第250話 出発準備?
翌朝、イゼローレンがやってくる
「勇者様、大型船ですが、我が王国の海軍が暗黒大陸まで、送らせます」
イゼローレンが真剣に言う
「それは助かりますが、良いのですか? 向かえば、帰りが大変だと思いますが・・・」
「本当は、海軍も嫌がっています。しかし、今、何もしなくて、後々無能者と呼ばれたく無いようです。王太子妃様が、どうしてもと言われてしまいましたので・・・あ!!」
イゼローレンが慌て出す
「聞こえなかった事にします。王族と関わるのが1番面倒なので」
エターナリアが真剣に言う
「勇者様一行は、本気で魔族と戦って、勝てると思っているのですか?」
イゼローレンが真剣に言う
「どうだろう? どこまで抵抗してくれるかな? ここまで、相手にもならない、奴しか出てきてくれなかったから、解らないけど」
エターナリアが苦笑いして言う
「え? 既に魔族と戦ったのですか?」
イゼローレンが青ざめている
「ゾンビの親玉も魔族だったけど、その他も情けない鎧も居たね」
エターナリアが呟く
「魔族でなくても、強敵だろう・・・どこまで本気か解らない」
イゼローレンが苦笑いしている
「船はいつ出発出来る?」
「3日準備が必要だ」
「解りました、それまで、宿屋周辺の警備よろしくね、市場見に行く時も、護衛をよろしく」
エターナリアが笑顔で言う
「解っていたのか・・・」
イゼローレンが苦笑いして、ため息を吐く
イゼローレンが帰っていくと、みんな集まると、船の件の説明を始める
「御主人様、海軍は面倒になります。」
クリスが真剣に言う
「港の大型船で、購入出来る、船を探しましたが、有りませんでした」
ヘラが説明を始める
「海軍以外不可能ですね・・・御主人様、何か手を考えた方が良いと思います」
アーナが真剣に言う
「船までは考えてなかったからね・・・護衛達に船の操船等を覚えさせても、時間が足りない」
エターナリアが考えながら呟く
「御主人様、念のため、護衛達に訓練をする様に伝えます」
カシムが真剣に言う
「カシム頼んだ・・・後は、船で買えそうな船も探しておくか・・・」
エターナリアが考え込んでいる
クリスが、イゼローレンに海軍と訓練をする為に、交渉に向かう。エターナリア達は、市場に向かうと、商品を見て回っている
「結構種類は多いですが、値段はそんなに安く無いですね」
セリカが商品を見ながら言う
「交易拠点だろうけど、隣国があの状況だと、この国、危ないね」
エターナリアが真剣に言うと、路地裏等を時々見ている
港に来ると、船を見ている
「やっぱり、大型船は有りますが、あの様子だと・・・暫く航海に出ていないと思います。」
セリカが呟く
「この国は、交易が主な産業だから、売ってくれないだろうけど・・・何か手が無いかな?」
エターナリアが船を見ながら呟く
「ヘラ次第だと思いますが、かなり難しいと思います」
アーナが真剣に言う
「御主人様、レイン御姉様が居たら、何か手を考えると思いますが・・・まだまだ未熟で、申し訳ありません」
キャスカが、真剣に言うと、悔しそうにしている
「キャスカ、レインと比べないで、キャスカはキャスカで良いよ、レインは完璧すぎるからね」
エターナリアが、優しく微笑みながら、キャスカに言う
「御主人様・・・御主人様の為にもっと頑張ります」
キャスカが真剣に言う
「キャスカは、まだ甘える事も必要だ! 甘えてくれた方が、嬉しいけどね」
エターナリアが笑顔で言う
「キャスカ、私の仕事まで取らないでね」
セリカが苦笑いして言う
「あ!! 私の仕事も取らないでね」
アーナが真剣に言う
「キャスカ、私みたいに、仕事の無い人もいるのを、忘れないでね」
リリスが笑顔で言う
「え? リリス御姉様・・・あ!! 普段魔道具しか作ってない」
キャスカが、苦笑いする
「キャスカ仕事し過ぎだね」
エターナリアが真剣に言うと、みんな微笑んでいる
3日間準備をして、海軍の船で出発する為に、港に向かうと、見送りにイゼローレンと王太子妃がやってくる
「イゼローレンさん、世話になりました。警備助かりました」
エターナリアが笑顔で言う
「監視しているつもりだったが・・・完全に警備状態にされるとは・・・宿屋の入口を見張っていたのを、入口で、立っていろと、言われたと配下から聞いたが、本当か?」
「見え見えの場所で、入口を見張っているから、面倒になる前に、入口に立っていてと、言ったけど、悪かった? 裏口の人もそうだけど、下手すぎるよ」
「仕方無いが・・・どこまでが本気だ?」
イゼローレンが真剣に言う
「なにが?」
エターナリアが苦笑いする
「は? 暗黒大陸まで攻め込むことだ!!」
イゼローレンが真剣に言う
「その為に来たのだから、当たり前だろ!!」
エターナリアが睨み言う
「イゼローレン、まだ信じられないかも、知れないけど、聖剣を持っている。勇者様です。」
王太子妃が真剣に言う
「そうですが・・・」
イゼローレンが、言おうとすると、黙る
「イゼローレン様大変です!! 海上に交易船と軍艦です」
騎士が慌ててやってくると、イゼローレンが海上を見ると、騎士と海兵あわただしく走り回る
「御主人様、これは出発出来ないのでは・・・」
クリスが苦笑いしながら、港を見ている
「え? もう魔族の見方ばかりするなんて!!」
エターナリアが真剣に言うと、全員エターナリアを見て苦笑いする
(御主人様が、やる気だから、トラブルが発生したと言えない)
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