第241話 緑龍王グリーンスター

セイラとキャスカが、回復魔法でドラゴン達を、回復させていく

「御主人様!! 大きなドラゴンです」

アニタが笑顔で言う

「あれは!! 緑龍王様!!」

緑玉が慌て出す

「なんか変だね、黒い何か付いている?」

エターナリアが真剣に言う

「魔族が付けた、呪い・・・同族でも襲う恐ろしい呪い・・・」

緑玉が悲しそうに言うと、語り始める

「厄介なのかな? 面倒だな」

エターナリアが呟くと、スキルを探し始めると、【呪い返し】と【呪い防御】と【呪い耐性】を取得する


緑龍王が接近すると、エターナリアは、金属の棒を持って、待ち構える

「グォーーーーーーーー!」

緑龍王は、苦しそうに、咆哮をあげるとエターナリア目掛けて噛み付きにくる。エターナリアは、かわしながら、翼の付け根を殴り、緑龍王は地面に着地すると、黒い触手みたいな物が、地面の草を枯らし始める

「気持ち悪い!! これでも食らえ」

エターナリアは聖なるオーラをまとい、金属の棒で殴ると、黒い触手が吹き飛ぶ。緑龍王は苦しみながら、暴れ続ける

「聖なるオーラじゃあどうにもならないか!!」

エターナリアは呟きながら、次々と殴り付ける


「緑龍王様を早く楽に!! もうこれ以上苦しまないように!! トドメをさしてください!!」

緑玉が悲痛な叫びをあげる

「面倒!! 呪いから破壊してやる!!」

エターナリアが呟くと、接近して【カースデストロイ】を使うと、緑龍王が苦しみながら、黒い触手が離れ始めると、緑龍王の首に埋まっている黒い結晶から、黒い触手が緑龍王を飲み込み始める

「あれか!!」

エターナリアが叫ぶと、【聖痕の一撃】を結晶に打ち込み、すぐに【カースデストロイ】を使う

「ぎゃーーーーーーー!!!!」

緑龍王が叫ぶと、緑龍王のから黒い影が引き離される

「これで終わりだ!!」

エターナリアが叫ぶと、聖なるオーラを纏った英雄の一撃を放ち、黒い影は霧散する


「御主人様、お疲れ様です」

ケシルが笑顔で言う

「浄化するまで、近付かない様に! セイラ、キャスカ浄化をかけてくれ!!」

エターナリアが、真剣に言うと、セイラとキャスカが浄化を使い、周囲に浄化の光が満ちていく


「人間よ・・・我を止めてくれて、感謝する」

緑龍王が力無く呟く

「もう動くな、今治療させる!!」

エターナリアが真剣に言うと、セイラとキャスカと回復担当の奴隷達が、回復魔法を使い始める

「人間よ、感謝する」

緑龍王が言う

「緑龍王!! 勝負するか?」

エターナリアが真剣に言うと、全員笑い始める

「ワッハハハ!! 人間よ、我の敗けである! 意識は有ったが、自分では何も出来なかった! 戦っても勝てないだろう! 面白い人間だ!!」

緑龍王が笑いながら言う

「実際疲れたから、休みたいけどね」

エターナリアが笑いながら言う

「緑玉、どうかしたのか?」

緑龍王が緑玉の様子を見て言う

「我が王よ、トドメをさしてと言ってしまいました」

緑玉が呟く

「あの状況で、命が有ることが、不思議である。気にするな」

緑龍王が言うと、天を見る

「実は・・・人間に完膚無きまでに叩き潰され、隷属させられました・・・種族の誇りを・・・」

緑玉が言葉を詰まらせる

「完膚無きまでに・・・鱗に爪、それに牙まで折られたのか?」

「その通りです・・・強すぎます」

「・・・人間よ、名前を聞きたい」

緑龍王が真剣な目付きでエターナリアに聞く

「エターナリアだ!」

「エターナリアよ、我も汝に従属しよう」

緑龍王が言うと、顎を地面に付ける

「盟友と言う事で、良いかな?」

エターナリアが笑顔で言う

「それで構わない! 我に名を与えよ」

「それじゃ・・・グリーンドラゴンだから、グリーンスターで良いか? 緑龍王グリーンスター!」

エターナリアが笑顔で言う

「グリーンスター? 良い名だが、何故スターなのか?」

「ブラックスターがいるからだ!北の黒龍王の事だけど」

「は? あの暴れん坊の黒龍王か? もしかして、叩き潰したのか?」

「緑玉より強かったけどね」

エターナリアが笑い始める

「あやつに勝てる者が、緑玉では相手にもならないな・・・エターナリア、魔族と戦うなら共に戦うぞ」

緑龍王が真剣に言う

「取り敢えずは、傷を癒す方が先だろう」

エターナリアが微笑みながら言う

「確かに、今の状態では、足手まといか・・・」

緑龍王が呟くと、周囲のドラゴン達を見ている

「みんな楽しかったから、ボコボコにし過ぎたか?」

エターナリアが聞く

「魔族でも、倒せるかも知れないな・・・それにここにいない、我が種族達を集めなくては、人間にも迷惑をかけるだろう」

「ドラゴン達をまとめて欲しいな」

エターナリアが笑顔で言う

「緑玉、お前はエターナリア達と、一緒に暫く行動せよ、暴れている者がいたら、戻るように伝えてくれ」

緑龍王が真剣な目付きで言う

「え!! しかし人間と一緒は難しい」

緑玉が嫌そうに言う

「遠目で見ていれば良い、エターナリアにドラゴン達が殲滅されないように・・・解るだろ」

「それは・・・勝てる気がしません」

緑玉がうなだれている

「良いけど、食料が少ないから、どうしよう」

エターナリアが考えながら言う

「緑玉なら、心配はない! 自分で狩りをする」

緑龍王が言うと笑い始める

「緑玉頼んだ!! ついでにゴブリンを焼き払ってね」

エターナリアが笑いながら言う

「それぐらい、すぐにやれる」

緑玉が言うと、みんな笑っている

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