第242話 ビレストニカ王国

エターナリア達は、ゆっくりしながら、緑玉と緑龍王の治療をすると、翌朝、出発する事にする


数日後国境に到着する

「やっぱり、まっすぐ進んで来たみたいですね」

クリスが遠くを見ながら言う

「人一人いないから、情報が無いのが、心配だけど、進むしか無いね」

エターナリアが真剣に言うと、クリスは頷き、ゴブリンが、進んだ道を進み始める


夜になると、緑玉が馬車の近くにやってくる

「緑玉、いつも夜に一緒に寝てくれてありがとう」

エターナリアが笑顔で言う

「我が主、魔族が来ても主達なら、安心が出来る」

緑玉が笑う

「緑玉は、老龍になっているが、進化はしようと思わないのか?」

「古龍になるには、後数百年かかる。古代龍や天龍になるなど、あり得ない」

「そうか・・・いつかなれると良いね」

エターナリアが微笑みながら言うと、エターナリアは、ステータスを見ている


奴隷になったから、ステータス簡単に見れるけど、スキル取得させたらダメかな? 余り強くしたら、面倒かな?


夜中になると、見張りが動くものを見付け、確認すると、足跡だけが残っていた事を、報告にくる

「御主人様、物見ですか? もしかすると、近くに大きな群れがいる、可能性も有ります」

ケシルが真剣に言う

「ケシルは何人の気配を感じたの?」

エターナリアが真剣に聞く

「4体です、すぐに離れて消えました」

ケシルが真剣に説明すると、ミシルも頷いている

「今夜来るか、解らないけど、斥候を出す必要も有るね」

エターナリアが真剣に言うと、獣人護衛達に数人ずつ探索に向かわせる


翌朝、斥候達が戻ってくると、返り血を拭っている

「ゴブリンは?」

エターナリアが聞く

「向こうに20匹ぐらいで、こちらに向かって来ていましたので、返り討ちにしておきました。」

「向こう側は、10匹ほどでしたので、潰しておきました。」

「向こう側は、数が多かったのですが、動き始めたので、足止め代わりに、潰し始めたら、弱くて、全滅させてきました」

それぞれが報告を始めると、みんな笑い始める


「斥候と、強襲を間違えたかな? 斥候は、取り敢えず、様子見と報告だよね」

エターナリアが笑いながら言う

「そうでした」

獣人達が笑いながら言う

「完全に潰してきても、良いけど、無茶だけはしないように、回復担当達に念のため、解毒と回復して貰うように!! 疲れただろうから、馬車で休みなさい」

エターナリアが笑いながら言うと、全員笑っていると、緑玉も上機嫌で聞いている


王都に到着すると、周囲にグレーゴブリンが沢山いる

「御主人様、誘きだして殲滅しますか?」

クリスが笑顔で言う

「いつも通り、誘きだして、潰してある程度出てきたら、魔法で殲滅しよう! 面倒だから」

エターナリアが笑顔で言うと、みんな笑っている


セレストリア達が、グレーゴブリンの群れに斬り込むと、次々と斬り倒している。

「御主人様、両側から大量に向かってきています」

クリスが遠くを見ながら言う

「包囲殲滅作戦かな? セレストリアに撤退の合図を!」

エターナリアが真剣に言うと、セレストリア達が戻ってくる。

「キサラは中央、アリスは右に、エミールは左のゴブリンを殲滅」

エターナリアが言うと、みんな走ってゴブリンに斬り込む

「御主人様、多すぎます。数で押しきるつもりでしょうか?」

クリスが苦笑いしている

「完全に統制が取れているね、頭の良いゴブリンがいるのかな? リリス、魔法で左側を殲滅」

エターナリアが笑顔で言うと、リリス達が左側のゴブリンの集団に魔法を撃ち込み始めると、爆炎とゴブリンの断末魔が鳴り響いている

「御主人様、私の出番は?」

アニタがつまらなそうに言う

「多分消耗させた所で、強敵が出てくるから、それまで待機ね」

エターナリアが真剣に言う

「本当ですか? つまらないです!!」

アニタが真剣に言う

「この数のボスだから、どんなのが出てくるかな?」

エターナリアが笑みを浮かべて言うと、アニタが考えながら笑みを浮かべる


日が暮れるまで、戦い続ける

「御主人様、そろそろ後退した方が良いですか?」

クリスが真剣に聞く

「後退して、休憩しながら、交代で殲滅かな?」

エターナリアが笑顔で言うと、後退する。オーガとオークの集団が大量に門から出てくる

「やっぱり、戦力隠していましたね」

クリスが真剣に言う

「まだまだ少ないね、アニタあれを殲滅ね」

エターナリアが笑顔で言う

「行ってきます!!」

アニタが笑顔で言うと、全力疾走で突撃する。アニタ達は、容赦無く斬り続けている

「アニタ容赦ないですね、最初から全力で斬っています! 他の者達も全力です!!」

クリスが苦笑いする

「待たせた分、好きに遊んで貰おう」

エターナリアが笑いながら言うと、周囲を見ている

「アニタの所に、集まり始めましたね・・・アニタ大丈夫でしょうか?」

ケシルが心配そうに言う

「ん? 独り占めか?」

エターナリアが笑顔で言うとクリスが笑い始める


「御主人様、ただいま~雑魚しかいませんでした!」

アニタが元気に言う

「独り占めしちゃうと、みんな暇になるよ! アニタの番だから良いけど」

エターナリアが笑いながら言う

「はーい! 御主人様!!」

アニタが笑顔で言うと、返り血を拭き始める

「雑魚ですか・・・オーガにオーク・・・最後には、トロールが10匹出てきましたよね」

キャスカが真剣に言う

「アニタだから、仕方無いですけど、もう出て来てくれないのですか?」

クリスが真剣に言う

「あれ? クリス達は、一人も戦って無かった?」

エターナリアが呟く

「順番が来ませんでした」

クリスが言う

「アニタを出した時点で、魔族しか、相手にならないけどね」

エターナリアが微笑みながら言うと、全員笑い始める


「我が主、あの獣人の実力・・・化物か?」

緑玉がアニタを見ながら言う

「アニタに戦いを挑む、つもりかな?」

エターナリアが笑顔で言う

「は? 無理だ!! 我が主達に喧嘩を、売る方が悪い!!」

「この間襲ってきたのは、誰だっけ?」

「後悔している・・・人間には、途轍もない実力者が、沢山いると、思い知った!! 我が種族が最強と言えなくなった」

緑玉が真剣にエターナリアを見て言う

「アニタは、またドラゴンを滅多打ちにしたいと、思っているよ」

エターナリアが笑顔で言う

「絶対にやりたくない!! お願いですから、もう虐めないでください!!!」

緑玉は、真剣に言うと、小刻みに震えている

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