第64話 6人の訓練と疫病薬

目を覚まして周りを見るとみんな起きていた

「おはよう」

「御主人様おはようございます」

「全員疲れを残していないよね?」

エターナリアが微笑みながら言うとみんな頷いている

「6人は始めてだから大丈夫かな?」

「あ!はい!大丈夫です」

「無理はしないように!君達は鍛えたらやって貰わないといけないから、無理はしないように」

「畏まりました」

6人は頭を下げて言う

「エター準備出来たから続きをしよ」

エニスが笑顔で言うと出発する事にする、そして19層に向かい今回は6人で大蛇と戦わせて何とか倒す

「戦い方がまだまだ固いね、相手の動きを見て確実に倒すように」

「はい!畏まりました」

アニタは次々と瀕死にして6人にトドメを討たせて進むと大部屋に到着する、そしてクリスとセリカが中に入り次々と倒していくそして2人で全滅させると20層でクリスとセリカが次々と瀕死にさせて6人にトドメを討たせて周り大部屋に到着してクリスとセリカは大部屋に入り殲滅させる

「クリスもセリカと余裕があるね」

「はい!御主人様」

2人共笑顔で答えると21層に向かいドラゴンをケシルとミシルが突撃して何とか倒す

「ケシルとミシルもドラゴン倒せたね」

「はい!まだまだギリギリですけど何とか倒せました」

ケシルとミシルは笑顔で答えると

「6人は能力が上がったから5層で素手で戦う訓練にしに行こうか?」

「御主人様、良いと思います」

レインが言うとみんなで5層に向かいアントと遭遇して6人に殴らせて倒させていく

「アントに先手を取られないように確実に見つけて倒すように」

「はい!御主人様!」

6人は襲ってくるアントを次々と倒していくとアントが現れ無くなると休憩をする、エターナリアは6人のステータスを確認してから【見習い闘士】に変更する

そして再びアントが現れ出すと6人で倒さ続け、10回休憩して倒し続け帰ることにする

「一度帰って休むことにするよ」

エターナリアが言うと迷宮出口に向かい家に帰ることにする

「ただいま」

「お帰りなさいませ御主人様!!」

「変わったことは無かったかな?」

「何も有りませんでした」

カシタリーナとマタリーナが微笑みながら言う


それから5日間迷宮で訓練を続けて6人を一人前に育てて帰ると

「冒険者ギルドに来るようにと伝言が有りました」

「あ!全然行ってなかったねみんなで行かないといけないね」

エターナリアが言うと翌日冒険者ギルド行くことにする

「買い取りをお願いします」

「え?奥にどうぞ」

応接室に入ると5日分の魔石を机に置いて職員は数えるが多くて青ざめている、ケーレストがやって来て

「エターナリア殿久しぶりです」

「久しぶりです」

「緊急依頼の件の報酬といくつかの証が付与されます」

「あ!そんなこと有ったね、証は面倒だから要らないのに」

「やっぱりですか・・・エターナリア殿が帰っているのに全く来なかったので呼んでしまいました」

ケーレストは苦笑いしている

「ちょっとこの6人を鍛えるのに忙しかったから来たくなかっただよね」

エターナリアが笑いながら言うと

「それでこれですか・・・・何千個も一気に持ってくるのはエターナリア殿だけです」

「来るの面倒だから!今回は6人の冒険者登録していなかったから登録よろしくね」

「解りました登録カウンターでやってきてください」

ケーレストは苦笑いしながら言うと6人は登録に向かう

「ここからが本題なのですが、疫病の薬の準備が進まずエターナリア殿に頼みたい事があります」

「ん?」

「薬草を集めて頂き薬を作成は可能ですか?」

「もう始めているよ、そろそろ輸送を開始するから大丈夫だよ」

「え?・・・・え!!何時からまさか帰ってきたのは材料が集まったからですか?」

「そのために6人を鍛えていたんだけど!護衛は必要だから!」

「はぁーー!どのぐらいの薬が出来ますか?」

「え?まだ言ってなかったけ?」

「知りませんでしたが・・・」

「10000人以上分は出来るよ数日以内に第一回目は出発する予定だよ」

「は?まさかそんなに・・・・今ギルドは薬の材料を得るために冒険者を北へ向かわせたのにまさか無駄ですか?」

「どうだろう?どのぐらい必要か解らないからね」

エターナリアが言うとケーレストは苦笑いしている

「支部長おかしいのですが・・・・」

職員が入ってくると

「どうかしたのか?」

「あの6人なのですが・・・全員獣王になっています・・・」

「はぁーーー!」

ケーレストはエターナリアを見てから

「可能性は有るからそのままギルドカードを作りなさい」

「え?解りました」

職員は戻っていく

「まさか短期間で獣王ですか・・・・」

「30層まで連れて行ったから当たり前です、結構手こずりましたよ」

「獣王ですよ獣王!!」

「30層で6人で赤い大蛇をやっと倒せるぐらいですからまだまだです」

エターナリアがいうとケーレストの顔は引きつっている

「支部長数え終わりましたが全て合わせて8425個ありますが、20層以降の魔石も多数有るので、買取りの金額が金貨1000枚を越えています」

職員達は青ざめている

「はぁーーー!なんだと・・・・ギルドの資金が足りないぞ!!」

ケーレストも青ざめて頭を抱える

「じゃあ仕方ないから、口座で預かっていてね」

「それしか有りません」

「だけど白金大金貨を3枚欲しいだけど」

「解りました」

ケーレストが言うと職員が持ってくる

「じゃあそろそろ、帰りますね」

エターナリア達は帰る事にする

(まさかアイテム無しでギルド資金を足りなくさせるなんて・・・・もう買取より商会で全部売ってくれないかな?いや売ったら他の商会が潰されるだろう・・・・)ケーレストは苦笑いしながら考え続けている



屋敷に帰ると

「御主人様疫病の薬の準備が予定の量になりました」

トリスナが報告してくる

「エリスナ商隊の準備は出来たか?」

「準備完了しています」

「6人の護衛の準備も終わったからまだ早いけどクリスとセリカに行って貰おうか?」

「そうですねしかし大丈夫か少し心配です」

レインが言うと

「野営が一番心配だよね」

「それと権力者との交渉も心配です」

「それなんだけど、冒険者ギルドを利用しようと思うだけどどうかな?」

「それが良いですね」

レインが言うとみんな頷く

「クリス、セリカは何か不安な事有るかな?」

「御主人様が居ないことが一番不安です」

クリスとセリカが言うとみんなが頷いている

「クリスとセリカなら信頼も出来るし、成功出来ると信じているよ」

「え!信頼してくれているのですね」

クリスとセリカは嬉しそうに喜んでいる

「エリスナ商業ギルドマスターベルダートと冒険者ギルト支部長ケーレストをいろいろ相談したいからと呼んで欲しい」

「はい!畏まりました」

エリスナは早速出掛けていく、そしてクリスとセリカはそれぞれ3人の奴隷と野営の練習を始める


ベルダートとケーレストがやって来る

「相談と言うと何でしょうか?」

「疫病の薬の件です」

「え?疫病の薬ですか!!」

ベルダートが驚く

「予定数が出来上がったので輸送を始めたいのですが、アーガナルド商会だけですとクレイト・ハレストの町で売り出しても向こうの商会に邪魔されたり、領主や貴族に邪魔されます、場合によっては薬を没収されかねないと思います」

「確かに高く売るために備蓄を出していない商会からしたら薬を売り出される事が嫌がられ、邪魔をされますね」

ベルダートがいうとケーレストが頷いている

「商業ギルドと冒険者ギルドの力を借りたいです」

「後ろ楯となれと言うことですね」

「その通りです、商業ギルドの職員と冒険者ギルドの名前を借りたいと思います」

「商業ギルドの方を先に我々で交渉して横やりをいれられない様にしてから売り出すつもりですね」

ベルダートが言うと

「冒険者ギルド認定すれば領主と貴族からの横やりはいれられないと言うことですね」

ケーレストも微笑みながら言うと

「その通りです、その代わり売る際に商業ギルドと冒険者ギルドの依頼として売れば町で良い印象を得られると思います」

「なるほど!十分な報酬ですね」

ベルダートは笑いケーレストは苦笑いしている

「冒険者ギルドの対応が遅れているので非常に良い話ですが量が問題です」

「心配は要りません、今回は、三万包みの薬と、同じ量の原材料をクレイト・ハレストに送り込みます、又この町にも原材料を同じ量を送り込みます、そして知り合った薬屋に現地で調合して貰い最終的に西の町に交易品として送り込みます」

「え?三万!!一気に送るのですか!!」

「その通りです!町中の疫病で困っている人に行き渡ればそのまま西の村に売れますので」

「隠している薬屋は青ざめますね」

「更に一包み銀貨1枚で売ればどうなりますか?通常の価格が銅貨50枚だから倍ですが現状数倍で売られているよね」

「薬屋はおそらく銀貨5枚で売りに出しているから大損ですね」

「ケーレストは意見有りますか?」

「クレイト・ハレストは上手くいくと思いますがまだ、西の町では足りないですね」

「大丈夫です一回目で効果が出れば2回目の輸送を送り込みます」

「え?何故全部一気に送らないのですか?」

「一気に送ったら何か有ったときにどうにもなりませんからね」

「そう言うことですか!解りました、商隊の護衛は冒険者ギルドで用意します」

ケーレストは笑顔で言うと

「助かりますがよろしいのですか?」

「元から送る為の準備をしていましたので、それを流用します何回か送るとしたらその方が都合が良い」

「解りましたよろしくお願いします」

「早速準備をさせます、明日の朝出発で良いですか?」

「大丈夫ですこちらも準備をさせます」

ケーレストとベルダートは帰りすぐに準備を始めてくれる


翌朝クリスは中継の町へ、セリカはクレイト・ハレストへ出発する

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