第180話 外交2
翌日レベストリアセメルト王国から使者が来訪する
「レベストリアセメルト王国のガジリオスカと申します、本日は友好の交渉に参りました。」
筋肉質の熊耳族の男が言う
「リューセルド地方国王代理アジェリナです。」
「クレセント陛下はいないのですか?」
ガジリオスカが残念そうに言う
「クレセント陛下は忙しい身中々お会い出来ません」
アジェリナが微笑みながら言う
「遠くからのワザワザやって来たが、非礼では無いですか?」
ガジリオスカが睨みながら言う
「友好の無い国がイキナリ来て非礼と言われてもおかしいですね、本来なら外交担当に会ってから、用件を伝え謁見を求めるのが筋です。ワザワザ時間を作りお会いしたのですが残念ですね」
アジェリナが微笑みながら言う
「何だと!!貴様!!我が国と戦って勝てるつもりか!!」
ガジリオスカが怒鳴る
「友好の交渉と言いながら、黒龍連合国に宣戦布告に来たのでしょうか?」
「え!いや!・・・」
ガジリオスカが黙り込む
「交渉と言われるのなら、礼を持って接する事が大事です。」
アジェリナが微笑みながら言う
「・・・友好関係を望んでいる」
「どの様な交渉でしょうか?貴国が同種族クオンドセメルト王国との戦争の最中と言う事も存じていますが、その戦争に興味は有りません。クレセント陛下に喧嘩だけは売らない事をお勧めします。」
「え!!!何故そこまで知っている!!」
ガジリオスカが青ざめている
「どうかなさいましたか?通商の交渉ですか?」
「通商など必要はない・・・出来れば支援を・・・軍事的支援を頼む」
ガジリオスカが青ざめながら言う
「話しになりません!何の友好関係が無い国からイキナリ軍事支援など有り得ません。何をお考えですか?戦争の事しか頭に無いのですか?」
アジェリナが睨みながら言う
「我らが勝利したなら、クオンドセメルトの領地の半分を譲るだから支援を!」
「貴国の戦争に興味は有りません」
「この強欲め!!我らが勝利したら必ず貴様らも滅ぼすぞ!!良いのだな!!」
ガジリオスカが睨みながら言う
「黒龍連合国に対しての宣戦布告ととって宜しいのですか?」
アジェリナが睨みながら言う
「え!そうではない!!そう言うことで無い!」
ガジリオスカが慌て出す
「我らを滅ぼすと言う事は宣戦布告ですが、違うのですか?」
「それは・・・」
ガジリオスカが青ざめている
「仕方ないですね、親書を書きますので持って帰ってから返答を貰ってください」
アジェリナが睨みながら言うと手紙を書き始めるとレインが確認に行くとレインが読んで確認して頷く
「こちらの親書を貴国国王陛下に渡してください」
アジェリナが言うと外交担当に手渡してから、ガジリオスカに渡す
「解りました・・・・」
ガジリオスカが受け取り出ていくとヘラが微笑みながらついていく
「クレセント陛下これで良かったですか?」
アジェリナが苦笑いして言う
「あれはダメだな!狐耳族の族長と同じだな!親書で確認をするのは良い事だ」
エターナリアが微笑みながら言う
「本当に困ります。交渉の手順も無いので、話しになりません。陛下に直接言ったら、それでもう喧嘩売った事になります。脅しを使うならもっと相手を見てから使う方が良いですね」
アジェリナが困った苦笑いをする
「売られたら叩き潰すけど」
エターナリアが笑顔で言う
「陛下1人でもレベストリアセメルト王国潰せますので、最初は連合軍に任せてください」
アジェリナが苦笑いしながら言うと広間内の人は全員笑い始める
「御主人様、ガジリオスカは慌てて帰っていきました!狐耳族に追跡させています。」
ヘラが微笑みながら言う
「外交に出すなら、物事を理解出来る人にして欲しいな」
エターナリアが呟く
「そうです!あれでは使いにもなりません」
レインが笑いながら言う
「海は欲しいからな・・・そろそろ塩が必要かも知れないしね」
エターナリアが笑顔で言う
「はい!御主人様」
レインが微笑んでいる
外に出るとアニタが獣人奴隷達と訓練をしている
「アニタ楽しそうだね」
エターナリアが微笑みながら言う
「はい!御主人様、あの人数でアニタと訓練出来るようになったので、アニタは本当に1日中訓練していますが、回復魔法の方が大変ですね」
「鍛えたから、鍛え方がまだまだ足らないかな?大獣王と白狐にしないとだけかな?」
エターナリアが呟く
「もしかすると、ここにいる人だけで、1国を軽く落とせます」
レインが微笑みながら言う
「面倒になったら、送り込んで潰してきて貰おうかな?」
「そうですね、喧嘩売られたから、買いに行くのも面倒ですからね」
レインが笑顔で言う
「商隊の護衛も安心出来るね」
「クーレンとメーレンが頑張っています。国境の町クレセントレーゼントの拡張と屋敷の準備は出来ました。又商館とクロエプラトン商会支部とアーガナルド商会支部も完成しました。」
レインが微笑んでいる
「交易に問題は無いのかな?」
「全く有りません。元々交易が出来ない人が多いかったので、適切な規律が出来たので、喜んでいます」
「ドワーフと北の2国の状況次第で町が必要になるけど、大丈夫かな?」
エターナリアがレインに聞く
「ドワーフは心配ないです。クーレンが既に商隊を派遣しました。新しい町候補ですが、元々外交関係が無かったので、新しい町が必要ですので候補地を選定します。」
レインが微笑んでいる
「あ!御主人様!」
アニタが笑顔でやってくる
「アニタ楽しいか?」
「はい!御主人様!手応えが有ります!手加減もやり易いです」
アニタが笑顔で言うと周囲の人達が苦笑いしている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます