第24話 王都へ2

商人のおじさんはウルフの毛皮を確認して

「ウルフの毛皮は金貨22枚でいかがですか?茶色のウルフは金貨7枚でどうでしょうか?」

「妥当な金額ですね、欲を出して安く買い叩こうとしないで妥当な金額を言ってくる時点で少しは信用出来ますね」

「え?試されていたのですね・・・」

エターナリアはニヤリとして

「商人は信用が大事でしょ!」

「その通りです、若いからって軽く見れませんね」

「そう言うことです、自分の仲間を見て弱いと思いますか?」

「確かに若い女性ばかりですが、装備はしっかりしていますが華奢な体つきですのであまり強くないと思います」

「なるほど、ウルフと戦ったら勝てると思いますか?」

「難しいと思います」

「あの程度のウルフなら楽勝ですよ」

「え?まさか・・・」

おじさんはエニスを見る

「余裕ですね」

エニスがニッコリする

「はぁー・・・本当かも知れませんギルドカードを見た後では信じるしか無いですね」

「と言うことで、内緒にしてくださいね」

「わかりました、約束します」

「ところでまだ名前を聞いていなかったですね」

「は!申し訳ありません!オルクスと言います」

「よろしくお願いします、オルクスさん」

エターナリアは微笑みながらエニスを見る

「エターナリア殿に私は負けてばかりですね、本当の商売で戦って勝てる気がしません」

オルクスは苦笑いしている、いい匂いがしてきた

「肉が焼けたみたいですね」

「ウルフの肉の串焼き美味しそうですね」

エニスは微笑みながら言うと

「ご主人様どうぞ!」

リリスが串焼きを持ってくる

「リリスありがとう」

リリスから肉を受け取り一口食べて

「いい焼き加減だね、美味しいよ!」

リリスは嬉しそうに他の串も焼きだす

「エニスあーん」

「美味しいー」

エニスは串焼きを食べて赤くなっている

匂いに釣られてケシルとミシルが馬車から出てきた

「ケシル、ミシルお腹空いたかな?」

「美味しそうな匂いで目が覚めてしまいました」

ケシルの言葉にミシルも頷く

「沢山食べてね」

エターナリアの言葉に嬉しそうにしている

「2人は何故馬車の中にいたのですか?」

「夜中から朝まで番をするためです」

「は!なるほど!」

オルクスは気が付き2人を見ている


翌朝出発することにするウルフの肉は一晩かけて薫製にしてもらい、残りは村で分けてもらうことにする

「本当にありがとうございます、肉まで頂いて本当にありがとうございます」

村長はそう言うと村人達も頭を下げてお礼を言う

「気にしないでくださいね、持ちきれなかっただけですから!」

エターナリア達はそう言って出発する


半日で町に到着すると門番に

「この町にきた目的は?」

「王都に向かっている最中です」

「王都の加工屋で防具を作ってもらうためです」

「それを証明出来るか?」

「え?何故ですか?」

「盗賊が増えているからな!」

「ギルドの支部長から王都の職人への紹介状ぐらいしかないけど・・・」

「なるほど・・・ギルドカードを提示しろ!」

これになります、ギルドカードを見て

「バカな!ドラゴンバスターだと!階層主討伐!偽物で無いから間違えないが・・・」

「問題ありますか?」

「問題ない通って良し!」

ギルドカードを返してもらって町にはいる

「エター何だか嫌な門番だね」

「盗賊に困っているのかな?」

エニスの言葉にエターナリアが答える

オルクスの案内で宿屋に到着する

「大部屋は空いていますか?」

「はい!六人部屋になります」

「それでいいですが後2人部屋を1部屋かな?」

「2人から3人は馬車の警護がありますので大部屋だけで良いです!」

レインが言う

「エターそうですよ」

「わかった!大部屋だけで良いです」

「警備も雇えますが、一晩銀貨1枚ですが」

「よろしくお願いします」

「大部屋と警備で銀貨3枚です」

エターナリアは銀貨3枚渡す

「こちらが鍵です」

鍵を受け取り馬車を納屋にいれて馬房にいれていると宿屋の主人と警備の人がやってくる

「よろしくお願いします」

「よろしくね」

馬と馬車を説明してから

「レイン、クーラ、リリス悪いけど、ケシルとミシルが寝ている間馬車を見ていてもらっても良いかな?」

「畏まりました」

「ケシルとミシルは宿屋の部屋で先に一眠りした方が疲れ取れるかな?」

「馬車から離れ無い方が良いのでは?」

「ケシル、ミシル今は任せてゆっくり寝てきてね」

「ありがとうございます」

ケシル、ミシルは一緒に部屋にいき先に寝ることにする、エターナリアとエニスとアニタは少し町を歩くことにする、市場を覗いて食材と数日持ちそうな果実を買い宿屋に帰り馬車にいくと

「レイン、クーラ、リリスただいま」

「お帰りなさい」

「これ馬車に積んでおいてね」

「食材を買う手間が省けました」

順番に食事をしてからケシルとミシルも食事をとってから交代する


翌朝出発する

「オルクスさんはゆっくり休めましたか?」

「ゆっくり出来ました」

「何処か寄る場所はありますか?」

「積み荷を速く王都に届けたいのでなるべく最短距離で進みます」

「わかりました」


順調に進み数日後、王都の門が見えてきたが馬車の列が出来ていた

「エターナリア殿王都に入ったら東地区の宿屋を取ることをおすすめします」

「東地区?何故ですか?」

「治安が良いからです」

「なるほどありがとうございます」

徐々に進み

「止まれ!」

「こんにちは」

「何の用で王都に来た!」

「防具を作ってもらうために来ました、加工職人宛の紹介状はこちらです」

「ギルドの支部長から紹介状かわかった通って良し」

「ありがとうございます」

城門を通り東地区の宿屋をさがす

「大部屋は空いているかな?」

「4人部屋が空いています」

「4人部屋の隣の部屋は空いていますか?」

「空いています2人部屋になります」

「4人部屋と2人部屋2部屋でお願いします」

「解りましたが何日でしょうか?」

「取り敢えず10日ほどお願いします」

「馬車の警備は頼めますか?」

「1日銀貨1枚ですので10日で金貨1枚です」

「お願いします」

硬貨を渡して部屋の鍵を受けとり部屋にいく

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