第251話 暗黒大陸到着

港に軍艦と交易船が、入港すると、数人の人が降りてくる。イゼローレンと王太子妃が、出迎えて挨拶をしている

「御主人様、あの紋章・・・もしかして、黒龍連合国の軍艦?」

アーナが旗を見て言う

「え? 何故ここに軍艦が?」

エターナリアが呟くと、一人の女性が降りてくると、真っ直ぐエターナリア達の所に来る

「御主人様、レイン様からの手紙です。」

女性が笑顔で言うと、手紙を差し出す。エターナリアが内容を確認して、苦笑いすると、クリスとキャスカが手紙を読んで笑顔になる

「御苦労だった、まさかレインが、手配済みなんて、思わなかった」

エターナリアが真剣に言う

「はい、御主人様が暗黒大陸に向かうと、解った時点で、手配の為に、黒龍連合国の港まで行き、何とか間に合いました。」

女性が笑顔で言う

「レイン御姉様・・・凄すぎます」

キャスカが真剣に言う

「御主人様、これで安心して、暗黒大陸まで行けます」

クリスが笑顔で言うと、みんな笑い始める


王太子妃とイゼローレンが慌ててやってくる

「黒龍連合国の関係者なのですか?」

王太子妃が驚きながら聞く

「内緒です。喧嘩売られなければ、それだけで良いです」

エターナリアが笑顔で言うと、後ろで全員微笑んでいる

「え? 喧嘩?」

王太子妃が苦笑いする

「敵対ですね、例えば海軍が自分達を殺そうとするとか」

「え? それは無いと思いますが・・・命を狙われたら、仕返しをするのですね・・・」

「そう言う事です。 これで暗黒大陸に行けます」

エターナリアが笑顔で言う

「それでも、海軍に護衛させます」

王太子妃が真剣に言うと、イゼローレンが苦笑いする


船に食料を積み込み、出発の準備をする

「御主人様、海軍の護衛は、2隻に決まりました。」

クリスが真剣に伝えると、詳細を報告する

「レインに感謝しないと」

エターナリアが苦笑いしながら言う

「レイン御姉様の凄いところです、私では真似は出来ません」

「レインはレインだからね、クリスはクリス、勇者の真似は、レインにも出来ないよ」

「え? あ!!はい!御主人様」

クリスが聖剣を触り、笑顔で言う


暗黒大陸に向かって、出港する。順調に進み暗黒大陸が見えてくる

「あれが暗黒大陸と呼ばれる、場所です。木々が緑ですが・・・」

セリカが呟く

「どんな大陸だと思ったの?」

「え? 黒い木々や荒れた陸地に・・・太陽も照らさない所です」

セリカが苦笑いして言う

「それは・・・その様な想像になるよね」

エターナリアが笑い出すと、セリカも笑っている

「御主人様、どこに上陸しますか?」

キャスカとクリスが真剣に聞く

「町が有れば、町に上陸しよう。情報がほしい、それに・・・侵略者になるからね」

「侵略者!! 御主人様を、そんなふうに、呼んだら、皆殺しにします!!」

クリスが真剣に言う

「侵略者らしい、発言だね。皆殺しなんて」

エターナリアが微笑みながら言う

「クリス御姉様が、1番侵略者ぽいです」

キャスカが笑いながら言う

「え? 侵略者・・・皆殺し・・・そうですね、魔族と同じ事を」

クリスが苦笑いする

「喧嘩売られたら、完膚なきまでに、叩き潰して進めば良いけどね。無駄な殺生はしないようにしよう」

エターナリアが笑顔で言う

「喧嘩売られたら、殲滅します」

クリスが笑顔になり言うと、キャスカとセリカが笑い始める


数隻の船が有る港を見付けると、近付き接岸する。港には多くの魔族の兵士が集まってくる

「食料がやって来たぞ!!」

魔族が大声で言うと、笑いながら船に乗り込もうとすると、エターナリアが殴り飛ばして他の魔族と地面に転がる

「死にたい奴はかかってこい!! 魔王はどこにいる」

エターナリアが笑顔で言う

「人間ごときが!! 大人しく食われろ!!」

魔族が叫ぶと、飛び掛かる。カシムが殴り蹴飛ばすと、気絶して転がる

「雑魚が・・・魔王の城はどこだ?」

エターナリアが大声で言う

「人間ごときが! ん? 旨そうな女も!! 早い者勝ちだ!!」

魔族が叫ぶと、魔族達が一斉に襲いかかる


全員が笑顔で次々と迎撃を開始すると、エターナリアが苦笑いしながら見ている

「魔族も愚か者です」

ケシルが真剣に言うと、転がる魔族を見ている

「みんな襲われたからって、皆殺しにしたらダメなのに」

エターナリアが苦笑いする

「もう遅いです。死体の片付けが面倒です」

ミシルが、見渡しながら言う

「生き残りを探すかな?」

エターナリアが真剣に言うと、町中を歩いていく


「御主人様、家の中には、沢山反応が有ります」

ケシルが真剣に言うと、家の中に入る

「ひぃーーーーーー!! 助けて!! 」

魔族の女が叫ぶと、部屋の角で震えている

「魔王の城は、どこに有るのかな?」

「命だけは!! 助けて!!! 」

「魔王の城は、どこに有るか!言え!!」

エターナリアが睨み言う

「あっちの方向です」

魔族の女は泣きながら言うと、ケシルが詳しく聞き取る

「御主人様、地図が欲しいです」

ケシルが真剣に言う

「そうだね、教えてくれてありがとう」

エターナリアが微笑みながら言うと、家を出て港に戻る


「御主人様、襲ってこなくなったので、つまらないです」

アニタが真剣に言う

「アニタ、雑魚ばかりだったね。」

「強いのいませんでした」

アニタが笑顔で言う

「これからどうしますか?」

クリスが真剣に聞くと、みんなエターナリアを見ている

「魔王の城は、内陸の様だから、歩いて行くしかないね」

エターナリアが真剣に言う

「準備します」

クリスが真剣に言う

「ヘラは配下と、地図を探してきて欲しい、無駄な殺生はしないでね」

「はい、御主人様、すぐに探してきます」

ヘラが笑顔で言うと、歩いていく


「御主人様!! 敵です」

ケシルが叫ぶと、アニタが飛び出していく

「あ!! アニタ!!」

ミシルが言うと、苦笑いする。アニタは、黒い魔族に接近すると、剣を振り抜く、魔族は慌てて後ろに飛び退くと、アニタ目掛けて、4発の火の玉が放たれ、爆発する

「危なーーー! 」

アニタが、ギリギリでかわして、叫ぶ

「我らが民をよくも!!! 皆殺しだ!! 殺れ!」

黒い魔族が叫ぶと、後ろから魔族4体とガーゴイルが、アニタ目掛けて突進してくる。アニタは、魔族の攻撃をかわしながら、下がり始める


エターナリアが、黒い魔族に接近すると、全員がガーゴイルと魔族に接近する


クリスは、アニタに接近した魔族を、横から斬り込み、アニタから引き離すと、セレストリアが蹴りをいれて魔族が転がる

「隙有り!!」

セレストリアが笑いながら言う

「このエサの分際で!!」

魔族がセレストリアを睨み叫ぶと、火の玉を作り始める

「ぐは!!アギャーーーーーー!!」

クリスが胴を横に斬り、両断する

「雑魚!!」

セレストリアが笑顔で言うと、魔族を頭から両断すると、火の玉が音もなく消滅する


キサラが魔族に斬りかかると、魔族が剣を受け止め、キサラの腹目掛けて、突き刺しそうとする

「ギャーーーーーー!!!」

キサラの腹に近付く腕が、セリカの剣が腕を斬り落とすと、キサラが魔族の顔面に下から蹴りをいれると、魔族が宙に浮くとカシムが頭を斬り飛ばす

「カシム!! 横取り違反!!」

キサラが怒鳴ると、魔族の体を滅多斬りにする


エーレンが魔族に斬りかかると、魔族が飛び退き、エーレンを睨むと、エミールが顔面を蹴飛ばす。

「獣人風情が!! 我に傷を!!!」

魔族が顔から血を流して叫び、エミールを睨むと、エーレンの剣が、魔族の首を斬り落として、地面に頭が転がる


アリスが魔族に接近すると、剣を振り抜くと魔族は、飛び退くと、アニタが斬り込もうとすると、後ろから火の玉が、魔族に当たり、爆発する。魔族は、片腕が吹き飛び、火の玉の飛んできた方を見る

「馬鹿な!!」

魔族が叫ぶと、次の火の玉で上半身が吹き飛ぶ

「え? 私の獲物!!!!」

アニタが叫ぶ


エターナリアが黒い魔族の前にくる

「人間め攻めてくるとは、余程死にたい様だな」

「魔王の城は、どこだ!! 喧嘩は買った!!」

エターナリアが笑顔で言う

「は? 魔王様の城? ガッハッハッハッ!! 気でも狂ったか? 愚かな人間!! 消え失せろ!!」

黒い魔族が笑いながら言う

「じゃあ消えて」

エターナリアが笑顔で言うと、白龍王剣を抜き、黒い魔族に斬りかかると、黒い魔族は剣を抜き、笑顔で剣を受け止めようとすると、剣が折れて頭から一刀両断されると、2つに別れながら倒れる

「御主人様、雑魚過ぎます」

ケシルが呟く

「ガーゴイルの数いますが、1人1匹にしても足りません」

ミシルが周囲を見て言う

「え? もう全滅?」

エターナリアが周囲を見ると、ガーゴイルが全部地面に転がっている

「気合い入れすぎです」

ケシルが微笑みながら言うと、エターナリアは、何も無かった様に歩いて戻り始める


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