第267話 神様の都合とそして

夜になると、エニスとレインが、ベットで添い寝をしながら、ゆっくりしている

「エター、お帰りなさい」

「エターナリア、無理しませんでしたか?」

「今回は、ちょっと疲れたかな? レインが船を手配してくれてなかったら、海を渡れなかった。」

「やっぱりレイン! 手紙を受け取ったら、すぐに地図を見て、手紙を書いて、使者を送ったから、何かなーって思ったら、船を手配したんだ」

エニスが言う

「御主人様ですから、心配は無いですが、何もしないでは、いられませんでした」

レインが、エターナリアの横顔を、見ながら言う

「エニスとレインがいない旅は、初めてだったから、レインに頼っていたのが良くわかったよ」

「はい、御主人様、これからも沢山頼ってください」

レインが嬉しそうにする

「え?私は? いつも何もしてないから、いらない?」

エニスが呟く

「アニタの暴走を止められるのは、エニスだけだよ、キャスカも成長したから、エニスを卒業かな?」

「アニタそんなに暴走したのですか?」

「いつもの事だけど、王都では、ゴブリンの大群に一人で突撃して、相当の数を倒していたよ」

エターナリアが苦笑いする

「アニタですね、また耳を揉んで楽しみます」

エニスが微笑む

「アニタは、好き放題動き回るから、エニスから離れないようにしないと、みんなの御姉さんだからね」

エターナリアが微笑みながら言う


夜更け

『おーい、聞こえているか? 返事して!』

『・・・・』

『おーい、聞こえているか? ちょっと話が有るんよーー』

『空耳、空耳』

『聞こえているよね? 実は、良い知らせだ!! 君は神に成れるよ! だから、眷族にしたい人に祝福を与えられる! 眷族になれば、なんと不老になれる!! それも眷族だから、なんと!! 強くなれるよ!』

『面倒になるよね? 祝福した人が裏切れば、悪の根源になりうるからね』

『は? えーと、それは・・・祝福解除も出来るよ・・・反逆したら、解除すれば良いからね』

『ん? 慌てて解除を作った?』

『え? そんな事は無い! 神様に不可能は無い!』

『そうなの? のんき神様だから仕方無いか』

エターナリアが考え込む

『それに、暗黒神を完全に能力アップの、道具にする人は、君だけだ!』

『魔王はレベル900じゃなかったけど、どうして?』

『積算して900だぞ』

『え? じゃあ弱すぎるよね?』

『君が強すぎるだけだね・・・一万レベル越えたのは始めてみた』

『こんなに強くしなくても、勝てたのかな?』

『暗黒神の化身は、君と同じぐらいだぞ』

『厳しい戦いだった』

エターナリアが苦笑いする

『暗黒神の鎧も浄化頼んだよ! そうそう破壊神が君を後釜に決めたから、1000年後ぐらいには、破壊神と訓練してね、じゃあまた!』

『はぁーーーー! まだ化身いるのか!!』

エターナリアが大声をあげると、目を覚ます


「エターうなされていたけど、大丈夫?」

エニスが顔を覗き込んでいる

「神様め! 暗黒神の化身、もう一匹倒せなんて、ふざけるな!」

エターナリアが大声で言う

「神様? 暗黒神の化身倒せ? 御主人様、もしかして、お告げですか?」

レインが真剣に聞く

「あ!! そうだね・・・」

エターナリアが苦笑いする

「エター、もしかして、また旅に出るの?」

エニスが真剣に聞く

「ゆっくり出来ないなら、神界まで行って、文句行ってくる!」

「エターならやりそう!!」

エニスが笑い出す

「旅に行くなら、一緒に行きますね」

レインが嬉しそうに言う

「次は、みんなで行くよ!!」

エターナリアが笑顔で言うと、エニスとレインが抱き付いて

「一生離れません!! 永遠一緒にいます」

エニスとレインが言うと、そのまま朝まで休むことにする


「あぎゃーーーあぎゃーー」

ユーリスが泣き始める

「あ!ユーリス、ちょっと待っていてね」

エニスが起き上がると、乳をあげ始めると、隣のアランも目を開けると、侍女が抱き上げてあやしている

「アランちゃんちょっと待っていてね」

エニスが微笑みながら言うと、ユーリスと交代して、乳を飲み始める

「ん?エターも飲む?」

エニスがエターナリアを見て言う

「え? いや! 飲まないけど・・・ユーリスとアランに沢山あげてね」

エターナリアが赤くなって言う

「エター、お父さんを頑張ってね」

エニスが微笑む

「エニスも大変だよね」

「レインと、交代で面倒見ているから、大丈夫です。それに侍女達がなれているから、乳以外は、手伝ってくれています」

エニスが笑顔で言う


「エター・・・神様のお告げは、他にも沢山有ったの?」

エニスが真剣に聞く

「エニス・・・今から言う事は信じられないかもしれないけど、実は・・・自分は、別世界で、生活していた・・・いい加減な女神が、この世界に転移させただけど、転移した場所が、エニスの住んでいた所だ・・・そして、いい加減な女神から早く死ね」

エターナリアが真剣に言う

「エター・・・エターが他の人と違うのは、異世界から来たからだね、エターはエターだよ」

エニスが微笑みながら言う

「エニス出会えて、良かったよ」

「エター・・・エターに会えなかったら・・・死んでいたと思う、エター出会えた事、女神様に感謝します。」

エニスが真剣に言う

「まだまだ、これから沢山苦難も有るかもしれないけど、一生一緒に居てね」

「はい、エター!! だから甘えさせてね」

エニスが笑顔で言うと、エターナリアに抱き付くと、エターナリアが優しく抱き締めて、口付けをする




15年後

「あ!! 見えてきた! 大陸」

船団の船首の上に立つ、ユーリスが笑顔で叫ぶ

「お父様!! お母様!! 大陸です!!」

ユーリスが叫んでいる

「御姉様! 危ないです! 戻ってきてください」

アランが心配そうに見ている

「ユーリス戻ってきなさい!! 危ないでしょう! 本当に誰に似たの? エターも注意してください」

エニスが大声で怒鳴る

「エニスそっくりだけど・・・」

エターナリアがエニスを見て呟く

「え!! どこが似ているのですか!! 」

「エニス様、顔立ちと後ろ姿は、そっくりです」

レインが微笑みながら言う

「それは・・・可愛い娘ですから・・・それは認めます! 普通、聖女が、剣片手にドラゴンを斬りますか!!」

エニスがエターを睨みながら言う

「エニスの真似でしょ?」

「え! ドラゴンを雑魚呼ばわり・・・していますが、ドラゴンを剣で一刀両断して、楽しんでない・・・楽しんでいますが・・・あれ? 私の真似だった!!」

エニスが苦笑いしている

「お母様、ユーリス御姉様に戻って来るように言ってください。落ちたら大変です。御願い申し上げます」

アランが礼儀正しく言う

「ユーリスちゃん、暗黒教団の情報をまとめましょうね」

レインが微笑みながら言う

「え! はーい!レインお母様」

ユーリスが笑顔で跳んで戻ってくる

「ユーリスちゃん、危ないですから、船首に登らないでくださいね! もう子供じゃないので、お父様が心配していますよ」

レインが微笑みながら目を見て言う

「レインお母様、はーい!解りました」

ユーリスが笑顔で言うと、優しく抱き締める

「エニス、どうしたの? 元気ないね」

アニタがエニスを見て聞く

「ユーリスまで、レインに取られた!! いつも私の言う事、聞かないのに!! 」

エニスが落ち込みながら言う

「エニスお母様、弟と妹達は、エニスお母様の帰りを待っています。元気出してください。ユーリス御姉様も、エニスお母様の真似をするぐらい、大好きなのです。」

アランが真剣に言う

「アランちゃん!! 本当に良い子!!」

エニスがアランを抱き締めて言う

「エニス・・・それ以上抱き締めると、アランから嫌われるぞ! 苦しそうだよ」

エターナリアが苦笑いして言うと、アランが苦笑いする

「アランちゃん、苦しかった? ついつい強く抱き締め過ぎた・・・嫌わないよね!ね!」

「はい、エニスお母様」

アランが笑顔で言う


「暗黒教団に売られた喧嘩!! 潰しに行くよ!! 売られた喧嘩は最後まで買う!!」

ユーリスが聖剣片手に大声で言うと、みんなユーリスを微笑みながら見ている

「久々に本気で倒すぞ!!」

エターナリアが大声で言う

「はい!! 御主人様!! 売られた喧嘩は、最後まで買う!!」

全員が大声で言うと、笑顔で歓声をあげている




☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


最後まで御購読、本当に感謝しています。


1年4ヶ月かけて、やっと完結です。

幼稚な文章でしたが、完結まで書けました。多くの方に読んで貰えた事が、本当に嬉しいと思っています。



改稿と続編も進めたいと思っていますので、これからも、どうぞよろしく御願い申し上げます( ノ;_ _)ノ


桂崇

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異世界転移のんびり自由に旅をしたい 桂崇 @taka0421

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