接近して下から殴りあげると、炎は天に向かって放たれる

「あれ? 雑魚だったのかな?」

エターナリアが呟くと、容赦無く金属の棒で、殴り続ける


エターナリアが白龍王剣を抜き

「そろそろ、剥ぎ取るかな?」

エターナリアが笑顔で呟くと、ドラゴンが噛み付きにくるが、かわしながら、ドラゴンの牙を斬ると、地面に突き刺さる

「1つ目~」

エターナリアが笑顔で言うと、ドラゴンは爪で引っ掻きにくると、エターナリアは、次々と爪を斬ると、ドラゴンが怯えながら後ずさる

「次は・・・」

エターナリアが笑顔で呟くと、接近する。ドラゴンはエターナリア目掛けて、尻尾を叩き付けにくるが、エターナリアは、かわして白龍王剣を鱗の隙間に入れて、一気に剥ぎ取る

「ギャーーーーーー!!」

ドラゴンが悲鳴をあげると、エターナリアは容赦無く、剥ぎ取り続ける

「人間!!! 助けて!!! 誰か!!」

ドラゴンが叫び始める

「あれ? しゃべれるだね」

エターナリアが笑顔で言う

「よくも!! 私の鱗を!!! 人でなし!! 鬼畜!! 化物!!」

ドラゴンが後退りながら叫んでいる

「あれれ? 襲ってきたのは、誰かな?」

エターナリアが笑顔で言うと、白龍王剣をしまう

「人間!! これでも食らえ!!」

ドラゴンが叫ぶと、炎を口に溜めると、エターナリアは、接近して素手で腹を殴り、頭を殴り、ドラゴンは気絶する

「気絶したか・・・」

エターナリアが呟くと、助走してドラゴンの腹に蹴りを入れると、ドラゴンは転がって仰向けになると、ドラゴンは慌てた様に手足をバタバタして、起き上がる

エターナリアは、ドラゴンをボコボコに殴り続ける


「人でなし!! 化物ーーーーーーー」

ドラゴンが、怯えて全身が震えながら叫ぶと、失禁している

「あれれ? まだ従属しないの? じゃあもう少しお仕置きかな?」

エターナリアが笑顔で言う

「ひぃーーーーー! 何でもします!! だからもう殴らないでください!!」

ドラゴンが慌てて、地面に尻尾から翼から頭まで付けて叫ぶと目から涙を流している


エターナリアは、周囲を見渡すと、アニタはドラゴンの頭の上に座り、笑顔で手を振っている、ケシルとミシルは、微笑みながらエターナリアの方に歩いてくる


セレストリアは、剣を突き付けながら

「次は何を剥ぎ取って欲しい? この角もよいかな?」

セレストリアが微笑みながら言うと、ドラゴンは必死に首を振って怯えている


キサラとアリスは、まだ容赦無く、殴り続けている


「御主人様、雑魚でしたね、情けなさ過ぎます」

ケシルとミシルが笑顔で言う

「ケシル、ミシル楽しかった?」

「はい、御主人様、根性が無いのか、すぐに降伏されてしまいました」

ケシルが笑顔で言う

「こいつ喋れるけど、弱すぎる」

エターナリアが笑顔で言うと、ルシアとルティアが走ってくる

「御主人様、ドラゴンの涙貰ってもよいですか?」

ルシアが笑顔で言う

「何かに使えるの?」

「秘薬作成に使えます」

ルシアが笑顔で言うと、ルシアとルティアがドラゴンの涙を壺に溜め始める

「秘薬か・・・よし!もっと泣かしてあげる!!覚悟しろ!!」

エターナリアが笑顔で言う

「お助けを!! 」

ドラゴンが慌て出すと、泣き始める

「沢山、涙を流してくれるなんて、御主人様、貴重です!!」

ルシアが笑顔で言う

「みんなに剥ぎ取った、素材を集めるように、伝えてね」

エターナリアが満足そうに笑うと、ミシルが伝えにいく

「鬼畜人間・・・」

ドラゴンが呟く

「あれ? まだ足りないの?」

エターナリアが笑顔で言う

「早く・・・殺して欲しい・・・お願いします」

ドラゴンが呟く

「勿体無い、沢山涙を流してくれるから、飼い慣らそうかな?」

エターナリアが笑い始める

「御主人様、奴隷に出来るのですか?」

クリスがやって来て聞く

「やってみようか?」

エターナリアが笑顔で言うと、奴隷契約を始める

「これを承諾したら、涙以外は剥ぎ取らないであげる」

エターナリアが笑顔で言う

「隷属の呪い・・・解りました」

ドラゴンが言うと、ステータスにエターナリアの奴隷と表示される

「命令、許可無く人間を、襲う事を禁止する」

エターナリアが笑顔で言う

「はい、我が主様」

ドラゴンが返事をする

「名前は無いのか?」

「名前は好きに呼んでください、昔は緑玉と呼ばれていました」

ドラゴンが返事をする

「緑玉? それで良いかな、昔、誰かに従属していたのか?」

エターナリアが笑顔で聞く

「魔王を退けた、勇者ヘリセウスに仕えました」

ドラゴンが真剣に言う

「ヘリセウスがドラゴンの領域を定めたのかな?」

「緑龍王とヘリセウスの約束です」

ドラゴンが語り始める

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