第40話フレイとケニーと本

翌朝からは、クーラは鍛冶場に向かい、エニスとアニタとケシルとミシルとリリスは家で料理や家事を行い、迷宮にはフレイとケニーとレインとキャスカとセレストリアと向かう事にする

「フレイとケニーの能力アップを中心にするからセレストリアは最後方で後方の防御をレインとキャスカはフレイとケニーの援護と回復を中心にお願いね」

「はい!御主人様」

エターナリアは20層まで向かいリザードを殴りながら瀕死にして、フレイとケニーに倒させていく、そして大部屋まで到着する

「大部屋は無理だよね」

「御主人様無理と思います」

「じゃあちょっと殲滅してくるね」

エターナリアが炎龍剣を片手にリザードを次々と倒しながら全滅させる

「凄すぎます・・・簡単に全部倒すなんて」

フレイとケニーは苦笑いしている

「取り敢えずドラゴンを倒したら休憩しようか?」

「え?どっドラゴンですか・・・・大丈夫でしょうか?」

フレイとケニーの顔色が変わるがエターナリアは笑顔で階段に向かう

「本当に戦うのですか?」

「みんな一撃いれたら後ろで待機していてね」

エターナリアはドラゴンを切り裂きはじめ、全員が一撃を与えたのとドラゴンが口に炎を集めるのを待ってから両断して倒すと黒い霧になり鱗と魔石と魔法珠が残る

「戻りながら階段の前で休憩するよ」

休憩しながら

「レイン洗礼使えるかな?」

「あ!はいやってみます」

キャスカに洗礼をしてみると[見習い神官]が追加された

「次は自分にも洗礼してみて?」

「はい、畏まりました」

レインが洗礼すると見習い神官が追加された

「どうでしょうか?」

「成功だよ」

「良かったです」

レインは笑顔になって微笑んでいる

「これでレインの負担が減らせるね」

「え?負担ですか?」

「回復魔法使えるの1人だけだったからね」

「御主人様の側にいられるので幸せです」

「私も早く妖術使えるようになるために頑張ります」

セレストリアが言うとエターナリアはセレストリアのスキルを確認して妖術と珍しいスキルを獲得させる

「妖術はどんな風に放つの?」

「たとえば、イカズチ!」

セレストリアが壁に撃ってみるとイカズチが壁に当たり

「ヒィー!」

「危ないよセレストリア!!」

フレイは驚きセレストリアを叱る

「妖術が出来ました・・・・うっ」

セレストリアは泣き出す

「流石はセレストリアだね」

「ありがとうございます」

フレイとケニーのスキルを有るだけ取得させて職業を見てフレイは[料理人]にケニーは[見習い革職人]に変更する

「ケニーは革の加工好きだったの?」

「昔やらせて貰ったこと有りますが楽しかったです」

「帰ったらリザードの革で何か作ってね」

「畏まりました御主人様」

18層に戻りみんなで倒し回り大部屋もみんなで殲滅させる

「御主人様は素手でも一流です」

「モンスター弱いからね」

「え?リザードですよリザード!弱くないです」

「御主人様が強すぎるだけです」

「みんな強くなったよね」

みんな笑顔で頷く

そして19層と20層を殲滅してから帰ることにする


迷宮を出てから冒険者ギルドに向かうと

「え!買取りですか?」

「そうです」

「申し訳ありません、まだ数え終わって買取価格が決定していません」

職員は青ざめながら言うと

「今日は20層までだから大丈夫かな?」

「はい!大丈夫です奥の部屋にどうぞ」

応接室に入り魔石を積み上げていく

「え?何故こんなに・・・」

職員は固まり

「大丈夫ですか?」

「すいません、支部長を呼んできます」

職員はケーレストを連れて帰ってくる

「この大量の魔石どこに持っていたのですか?」

ケーレストは言うと

「こうやってしまっていました」

アイテムボックスを開けてリザードの革を取り出す

「はぁーーーー!まさかアイテムボックス!!」

ケーレストは驚きのあまり大声をあげてしまう

「そうですよ」

「これじゃあいくらでも狩ったら持って帰れる筈です、やっと理解できました」

ケーレストは苦笑いしながら言うと

「昨日の量多すぎてどうやって持って帰ったのか解りませんでしたが、目の前で見せていただいて解りました」

「なるべく秘密でお願いしますね」

「畏まりました」

職員は魔石の数を数えて数え終わる

「16層以降の魔石が756個ですので金貨75枚と銀貨6枚です」

エターナリアは硬貨を受け取り帰ることにする


帰り道に本屋に寄り、本を探すことにする

「御主人様どのような本を探せばよろしいですか?」

「色々かな?例えば料理のレシピとか食べられる植物とか革細工とか裁縫関係かな?」

「え?そんな本を・・・・」

「みんなで読んで勉強をね」

みんなで色々な本を探していく、エターナリアは魔道書を探して、付与魔法の魔法や生活魔法の本を少し見てからキャスカに渡して確認して貰う、地理関係の書物と歴史書、料理や薬草についての本、革細工入門等の本を買って帰ることにする

「こんなに本を購入して読むのですか?」

「まだ文字の読み書きがあまり得意じゃ無いからね、旅をする前に覚えないとね」

「あ!解りました」

「みんなにも読んで勉強して貰うよ、みんな読み書き出来るようにね」

「それで色々な本を購入したのですね」

「旅に出たら歴史や地理は必修だからね、数人が解ってないと後で面倒事に巻き込まれるからね、レインに知識持っていて貰えると助かるよ」

「はい!御主人様」


家に着いて

「おかえりなさい御主人様」

「ケシル、ミシルただいま」

「エターおかえりなさい・・・その本は?」

「みんなで勉強する本だよ」

「え?勉強・・・・何で?」

エニスは嫌そうな顔をする

「旅に出ても知識が無かったら面倒事に巻き込まれるからね」

「そうだけど・・・」

「エニスはしたくないのかな?」

「え!しないと駄目?」

「そんなにしたくないならしなくても良いよ」

エターナリアがそう言ってみんなを見る

「他にしたくない人は?」

「御主人様が必要と言われるのであれば喜んで勉強します」

「文字の読み書き出来ない人はレイン先生に教えて貰ってね」

「はい!御主人様」

みんな本を手にとって興味がある本を読みはじめる

「アニタは何が読みたい?」

「何が良いか解らないです」

「旅に出るなら、地理と歴史書の知識が必要だよ」

「あ!はい!」

アニタは地理の本を読みはじめる

数日みんなで本を読み漁りながら過ごすことにする

「エター迷宮には行かないの?」

「今は本を読んで知識を得る方が必要かな」

「え?つまらないだけど・・・」

「自分はつまらなくないよ」

「え・・・・」

エニスはつまらなそうに裁縫を始める

「御主人様」

「リリスどうしたの?」

「付与魔法についてのもっと勉強したいのですが付与魔法の前準備についての記述が無いのです」

「そうだね、本を探しに王都に行かないとダメなのかな?」

「本屋さんにもう良い本無かったですよね」

「リリスが色々勉強してくれて助かるよ」

「はい!私も楽しいです、いつか御主人様の武器と防具に付与魔法して見せます」

リリスは笑顔で言うと別の魔法書を読みはじめる


夕食になり、ご飯を食べながら

「本もほとんど読んじゃったかな?」

「そうですね、気になる所は読み直ししていますが殆ど読み終えました」

「フレイとケニーの訓練でもしようかな?」

「あ!はい!」

「私は必ず行くからね」

「え?来たいの?」

「必ずいく!!」

「そうすると、リリスとキャスカ留守番してね」

「はい!畏まりました」

「明日はケシルとミシルも留守番してくれる?」

「畏まりました、御主人様」

全員のステータスを確認していくとレインとキャスカに見習い学者の職業を得ていた


夜寝ていると

『ちょっと良いかな?』

『・・・・・・・・・』

『神様から連絡だぞ!聞こえているかい?』

『空耳かな?』

『空耳じゃないぞ!返事してくれ』

『何ですか?』

『いい加減女神を説教を続けていたのだけど、悪い知らせと良い知らせがあるぞ』

『え?もう聞きたくない』

『まずは悪い知らせだが、魔族用の暗黒剣を間違えてその世界に落としたと言っていた、それを隠す為にどうやら干渉を始めたと白状したぞ』

『それってどうなるの?』

『暗黒剣を持った魔王なら、太陽の光を無くして世界を滅ぼせるぞ、やっぱり破壊神の出番になる』

『もしかしてそれを隠す為に神の権能を与えた人を送り込んだの?』

『理解が早くて良いことね』

『いい加減女神を殺して良いかな?』

『神殺しは駄目ですよ、だけど神じゃ無くなったら好きにいたぶって良いけど』

『わかりました、全力で殺さないようにいたぶり続けます』

『良いことだね』

『良い知らせだが、どうやら君に勇者と英雄与えてなかった様だからなれるようにしておいたよ、勇者と英雄じゃないと魔王には無理だからね』

『はぁーーー!ただ忘れただけ?ふざけるな!!』

『そう怒らないで、特別に君の奴隷にも資質があれば勇者になれるからアイテムボックス使えるよ』

『・・・・・全能者になってアイテムボックスもう使えるよ』

『え?まさか・・・・あ!本当になっているね、凄いじゃないか!いい加減女神より優秀だね』

『全能者って凄いの?』

『神になれるぐらい素晴らしい職業だよ』

『はぁー良い知らせがないなんて・・・・』

『・・・・良い知らせがない』

『神様に嘘をつかれるなんて』

『え?・・・・じゃあ特別に特殊な上位スキルを解放しておくからね、好きに使ってね、なんと素晴らしい知らせでしょ』

『うーん微妙かな?』

『じゃあ、一部の職業を特別に条件無しで解放してあげよう、レベルアップは必要だけどね、これでどうだ?』

『悪い知らせじゃ無いよね』

『こんな素晴らしい知らせの筈だよ、だから神様は嘘はつかないと解ったかな?解ったでしょ!』

『威厳の無い、軽い神様とは解ったけどね』

『それは傷付くよ・・・・かなり怒っているのかな?』

『人殺しのいい加減女神には、地獄行きだよね、神様は教育出来ない準備不足の責任はあるよね』

『いたい所を言うね君は、転生するまでに直しておくと言っておこう、じゃあ転生するまで待っているからね』

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