第164話 アリスの故郷
「御主人様!狐耳族の使者が来ましたがどうなさいますか?」
レインが苦笑いして言う
「会うだけ会うかな?」
エターナリアが苦笑いして言うと会いに向かう
「我らと戦争をしたいようだな!!皆殺しにしてやるぞ!!」
狐耳族の男が怒鳴る
「礼儀作法も知らない愚か者だな!喧嘩売るなら買ってやるから覚悟しろ」
エターナリアが笑顔で言う
「は?・・・貴様どうなるか解っているのか!!」
「解ってないのはお前達だ!!売られた喧嘩は最後まで買うから覚悟しておけ!!」
「え!!・・・捕虜を解放して食料を差し出せば・・・」
狐耳族の男は少し困惑しながら言う
「終わりか?よく使いなど出来たものだ・・・お前達全員奴隷落ちだな!覚悟しておけ!喧嘩売った事を後悔してももう遅い!!宣戦布告は受け取った!!」
エターナリアが言うと全員笑い出す
「・・・我らが怖くないのか?何故だ!!」
「貴様らが弱すぎるからな!雑魚が!」
エターナリアが笑いながら言う
「覚えていろ!!絶対に後悔するからな!!」
狐耳族の男が焦りながら言うと出ていく
「御主人様・・・話すのが面倒ですね・・・話しになりません」
「レイン、宣戦布告はされたから遠慮無く潰すぞ!!」
「はい!!御主人様!!」
レインが笑顔で言うと全員で笑顔で返事をしている
数日後国境付近まで来ると一路白狐族の町を目指す事にする
「クレセント様私達もお供致します!邪魔はしないようにしますのでお願い申し上げます」
狼耳族の戦士が笑顔で言う
「隊長は確かゼクトだったな」
「はい!クレセント様」
「軍勢は少し囮になって貰うが良いか?狐耳族の奴隷どもを管理して戦わせる事もさせるから余り良い戦いにならないぞ!」
「クレセント様の手足として使いください!面倒事を引き受けます!」
「面倒事は全部押し付けるから覚悟しておけ」
エターナリアが笑顔で言うとレインが笑い始めるとゼクトが大笑いする
「遠慮は要りません!!前の族長に押し付けられ続けたから何でもこなします」
ゼクトが笑いながら言う
「わかった!覚悟しておけ」
エターナリアが笑いながら言う
森を越えて白狐族の町が見えてくると白狐族の軍団が集まっている
「我らの地を脅かす愚か者め!覚悟せよ!!」
白狐族の男が前に出てきて言う
「あ!アドルフお兄様」
アリスが呟き涙目になっている
「アリスは下がって見つからないようにしてね、セレストリアはアリスが暴走しないようにみていてね」
エターナリアが微笑みながら言うとエターナリアが馬車を降りて歩いていく
「人の領地に攻めこんだ愚かな狐耳族を恨むが良い!!愚か者に逆らえず従うしかない貴様達の境遇を恨むが良い!!」
エターナリアが大声で言う
「ほざくな!!奴らがどのぐらい強大で強いか知らぬくせに!!偉そうな事を言うな!!」
「ただビビって何も出来ないのであろう!弱虫め!こうなりたくなければ!すぐに降伏せよ!!」
エターナリアが言うとアニタが狐耳族の隊長を投げ飛ばすと白狐族兵士達は困惑し始める
「そのぐらい捕らえたぐらいでいい気になるなよ!!」
アドルフが叫ぶと狐耳族の兵士達を並ばせる
「え!何でだ!!何故軍隊が!!」
アドルフが言うと狐耳族の兵士達が震えながら話し始めると白狐族の兵士達は怯え始める
「一騎討ちだ!!」
アドルフが言うとエターナリアの前に歩いてくる
「最善の策だな!だが最強の者を出すことだ」
「我こそは白狐族族長アドルフ!我を討ち取れば、白狐族でお前達に勝てるものはいない!!」
アドルフが大声で言うと剣を構える
「面倒だからさっさとかかってこい!」
エターナリアが言うと微笑んでいる
「後で後悔しても遅い!!」
アドルフは狐火を連続で放ち接近してくるとエターナリアは微笑みながら次々と炎を斬り続けるとアドルフは斬りかかるがエターナリアはかわしながら腹に一撃与えると高速で両腕を砕く
「がっは・・・・つよい・・・」
アドルフは崩れ落ちながら言うと気絶する
「次は誰がかかってくる!!それとも全面降伏するか?」
エターナリアが白狐族の兵士に大声で言うと歩き始める
「よくもアドルフ様を!!覚悟しろ!!」
数人の兵士が斬りかかってくるがエターナリアは次々と両腕を砕いてから弾き飛ばす
「もういないのか?どうするんだ!!」
エターナリアが大声で言うと町の門が開き1人の女性が走ってくる
「アドルフ!!」
女性は大粒の涙を流しながら叫ぶ
「私は族長の妻!!アゼリカナ!侵略者!!私達はどうなっても良いから!!住民は慈悲を!!」
アゼリカナが言うと両膝を付き頭を地面に付けると周囲の兵士達も平伏していく
「アゼリカナだったな!貴様に問う!我らで狐耳族を倒せると思うか?」
「わからない!!あなたが1人強くても不可能です!!」
「お前達は戦いを望むか?それとも平和を望むか?」
「え!それは勿論平和を!!」
「お前達を奴隷として売り払い戦費を稼ごうとするかも知れないがそれでも全面降伏するか?」
エターナリアが笑いながら言う
「一番先に私と一族を奴隷に売り払いなさい!!可愛い私達の娘も先に売りなさい!!出来れば住民だけでも助けて欲しい・・・・」
アゼリカナが涙を流しながら言う
「レインそこの族長を回復させて起こせ!!」
エターナリアが言うとレインが回復させてからアドルフをエターナリアの前に転がす
「アゼリカナ!!・・・・・負けたのか・・・頼む!!住民だけは助けてくれ!!」
「アドルフ・・・」
アゼリカナは涙目で見つめている
「お前以外お前の一族は奴隷にして売り払うそしてお前には我に忠誠を誓い永遠に苦しむが良い」
「住民の為なら・・・・・・」
アドルフは震えながら泣き始める
「お願いです!!アゼリカナ様と子供達の代わりに私達を奴隷にして売ってください!!!」
兵士達が大声で言うと次々と大声で言い始めると門から多くの人々が出てくる
「アドルフどうする?」
「忠誠を誓います!一族を奴隷にする事も認めます・・・・住民達だけは御慈悲を!!」
アドルフが大声で言うと兵士達は泣き始める
「わかった認めよう!レイン奴隷商人を」
エターナリアが言うと同行していた奴隷商人を呼びアゼリカナを奴隷にするとエターナリアが主人登録をする
「アゼリカナ貴様は今から俺の奴隷だ!今後何をすれば良いか解るな!」
エターナリアが言う
「何でも言うことは聞きます」
「お前が白狐族の族長を支え、白狐族が俺に逆らわない様にする事だ!わかったな!!お前達の子供をしっかり教育しろ!!」
エターナリアが笑顔で言う
「え!!何故!!!・・ありがとうございます」
アゼリカナが涙を流しながら言うとアドルフと抱き合う
「白狐族全員に次ぐ俺に喧嘩は売るなよ!!」
エターナリアが笑顔で言う
「クレセント様!!我ら全員あなたに忠誠を誓います!!」
兵士達が言う
「アドルフ、後は中で話したいが良いか?」
エターナリアが言うとアドルフは族長の館に案内してくれる
「クレセント様これらが私の子供達です、奴隷にしてください」
アドルフが真剣に言うとアゼリカナがエターナリアの前に連れてくる
「アドルフお前が絶対の忠誠を誓うか?」
「誓います」
アドルフは真剣な目付きで言うと頭を下げる
「わかった!この子達をしっかり教育しろ!アリスの様に不幸にするなよ」
「え!!アリス!!アリスを知っているのですか!!」
アドルフが驚いている
「人の奴隷になっているぞ」
「そうか・・・・逃げきれなかったか・・・すまない」
アドルフはうつむき涙を浮かべている
「重臣共は俺に忠誠を誓うか?」
「誓います」
重臣達は平伏して言う
「アドルフ前線に送った兵士達の指揮権を譲って貰うぞ」
「え!勿論ですがそう簡単に戻れないと思います・・・・」
「だから指揮権だ!」
「畏まりました!」
「次に住民に餓死者を出すなよ!これは絶対だ!食料が無ければ、確保してやるが対価にそれ相応の品物を用意する事!良いな!」
「はい!勿論です!!」
アドルフが言う
「モフモフしてて可愛い」
エニスが子供達を触りながら言う
「エニス触りすぎない様にね怖がられるよ」
「え!だけど触りごごち良いから!!」
エニスが子供達を触りながら言うとアゼリカナが苦笑いしている
「アゼリカナすまないが別室で子供達と来て貰っても良いか?」
エターナリアが苦笑いして言うと部屋を出ていく
「クレセント様どうして我らを攻めて占領したのですか?」
アゼリカナが真剣に聞く
「一つは狐耳族にお仕置をする為だ!危機に瀕したらお前達を使って攻められるからな」
「それはそうですが・・・わざわざ来なくても狐耳族を弱体化してから降伏勧告すれば簡単と思いますが」
「それでは忠誠は誓わないだろ?狐は忠誠心は絶対だろ?」
「そうです!!それだけの為に?」
アゼリカナは困惑している
「後はこの地を見て起きたかっただけだな!アリス!」
エターナリアが言うとアリスはフードを取り涙目で立っている
「え!!まさかアリス!!何故!!」
「私は人族の奴隷商人に捕まり奴隷になりました・・・そして最強の御主人様に買われここまで来ました!私の永遠の御主人様です!!」
アリスが言う
「アリスゆっくり話し合えよ!相談係りは任せたからな!」
エターナリアが微笑みながら言うとアリスは子供達を抱き締めて泣き始める
「クレセント様は最初にアリスの事を言えば簡単に事が収まるのを・・・アドルフの忠誠と部族の忠誠の為・・・・」
アゼリカナは呟く
「そう言うことだ!今後は友好関係が続くだろ」
「その通りですが、もし裏切ったらどうなりますか?」
アゼリカナが言う
「私が本気で叩き潰します!!私1人で全滅も簡単に出来ますから、一族をまとめます」
アリスが言う
「面倒だから裏切りはやめてくれよ!喧嘩売られたくないから潰しに来たのだから!!」
エターナリアが苦笑いしながら言うとみんな笑い始める
「私だけ奴隷にしたのは・・・」
「いつでも解放はするよ」
「いえ!私が生きている間は一族の忠誠は絶対です」
アゼリカナが笑顔で言うとアリスと楽しそうに話し合いを始める
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