第144話 ゲルトバナ・エレト到着

レイン達が宿屋に戻ってくる

「レイン、クリス、キサラ、みんなお帰りなさい」

エターナリアが微笑みながら言う

「御主人様!ただいま戻りました」

レインが笑顔で言うとみんなでご飯を食べながら詳しく報告を受ける

「良い領主様だね、セリカと必要な交易は終わらせておいたから明日出発するけど良いかな?」

エターナリアが微笑みながら聞く

「この状況ならすぐに出発した方が良いですね」

レインが笑顔で言う

「面倒事に巻き込まれない様にしないとね」

エターナリアが微笑みながら言う

「エター面倒事に簡単に巻き込まれるからね」

エニスが笑い出すとみんな笑っている


夜遅くヘラ達が戻ってくる

「御主人様報告します」

ヘラが笑顔で言う

「どうだった?」

「まず疫病ですがこの町は大丈夫だった様です、門番達の意識が高いので様子が悪い者は入れないので素晴らしいです、西側の状況も薬は少し余っているので大丈夫そうですがやっぱり薬屋が途中備蓄を販売も有ってかなり恨んでいるようですので気を付けてください」

「やっぱりですね、どこも薬屋が悪いですね」

レインが溜め息しながら言う

「領主の悪口を言う人はいません、商業ギルドマスターも商業ギルドにも悪い噂は有りませんが、気になるのは2つの大きな商会が勢力を伸ばしているので気を付けた方が良いです」

「少し気になります、手紙でエリスナに注意させますか?」

クリスが言うとセリカも頷いている

「定期商隊にミリシアから話をさせれば良いかな?手紙を書いて余計な警戒をさせる必要は無いからね」

「あ!そうですね!ミリシアが言えば大丈夫です」

「2つの商会の裏はどうなっているかですね」

レインが微笑む

「実は重臣が絡んでいる様ですが噂ですので確証は有りませんが、気になるのは西側の町と繋りが強そうです」

ヘラが苦笑いしている

「そう言う事か・・・面倒になりそうだから無視しておいた方が良さそうだね」

「はい!御主人様、もしもの時はエリスナが対応を考えるでしょう」

レインが微笑んでいる

「ヘラゆっくり休んでね、ありがとう」

「はい!御主人様!!」

ヘラは嬉しそうに言うと部屋に戻っていく

「ヘラの調査内容が凄くなってきていますね」

「探索者、探求者に豪商、密偵、情報を収集能力にスキルが片寄っているからね、それに頭が良いから情報分析もしているね」

「ヘラも裏から御主人様を支える重要性が解っていますね」

レインが微笑みながら言う


翌朝馬車に乗り町を出発すると数日後村に立ち寄り夜営をする事にする

「御主人様!魔物です!!」

アニタが笑顔で言うと尻尾を振っている

「近くで倒さないと運ぶの面倒だからね」

エターナリアが笑顔で言うとアニタとキサラとセレストリアが走っていく

「そんなに離れていませんが結構大物ですね」

ケシルとミシルが言う

「仕方無いから様子を見に行こうか?」

エターナリアが言うとケシルとミシルが護衛しながら歩いて行くとアリセリカが付いてくると大きなグリズリーが首を飛ばされ横たわっている

「セレストリア村人に運ぶのを手伝って貰うように伝えてきてね」

エターナリアが微笑みながら言うと村人達を連れてセレストリアが戻ってくると村まで持って帰る

「こんな大物が!!村のすぐ近くまで!!」

村長が尻餅を付いて言っている

「じゃあ解体お願いします」

エターナリアが微笑みながら言う

「御主人様私も手伝って良いですか?解体も経験をしておきたいです」

「わかった」

エターナリアが微笑むと村人と一緒に解体を始める

「アニタ他の魔物はいるかな?」

「あっちに小さい反応が有ります!!肉です!!」

アニタが笑顔で言うと尻尾を振っている

「じゃあ行こうか?」

エターナリアが言うと嬉しそうに走っていく

「え!アニタがまた暴走しなければ良いけど」

エニスが呟くとレインが笑っている

「ケシル、ミシル、セレストリア、アリス行くよ」

エターナリアが笑顔で言うとアニタの後を追いかけると既に狼を10匹首が無くなって転がっている

「やっぱり遅かったね」

エターナリアが微笑みながら言うとみんな笑っているとセレストリアが村人を呼びに行くと村人と狼を持って帰る

「村長!解体したら毛皮をゲルトバナ・エレトのアーガナルド商会ミリシアの所に持ってきて貰っても良いですか?」

「え!はい!勿論です!」

「半分は村で肉を食べてください、半分は商会に持ってきて貰えたら嬉しいですが」

「え!よろしいのですか?肉を半分も貰っても!!」

「多いからね沢山食べてくださいね」

エターナリアが微笑む

「ありがとうございます」

村長が笑顔で言うとアリセリカが焼いた肉を持ってくるとエターナリアと村長で試食すると村人と一緒に食べて翌朝出発する


ゲルトバナ・エレトの町が見えてくる

「どこから来た」

門番が睨みながら言う

「クエールバスコから来ました」

「アーガナルド商会か?」

「はい!そうですが・・・何故ですか?」

「あの町からくる商隊だとアーガナルド商会しかいないからだ!通って良し!」

門番が笑顔で言うと支部に向かう事にする


「ミリシアさんはいらっしゃいますか?」

エミールが店に入って言う

「私が当商会の支部長のミリシアですが何の様ですか?」

ミリシアが微笑みながら言う

「買取りをお願いしたいのですが、馬車までよろしいですか?」

「わかりました」

ミリシアが笑顔で言うと馬車に近付くと猫耳族と犬耳族の娘に両腕を取り押さえられてミリシアが慌てて逃れようとしているがそのまま手首を縛られる

「何を!!誰か!!」

ミリシアが慌てて叫ぼうとすると口を押さえられる

「そのぐらいで良いだろう!ご苦労様」

エターナリアが笑顔で言うとミリシアが見て驚いていると拘束を解くと

「御主人様!!」

涙目でエターナリアに抱きついている

「ミリシア不用心だねもう少し警戒をしないとね」

「御主人様!もう!!驚きました!急に取り押さえられるなんて始めてで・・・」

「あの2人は今日からミリシアの護衛だからもう1人じゃ無いよ」

「え!よろしいのですか?私等に護衛など」

「ミリシアは可愛いからね心配していたよ」

エターナリアが微笑みながら言うとミリシアは嬉しそうにしながら赤くなっている

「ミリシア!!いつまで抱きついているの!!離れなさい!!もう!!近い!!」

エニスが怒鳴ると慌てて離れるミリシア

「エニス様!!申し訳ありません」

ミリシアが慌てているとみんな笑い出す

「宿屋確保したらまたくるからね」

エターナリアが笑顔で言うとミリシアは見送ると猫耳族と犬耳族と話し合いを始める


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