第243話 自分の取り分は?

夜中になると、門からトロール10匹を先頭に多くの人影が、出てくる

「御主人様、やっと出番ですか?」

クリスが笑顔で言う

「ちょっと暗すぎるね、キャスカ、魔法を集中砲火して、明るくして!! あ!!緑玉も上空からブレスであの集団の最後方から、燃やして良いよ」

エターナリアが笑顔で言う

「我が主!! 承知しました」

緑玉が、飛び立つと、旋回して上空から、炎を吐き人影を焼き払う

「あ!!! ズルい!! 私の獲物!!」

キャスカが大声で言うと、次々と魔法を放ち始めると、火の玉が次々と人影を吹き飛ばし、爆発している。周囲の魔法使い達が、苦笑いして見ている

「えーと、キャスカと緑玉の奪い合い?」

クリスが呟く

「あれは、容赦無いね・・・」

エターナリアが、苦笑いしながら見ている

「緑玉、門まで吹き飛ばしました」

ケシルが見つめながら言う

「親玉、出てこないのかな?」

エターナリアが真剣に呟く

「どうでしょう? あの炎の中で、生きていますか?」

ケシルが呟く

「キャスカも成長しました、どんどん強力な魔法を放っています」

クリスが真剣に言う

「あれ? もしかして、自分の取り分は?」

エターナリアが真剣に言う

「えーと・・・きっと出てきます!!」

ケシルが笑顔で言う


キャスカが魔法を撃ち終わると、帰ってくる

「緑玉!! 反則です!! 私の取り分奪いました!!」

キャスカが笑顔で言う

「1匹炎に耐えた奴が、居たぞ」

緑玉が上機嫌で言う

「え? そうなのですか!!」

キャスカが笑顔で言う

「最大級のブレスで、焼き付くせたから、良いだろう」

緑玉が上機嫌で言う

「早く魔族出てこないかな?」

エターナリアが笑顔で言う

「そうですね、魔族倒して、次に行きたいですね」

アーナが笑顔で言う

「我が主、魔族が出てきて欲しいのか?」

緑玉が呆れたように呟く

「取り分だからね!! 次はどんな魔族かな? 楽しみだな」

エターナリアが笑顔で言うと、休憩しながら待つことにする

(我が主、何を考えているのだ・・・もしかして、襲わなくても、襲いに来たのか? 我が主ならあり得る・・・味方なら、これ以上無いが、敵になったら・・・怖い)


夜が明けると、焼き付くされた、ゴブリン共の遺体を鑑定してみる

「あ!! ゴブリンロード・・・ゴブリンシャーマン・・・ゴブリンジェネラル・・・」

エターナリアが大きな焼けた遺体を鑑定して、ガックリしている

「御主人様、終わっていた様ですね」

クリスが真剣に言う

「仕方無いから、町中を探索して、ゴブリンを殲滅だ!!」

エターナリアが大声で言う

「行ってきます!!」

ヘラが笑顔で言うと、配下と町に入っていく

「あ!! ヘラに全部取られます」

ケシルが真剣に言うと、みんな町中に向かって、馬車を移動させ始める


王城に到着する

「残念ですが、ゴブリン1匹いませんでした」

ヘラが笑顔で戻ってくる

「どうしようか?」

エターナリアが呟く

「御主人様、面倒でも、この国の生き残りに、王都を奪還した事を伝えるべきです」

アーナが真剣に言う

「どこにいるか解らない!! 大きな町はどっちに有るの?」

エターナリアが真剣に聞く

「御主人様、ここが王都で、北側からゴブリンが来たので、この町なら生き残っている可能性が有ります。」

キャスカが真剣に言う

「こっちも、生き残って、いる可能性もあります」

セリカが真剣に言う

「すぐに使いを出して、騎士を見付けたら連れてきてくれ!!」

エターナリアが大声で言うと、数人ずつ出発する


「御主人様、王城内の部屋は、全部ゴブリン共に荒らされています。町中の屋敷などもゴブリンやトロールが荒らされていました」

ヘラが苦笑いして言う

「残念だ・・・中庭で野営が良いかな?」

エターナリアが真剣に言う

「残念です・・・」

ケシルとミシルが同時に呟く

「御主人様、国王の印を見付けました、御主人様お持ちください」

アーナが笑顔で言う

「沢山の宝石類と金貨等を見付けました、御主人様どうぞ」

クリスが笑顔で言う

「そうだな・・・袋に入れて、持っていくか」

エターナリアが呟くと、クリスが袋に入れて、エターナリアがアイテムケースに入れる


「御主人様、意外と近くまで、騎士が来ていたので、連れてきたそうです」

セレストリアが笑顔で言うと、騎士が3人入ってくる

「初めまして、ビレストニカ王国騎士、アーレムと申します」

騎士が挨拶をする

「王都を奪還したけど、返して欲しいかな?」

エターナリアが真剣に聞く

「え? 勿論です!!」

アーレムが真剣に言う

「ビレストニカ王国の内情を教えて欲しい」

「現在は、この町に脱出した、王子が中心に反攻作戦を整えていました、この町とこの町は、ゴブリンの強襲にあい、全滅しました・・・」

騎士が真剣に説明を続ける

「王子以外に、生き残っている、王族はいないのか?」

「この公爵家に逃れた、王族がいますが・・・協力的では無いです」

アーレムが真剣に言う

「今の王都内の物は、誰の持ち物になるのかな?」

エターナリアが真剣に聞く

「今の・・・全部貴方達の物です・・・奪還したのですから・・・」

アーレムが苦笑いする


「ドラゴンは見掛けなかったか?」

「ドラゴンですか? この付近に現れて、近くの村人が避難しています。」

アーレムが苦笑いして言う

「アーナまとめておいて」

エターナリアが真剣に言う

「はい、畏まりました。御主人様」

アーナが真剣に言うと、真剣に聞き取りを始める


「御主人様、ドラゴン達は、ここに来てから、余り動かずにいるそうです」

アーナが真剣に言う

「緑玉と行って、帰るように説得するしかないね」

エターナリアが真剣に言う

「これは未確認なのですが、この付近にアースドラゴンも住み着いているそうです」

アーナが指差しながら、説明をする

「面倒だな・・・襲ってきたら、叩き潰すから良いけどね、自分の取り分が無かったから!!」

エターナリアが笑顔で言うと、ケシルとミシルが微笑んでいる

「食料の補給ですが、出来るかも知れません」

アーナが笑顔で言うと、説明を始める

「残って留守番と、ドラゴンを説得に向かう人に別れるしかないね」

エターナリアが微笑みながら言う

「誰が残りますか?」

アーナが真剣に言う

「代理が出来る人で、王族や貴族相手を出来る人だよね」

エターナリアが笑顔で言うと、アーナを見ている

「貴族ですか・・・えーと、クリス様ですか?セリカ様も・・・え?えーーーーー!私ですか! 嫌です!!御主人様!!」

アーナが慌て出す

「護衛は、ルゼスとゼニスを中心に編成するとして、アーナの両脇は、エーレンとエミールかな? 後ろ楯は・・・セリカがいれば良いね」

エターナリアが考えながら言う

「え?えーーーーー! お願いです!! 私には無理です!! セリカ御姉様に変えてください」

「アーナ信頼しているよ」

エターナリアが微笑みながら言う

「御主人様・・・頑張りますが、早く帰ってきてください」

アーナがエターナリアを見つめながら言う

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