第43話 愚かな商業ギルド副マスター

馬車に必要な物を乗せて出発の準備をしていく、そしてケニーがリザードとブラックリザードの革で作った鞄とかコートをアイテムボックスにしまう

「目玉の交易品にできるかな?」

「恐れ多いです」

ケニーは恥ずかしそうに言う

「出来は良いから売れると思います、御主人様」

「交易などはレインが補佐してね」

「はい!畏まりました」

クーラの作った武器と防具を見ながら

「この防具は誰に使って貰う?」

「ケシルとミシルに使って貰ったら護衛だと解ると思います」

クーラが言うと

「わかりました、着てみます」

ケシルとミシルは笑顔で防具を着けてみる

「短剣はキャスカかな?剣はケシルとミシルとフレイで良いかな?」

「はい!そのために作ったので大丈夫です」

「ゴーレムの鉱石だから使い勝手が良いか見ないとね」

「そうです!」

「御主人様用のタガーも用意してあります」

エターナリアはタガーを確認してから試しで投げてみると完全に刺さった

「切れ味凄く良いね」

「気に入って貰えたら嬉しいです」

「アニタとセレストリアは馬に乗って貰う事が有るから準備出来ている?」

「任せてください」

セレストリアは笑顔でアニタを見て言う

「料理の準備は出来ているのかな?」

「調味料は揃っています」

「これなら明日出発出来るね」

「そうですね」

「フレイとケニー、いない間の家の管理宜しくね」

「はい!お任せください」

「いない間の資金を渡しておくから使ってね、後は足りなくなったら冒険者ギルドで引き出してね、後ケニーの作った革細工を売っても良いからね」

「はい!畏まりました」

エニスとレインとアニタとセレストリアを連れて冒険者ギルドに向かいケーレストに明日出発する事と資金を引き出して帰ることにすると

「お前がエターナリアだな!」

「何か様ですか?」

「一緒に来て貰おうか!」

「断ると言ったら?」

「断ることは出来ない!!」

剣に手をかけて言うとニヤニヤしている

「誰の依頼かな?商業ギルド関係?」

「すぐに解るさ」

取り敢えず着いていくことにすると大きな家の中に入っていく

「馬鹿な若造着たか」

商業ギルド副マスターが現れ言ってくる

「ん?誰だっけ?」

「ん?何処かで見たような・・・」

エターナリアに合わせてレインも言うと

「貴様ら!許さん!!」

「ん?それで?」

「くっ貴様!!交易許可証を受け取りながらワシに挨拶しないとは許さんぞ!!」

「知った事ではない、さよなら」

「貴様!そんなに死にたいのか!!」

「出来もしない事を言うものじゃ無いね」

「何だと!!貴様!!」

「ここに来たことは見た人が沢山いるからね、殺したら1番最初に調べられるのはあなただしね」

「へ?・・・」

男達を見ると

「町中を歩いて来ました」

「馬鹿者共!!」

「本当に馬鹿な使いだね」

「何だと!!」

「冒険者の武器を取り上げてないしね、いつでもあなた達を倒せるけどね」

「あ!!しまった!!!」

男達は青ざめる

「ひぃ!まさか・・・・馬鹿者!!」

副ギルドマスターは青ざめていく

「それと喧嘩売る相手の実力はちゃんと見ないとね、いつでも馬鹿者共も無力化出来るだけど」

「もう帰って良いぞ!!」

「はぁ?威嚇して呼び出しておいて帰れだと!ふざけるな!!!」

「何だと!!貴様!俺様に向かってふざけるなだと!!!お前達こいつを殺せ!!」

男達が武器を抜いた瞬間、エターナリアは威圧を発動する

「ヒィ!!」

男達は青ざめ尻餅をついてしまう

「あれーやりあわないの?それにこの人を守る人いないね、どうしようかなぁーー」

「へ?ななな何をしている、さっさとこいつを斬れ!!」

「ふーん、殺そうとすると言うことは、死・ぬ・覚・悟・あ・る・の・か・な?」

「え?・・・・・・」

「取り敢えずこいつらから痛め付けようかな?」

エターナリアが睨み付けると

「ヒィー!許してください・・・・・お助けを!!!」

男達は逃げようとする

「あーあ逃げちゃった、仕方ないからあなたの番ですね」

「かっかっかえって良いですから、お願いですから、帰れ!!」

「はぁ?言い方がなってない!」

「申し訳ありませんがお帰りくださいお願い申し上げます」

両手を床につけて土下座している

「だけど、こんな事しておいて許されると思っているのかな?」

「へ?・・・」

「あ!そうだなー自分達が保有している迷宮のアイテムを全部、冒険者ギルド買取金額の3倍で買ってくれたら許してあげるけど、どうかな?」

「その程度の事であれば大丈夫です」

副ギルドマスターはほっとした顔をする

「買いきれない何て言ったら、契約違反で冒険者ギルド買取金額の同じ金額を違約金として支払うことで良いかな?支払い出来ない場合は借金として返済をすると言う事です勿論商業ギルドで肩代わりしてからね」

「わかった・・・」

「じゃあ書面で契約書を作り商業ギルドマスターと冒険者ギルド支部長の前で契約ね」

エターナリアは笑顔で言うと副ギルドマスターも頷いている


商業ギルドに向かい、ギルドマスターとケーレストの立ち会いで契約書を作成して契約を成立させる

「本当に馬鹿だな若造!」

「ん?」

「冒険者ごときが持っているもの等余裕だと言うのにな!」

副ギルドマスターは見下して言うと笑い出す

「本当の馬鹿はどっちか解るよ」

エターナリアは微笑むとケーレストが苦笑いしている

「どのぐらいのア・イ・テ・ム・を保有しているやら、契約書に魔石は書いてないからなワハハハ」

副ギルドマスターは大笑いする

「そうですね、だからアイテムにしたのですよ、あなたが乗ってきやすいようにね」

エターナリアが微笑みながら言う

「はぁー?」

「言った筈ですよ、相手の実力を見ないとね」

「何だ馬鹿め若造がワハハハ」

「商業ギルドマスター、契約は有効で違約金も間違えは無いですよね、更に保有アイテム全部も!」

「間違えありませんが買取不能になることは無いですよ」

ギルドマスターが言うとケーレストは笑いを堪えている

商業ギルドの大きな倉庫で買取をスタートする

「高価な物からいこうかな?」

エターナリアはドラゴンの鱗を置いて、更に魔法珠を並べていく

「なななんだ!」

商業ギルドマスターは鑑定して青ざめる

「魔法珠はいくらぐらいかな?この大きさだしね」

「これなら金貨50枚ぐらいからオークションスタートです、落札される金額は金貨200枚ぐらいかな?」

ケーレストが説明すると

「馬鹿な!!20個だと金貨1000枚から4000枚だと!!」

「4000枚ですね」

ケーレストが言うと

「何故だ!」

「冒険者ギルドの買取金額はオークションで落札された金額になりますので、契約書にある通りです」

ケーレストが言う

「うそだ!」

副ギルドマスターは泣き出す

「鱗が2種類ですから、全部で金貨400枚ぐらいです」

「これもアイテムだから出しておくかな?」

龍王剣を置くと

「りり龍王剣だと!!」

「オークションでも不可能ですね恐らく金貨1000枚ぐらいかな?」

ケーレストも青ざめる

「取り敢えずは、これで5400枚だから3倍で金貨16200枚ですね、まだまだあるから覚悟してくださいね」

「買取不可能だ!!そんな金額はあり得ない!」

副ギルドマスターは泣き崩れる

「じゃあ次はブラックリザードの革にしようかな?」

エターナリアは笑いながら出し始める

「なななななんだーーー!」

ブラックリザードの革の山にみんな青ざめる

「20000枚ですね確か買取金額は1枚銀貨5枚だから金貨10000枚ですね」

エターナリアが言うと

「・・・・・・」

副ギルドマスターは呆然としている

「これではもう買取どころか違約金も支払い不可能です・・・・」

「え?まだまだあるからどのぐらいになるか楽しみですね」

ゴーレムの鉱石を出そうとすると

「もう出さなくでも解っているゴーレムの鉱石は現在買取金額が決まってないから数だけ教えてくれ!」

「取り敢えずは、20000個で良いかな?ブラックリザードの革もまだあるけど」

「このままやられたらどうなりますか?」

ケーレストが商業ギルドマスターに言うと

「無理です・・・契約は絶対ですのである程度の金額を決めないと・・・・」

「これだと金貨30000枚の違約金で手を打っては如何ですか?」

ケーレストが提案すると

「予想では50000枚越えそうですから良いとは思います・・・・」

商業ギルドマスターはそう言って違約金の金額を副ギルドマスターに書いて渡す

「支払いをお願いします」

「え?・・・こんな・・・・そんな・・・」

「強制徴収と借用書作ってね」

エターナリアが言うと

「わかりましたが・・・・」

商業ギルドマスターは気が付き青ざめている

「商業ギルドで肩代わりも宜しくね」

エターナリアが言うと

「あり得ない・・・商業ギルドでも不可能な金額だ!無理だ!!」

「契約書は絶対でしたよね」

商業ギルドマスターは崩れ落ちて泣き出す

「ケーレストすぐに副ギルドマスターの資産と持ち物を押さえてね、商業ギルドも」

エターナリアが言うと

「本当に商業ギルドを差し押さえるのか?」

「まぁー契約だからね」

「どうするつもりだ?」

「借金の利息と返済はきっちりやって貰いますけどね、運営はギルドマスターに任せるとしてね」

エターナリアが言うと

「え?私がですか?良いのですか?」

「面倒だからね、逆らったらどうなるかも解ったようだし」

エターナリアが笑うとみんな苦笑いしている

「さてと副ギルドマスターの資産を先に差し押さえてきて、ギルドマスターも立ち会ってね、そうじゃないと商業ギルドが肩代わりする金額が出ないしね」

「わわわかりました」

商業ギルドマスターは職員を呼んで副ギルドマスターを拘束させて資産を差し押さえさせる為にいく準備をするとケーレストもギルド職員に監視をさせることにする

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