第41話 ギルド買取不能?

こうなったら全部の職業をマスターして遊ぶかな?その方が色々出来そうだし、旅にも役に立つだろうと思い次の日から迷宮に入り続けて、1ヶ月間全部の初期職業とスキルを取得してステータスを見るのも嫌になっていた

「エターそろそろギルドに行かないのですか?」

「あ!面倒だから行ってなかったね」

「またケーレストに怒られるよ」

「仕方ないから行こうか?」


久しぶりにギルドに向かうことにする

「買取をお願いします」

「あ!・・・奥の部屋で大丈夫ですか?」

「もっと大きい部屋が良いかな?」

「支部長に聞いてきます」

1人の職員が奥に行くもう1人の職員は顔色が悪くなっている

「顔色が悪いようですが大丈夫ですか?」

「え?それは・・・どのぐらいの物があるか不安なので・・・・」

「全部エターが買取に中々来ないからでしょ!」

「何だか面倒だから」

「もしかして相当の量になりますか?」

「ちょっと見てみますね」

エターナリアがアイテムボックスの中身の量を確認してから

「魔石だけで多分100000個ぐらいかな?」

「え?えーーーーーー!」

「エターそれは多すぎだよ」

エニスが言うと

「通りで素手でリザードを倒せる訳ですね」

アニタが言うとみんなで笑い出す

「え?素手でリザードを・・・・」

職員は理解不能になって挙動不審になり、ケーレストがやってくる

「まずは少し話をしてから買取します」

「わかりました」

応接室に移動して

「まずはオークションの結果全ての魔石は売れました、ブラックリザードの革も買取価格が確定し銀貨5枚になります、買取金は口座で預かっています」

「わかりました」

「しかし量が多かったので交易に出されました」

「じゃあ今度は自分達で交易に持っていこうかな?」

「王都で資格を取得する必要がありますが費用を持っているので可能ですね」

「王都に遊びに行こうかな?」

エターナリアが笑うとみんな笑い出す

「買取の方ですがどのぐらいですか?」

「前回の10倍は有ると思います、アイテムボックスが満タンになっていました」

「え?そんな量・・・・倉庫で出して頂きながら数を数えても宜しいですか?」

「わかりましたが倉庫で足りるかな?」

エターナリアが言うと

「アハハハ冗談を」

ケーレストは倉庫に案内してくると職員達が並ぶ

「出して良いのかな?」

「良いですよ」

エターナリアはアイテムボックスから19層の魔石を次々と出していく、そして20層の魔石も並べ始め、最後に大蛇の革とリザードの革を積み上げ始める

「素晴らしい量ですね、このぐらいじゃ倉庫は一杯になりませんね」

ケーレストはほっとした顔で言うと

「まだ20層までの遊んで狩っていた分ですよ、ここからがこの20日分ですから」

「え?そんな・・・・」

ケーレストは苦笑いする、そしてエターナリアは29層の魔石を積み上げ始めると

「支部長!これ以上は魔石は入りません」

「王都行の馬車に直接乗せろ!」

「はい!支部長!」

職員達は魔石を直接馬車に乗せていく、エターナリアはゴーレムの鉱石の山を作り始める

「それは?ゴーレムの鉱石ですか?」

「そうですかなりの量があります」

「え?相当な重量ですよね」

「そうですね魔石の重さよりも重いと思います」

「そんな量運べません・・・・一度しまってもらえますか?」

ケーレストは苦笑いしながら言うと

「え?買取出来ないのですか?」

「倉庫が足りませんので・・・王都に持っていって貰えないでしょうか?勿論特別依頼として依頼を出しますのでお願いします」

ケーレストは冷や汗を書きながら言う

「わかりました依頼であれば持っていきます」

「既に数えてしまった物はこちらで運びます」

ケーレストが言うと

「支部長無理です私達が運ぶのは2ヶ月以上必要ですし、馬車が壊れます、お願いですから持っていって貰ってください、お願いですから」

「全部持って行って貰っても良いですか?」

「報酬次第かな?」

「わかりました報酬は約束しますので」

職員達に手伝って貰いながらしまい始め全てしまう、応接室に戻る事にする

「本当に申し訳ありません、まさか本当に倉庫に入らないとは思いませんでした、王都には持っていく事を王都冒険者ギルドに連絡しておきます、これが依頼書と王都のギルドに向けた手紙です」

「準備したら王都に遊びに行きますね」

「宜しくお願いします」

ケーレストに見送られて家に帰ることにする


「王都行きが早まったね」

「ギルドが買取しきれないなんて」

エニスが苦笑いして言うと

「毎日持っていっていても途中で無理と言われたかな?」

「間違えないです、職員がみんな青ざめていたから応接室に通すのもやめていましたね」

「次は最初から拒否されるかな?」

「ギルドは買取拒否が出来ないので大丈夫です」

「流石レインは頼りになるね」

「あ!ありがとうございます」

レインは嬉しくて笑顔になる

「明日鍛冶工房に来て頂いても宜しいですか?」

「完成したんだね」

「はい!御主人様」

「じゃあ明日から出発準備しよう!」


翌日鍛冶工房にクーラと行くと

「こちらが御主人様用の鎧です」

「動きやすそうだね」

「はい!それを考えて作りました」

エターナリアは鎧を身に付けて動いて確認する

「動きやすくて良いね」

「ゴーレムの鉱石は使いやすいのかな?」

「はい!鉄よりも硬いですが加工出来ます」

「じゃあ価値も上がるね」

「はい!」

「親方この剣の価値はどのぐらいですか?」

「とんでもない代物だ!恐らく金貨50枚ぐらいかな?」

親方は苦笑いして言う

「これをあげるわけに行かないか・・・じゃあゴーレムの鉱石を工房のお礼にあげますね」

ゴーレムの鉱石を指差しながら言うと

「本当か!こんな良い鉱石を・・・遠慮無く良い武器を作るぞ」

親方は喜びながら言う、ついでに馬車で家までクーラが作った物を送って貰う約束をしてから町中を散歩することにする


町中を店を色々見ながら帰ることにする、そして肉屋さんの前を通ると子供達が店の前を掃除している

「あれは孤児院の子供達かな?」

「そうみたいですね」

子供達は清掃が終わり包みを貰って走って帰っていく

「あ!エターナリア様お久しぶりです」

「どうも、今のは?」

「肉の切れ端をただで寄付すると言ったのですが、孤児院の院長から手伝いの報酬にしてほしいと言われました」

「仕事を覚えさせるためですね」

「その通りですが子供達は一生懸命掃除をしてくれています」

笑顔で肉屋は言う

「孤児院の院長は良く考えていますね」

「教育者として一流と思います」

「確かにそうですね、孤児が立派に育てば良いですね、長話してしまいすいません、これで帰ります」

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