第145話 ゲルトバナ・エレトの1日

クリスは宿屋に交渉に行くと戻ってくる

「確保できました!」

クリスが笑顔で言うと各自部屋に行く

「エターこれからどうするの?」

「明日は挨拶回りとミリシアと話し合いかな?」

エターナリアが微笑むとエニスは甘え出す


翌朝商会に行くとミリシアが笑顔で出迎えてくれる

「御主人様!ありがとうございます!昨夜実力を確認する為に本気で打ち合いましたが、勝てませんでした!凄く強いです!!」

「鍛えてから連れてきたからね、実力は有るけど、知識と経験が足りないからミリシアがしっかりするんだよ」

「はい!!仲良くします」

ミリシアが笑顔で言うと2人は嬉しそうにしている

「本題だが、北の様子はどうなっている?」

「それですが、芳しく無いです、3分の2が占領された様ですが、食料問題で膠着しています」

「兎耳族の国はどうなっている?」

「噂ですが内乱になっています、先代国王派と権力を奪った現国王派で戦いが起きていますが先代国王派は追い詰められています」

「そうか・・・無視は出来ないか」

エターナリアが考え始める

「早めに行くのは良いですが、国境の情報も必要ですね、内戦下だと危険が伴います、雑魚はどうでも良いですが民が暴動になり標的にされたら一溜りも有りません」

「孤立無縁は難しいからね、1人辺り200人叩き潰すの面倒だしね」

エターナリアが微笑む

「エターやりそうだから怖いけどね」

「御主人様がやれと言えば城でも破壊します」

クリスが真剣に言う

「最後の手段だね」

エターナリアが微笑むとみんな微笑んでいる

「御主人様!北に行かれるのですか!!大丈夫でしょうか?心配です」

「喧嘩売られる前に潰すだけ!エミールとエーリンもセレストリアもアリスもキサラも安心出来ないからね」

「あ!!兎耳族!狐耳族!狼耳族!白狐族!!全部北の関係者!!」

ミリシアが驚く

「だから先に潰してくるだけ」

エターナリアが簡単に言う

「わかりました!出来る限りの協力します!!」

「ミリシアは後方から支援お願いするね国境の町からは支援が受けれないからアイテムボックスしか頼れないけど道が開けたら商会の利益になるかな?」

「国外との交易許可が降りるかどうかですが」

「ミリシア、アーガナルド商会は国王陛下からの許可証を持っていますので貴族から文句つけれません」

レインが微笑みながら言う

「本当ですか!!知りませんでした!!」

「王都にも別商会にしているけど拠点を持っているから安心してね」

エターナリアが微笑みながら言う

「え!!知りませんでした!!」

「その幹部なのですから、護衛は必要ですよ」

レインが微笑む

「そうなのですか?どのぐらいの規模なのでしょうか?」

ミリシアが疑問に聞く

「王国一の規模になったと思うよ」

エターナリアが微笑むとみんな笑っている

「どうしてそんなに急に大きくなったのですか?」

「喧嘩売られたから潰してきただけだよね」

エターナリアが笑いながら言う

「御主人様に喧嘩売って勝てますか?本気を出したらどうなりますか?」

「え!人間では勝てないですよね」

「そう言う事です!」

レインが微笑みながら言うとクリスが笑い出す

「因みにミリシアの護衛の2人も大獣王だから並の人では相手にならないからね」

「強くて安心します」

ミリシアが微笑む

「支部の経営状況はどうかな?」

「はい!御主人様!交易も家賃収入は順調ですが、人口が少ないので中々大きな利益は出ません、旅人が少ないので仕方無いです、行商人に他の町の状況は聞きましたがどこも同じようです」

「仕方無いね、人手は足りているかな?」

「雇って何とかなっています」

ミリシアが言う

「御主人様、ミリシアの実力だから出来ているだけですね」

「レイン、そうだね、人を連れてくれば良かったね、定期商隊に手紙を預けてエリスナから派遣させた方が早いかな?」

「手紙は書いておきます」

レインが微笑む

「何とかしますので心配はしないで下さい」

「今人材は育てているから、経験を積める場所が必要なのです、苦労して貰った方が成長が早いですからね」

エターナリアが笑顔で言うとミリシアが驚きながらクリスを見ている

「エリスナとトリスナとマニタとタニタにはそれぞれ2人付いて研修を積んでいます、それと商隊担当が2商隊増えていますので人材育成を急いでいますよ、支部も南側に3ヶ所更に近いうちに2ヶ所増えるので、支部長候補を育てています」

クリスが説明するとミリシアが驚いている

「そんなに商売が大きくなっているのですか!!私も頑張ります!!」

「御主人様、奴隷を買ってミリシアに預けては如何ですか?ミリシアならばもう少し大きな商売が出来ます」

レインが微笑みながら言う

「そうだね!ミリシアどうする?決めるのはミリシアだよ」

「はい!私も頑張って人材を育成します!」

ミリシアが笑顔で言うと奴隷商に向かう事にする


「これは!ミリシア様!今日は奴隷を買ってくださるのですか?護衛でよろしいですか?」

奴隷商人が笑顔で言う

「何故護衛と思ったのですか?」

「え!ミリシア様程の器量男が狙いをつけられますからね」

「なるほど確かにミリシアに手を出すなら許さないけどね」

エターナリアが笑顔で言う

「え!もしかして!」

「はい!私の1番大切な御主人様です!!」

ミリシアが笑顔で言う

「申し訳ありません、護衛だとこの辺りのもの達がお薦めです」

「雑魚だね、ミリシアの護衛など務まらないね」

「え!!これでもここで1番強いですが・・・」

「実力を見たら解るかな?弱すぎて護衛など無理と・・・」

エターナリアが言うと奴隷商人が奴隷達を選んで腕試しする事にする

「相手はそこの猫耳族ですか!!弱そうですが・・・良いでしょう」

奴隷商人が微笑みながら言うと始める

大柄の男は殴りかかるが猫耳族の少女は軽くかわしながら腕を掴み投げ飛ばす

「本気を出してください、遅すぎて眠くなります」

「え!!強い・・・・」

奴隷商人が見つめている

「もう終わりですか?弱すぎるのはわかりましたか?」

「実力が違いすぎます・・・あの猫耳族は何者ですか?」

「ミリシアの護衛だよ、鍛えて連れてきたからね」

「護衛が必要無いですね、あんな強い護衛が1人いたらもう誰もミリシア様に手を出さないですね」

奴隷商人が苦笑いしている

「そう言う事!だから他の奴隷も見せてね」

エターナリアが微笑みながら言うと見て回りながらミリシアが選び始めるとエターナリアは1人ずつステータスを見ていく


「御主人様決めました、1人目はあの人族の娘にします、2人目はあそこの大男で3人目はあそこの片目の女にします」

ミリシアが笑顔で言う

「理由は?」

「あの少女は中々利口ですので私の手伝いをさせます、大男は商会の警備担当であの女も警備担当です」

「なるほどね人選は間違ってないねミリシアが出掛けても商会の警備は必要だから、素人より良いね」

「はい!ありがとうございます」

ミリシアが笑顔で言うと奴隷商人に3人の奴隷契約を更新する

「これからお前達はミリシアを守る事と商会を守る事が仕事だ!ミリシアに嘘をつく事と危害を加える事を禁止する良いか?」

エターナリアが笑顔で言う

「畏まりました、ギラン命あるかぎりお仕えします」

「畏まりました、レミン命あるかぎりお仕えします」

大男と片目の女が言う

「何でもしますのでよろしくお願いします」

リシンが頭を下げている

「それぞれの役目は帰り次第伝えます」

ミリシアが微笑みながら言うと帰ることにする

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