第169話 ブラックスター

東側に向かった者達が慌てて帰ってくる

「御主人様!大変です!!黒龍の狩り場にやはり入ってしまった様です!!黒龍に3つの村が全滅しています」

レインが言う

「クレセント様申し訳ありません・・・こんな事になるとは・・・」

ベルゼスが言うとガビゼルが涙目になっている

「レイン黒龍と戦うしかないね・・・話が通じれば良いだけどね」

「黒龍の王は老竜なので、言葉は通じます」

「そいつと交渉かな?」

エターナリアが苦笑いする

「もしくは全滅させるしか無いです」

レインが真剣に言う

「取り敢えず向かうしか無いか」

エターナリアが言うと出発の準備をする


まだ無事だった村に到着すると遠くに大きなドラゴンが飛んでいるのを見付ける

「あれは!!黒龍王!!」

ガビゼルが青ざめて言う

「じゃあちょっと行ってくる、本気でぶちのめして来るから近付かないようにね」

エターナリアが微笑みながら言うと片手に金属の棒を持ち歩き出す


「グギャーーーーーー!」

黒龍は咆哮をあげてエターナリアに近付いてくる

「言葉が解るなら話せないか?」

エターナリアが大声で言うがお構い無しにエターナリア目掛けて噛み付きに来るとエターナリアはかわして闘気を纏った一撃を翼に入れるとドラゴンは着地する

「人間め!!我が翼を!!」

黒龍がしゃべると口に炎を集めるとエターナリアは高速で接近して炎を吐く前に口を下から殴りあげると黒龍を後ろに弾き飛ばす

「人間ごときが!!我に傷を!!!」

「どうした?この程度か?弱いのかお前は?」

エターナリアが微笑みながら言う

「人間ごときが!!」

黒龍が噛み付きにくると闘気を纏った一撃を歯に当てると砕けて落ちる

「アギャーーー!!人間め!!」

尻尾を振り上げて振り回すとエターナリアは黒龍の背に飛び乗り顔を蹴り飛ばすと黒龍は転びエターナリアを見るとエターナリアは視界に入らず胴体に強烈な一撃を入れると黒龍は吹き飛び転がるとエターナリアを睨む

「今のが剣だったら、両断して終わりかな?」

エターナリアが微笑みながら言う

「人間!!調子に乗るなよ!!」

黒龍が叫ぶと炎を口に集め始めるとエターナリアは吐かれた炎をかわしながら間合いを詰めて次々と殴り始めると黒龍は後ろに倒れ気絶する

「面倒だな!この鱗固いから剥ぎ取るか」

エターナリアが呟くと黒龍王剣を出して黒龍の鱗の下に入れると一気に鱗数枚を剥ぎ取る

「アギャーーーーーー!!!!」

黒龍は痛みに叫ぶとエターナリアに爪で攻撃をするとエターナリアはかわしながら爪の先を切り落とす

「なんだ!!人間!!」

黒龍は後退りながら構えている

「面倒になったから、鱗と爪を全部の剥ぎ取ろうかな?売れば良い価格になるしね」

エターナリアが微笑みながら言う

「化け物!!」

黒龍が叫ぶ

「こんな所に来たから悪いだね、覚悟して貰おうか?」

エターナリアが笑ながら言うと黒龍は跳び噛み付きに来るとエターナリアはかわしながら牙を切り落とす

「アギャーーーーーーー!」

黒龍は落ちた牙を見て震えながら後退り始めるとエターナリアは剣をしまい微笑んでいると全速力で接近する、黒龍は尻尾を振り回して応戦するがエターナリアは次々と素手で殴り始めると闘気を纏った一撃を首に一撃を与える。黒龍は気絶するとエターナリアは胴体を殴り目を覚まさせる

「ちょっと面白いのだから寝ないでよね」

エターナリアが笑顔で言うと黒龍が顔から翼、尻尾まで地べたに付けて震えている

「ん?どうした?大丈夫か?」

「これは従属の証だ・・・敗けを認める!!」

黒龍がしゃべると動かずにいる

「狩り場を荒らした者がいたようだがすまなかったな」

「狩り場に入らなければここまで来なかった」

「従属と言うことは何でも言う事を聞いてくれるのか?」

「汝が言うなら従おう」

「名前はあるのか?」

「汝が付けてくれればそれが名前だ!!」

黒龍が言う

「ブラックスターはどうだ?強そうだろ!」

「フフフ強そうだな!!」

「ブラックスター友達となるか?もし俺が窮地に陥ったら助けてくれ」

エターナリアが笑顔で言う

「わかった!汝の名を教えてくれ」

「エターナリアだ!そこら辺の者達はクレセントと呼んでいる!」

「クレセント!!月の王か!ワッハハハ!!その名が相応しい!!エターナリア様!!」

「知っているのか?」

「古き盟友だ!!」

「そうなのか?もしかして狩り場を定めたのはクレセントか?」

「そうだ!!エターナリア様新たな盟友として共に歩もうぞ!!」

ブラックスターが言う

「人間の回復魔法は効くのか?」

「人間の魔法でも効くが・・・どうした?」

「ちょっと待っていろ」

エターナリアが笑顔で言うとレインを呼ぶ

「御主人様怪我をしたのですか?」

「ブラックスターの怪我を癒してやってくれ」

エターナリアが微笑みながら言うとレインが苦笑いしながら回復魔法を使うとブラックスターの傷が癒されていく

「痛みがなくなった!!翼も治るとは!!凄い回復魔法だ!!レインだったな!ありがとう」

ブラックスターが笑顔で言う

「あの鱗と爪は貰っても良いか?」

「好きにしてくれ!生きたまま剥ぎ取られたのは始めてだ!!あれは痛い!!」

ブラックスターが言うとレインが苦笑いしている


遠くに多くのドラゴンが集まると飛んで来るとブラックスターが何か言うとドラゴン達が咆哮をあげながらエターナリアを見ている

「ブラックスターどうした?」

「言う事を聞かない・・・すまないが襲われない様に気を付けてくれ」

ブラックスターが言う

「そうか・・・面倒だから本気で叩き潰すからレインを守ってくれ」

エターナリアが言うとドラゴン達の前に出ると

「俺と戦いたい奴は前に出ろ!!命の保証はしないがな!!」

エターナリアが怒鳴ると数匹のドラゴン達が飛んで来るとエターナリア目掛けて噛み付きに来るとエターナリアは闘気を纏い次々と殴り飛ばしていく

「雑魚が!!剣だったら全滅だぞ!!」

エターナリアが怒鳴るとドラゴン達は一斉に飛び付いてくるとエターナリアはかわして強烈な一撃で弾き飛ばす

「面倒だな」

エターナリアが呟くと黒龍王剣を出して【威圧】を使い睨むと噛み付きに来る牙や爪を斬り落とす

「次は何を剥ぎ取ろうかな?」

エターナリアが微笑むとドラゴン達は後退りしていると大きめのドラゴンが飛び付いてくるとかわしながら闘気を纏った一撃を胴体に入れるとドラゴンが転がり気絶するとエターナリアは笑顔でドラゴンの鱗を剥ぎ取り始める

「あぎゃーーーーー!」

ドラゴンが叫ぶと震えているとドラゴンは従属の姿勢を取ると他のドラゴンたちも従属の姿勢をする

「エターナリア様を怒らせるな!!勝てないのはわかったな!!これからは我らの盟友だ!!わかったな!!」

ブラックスターが言うとドラゴン達は咆哮をあげる

「終わりで良いのかな?」

「我らは住みかに帰る!かなり幼竜は怯えているからな!」

ブラックスターが言うと飛び立つと全部のドラゴンが飛んでいく


「御主人様!ドラゴンを制圧するなんて凄いです」

レインが笑顔で言う

「楽しかったよ」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様の凄さを兵士達もわかったでしょう」

レインが微笑むとエターナリアはドラゴンの牙と爪と鱗を拾い集める

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る