第92話 準備とルシアとルティナ

屋敷に帰り

「レイン王都への出発の準備はどのぐらい時間が必要かな?」

エターナリアが言うと

「馬車は3台用意出来ていますので食料と水と持っていく物を揃えれば良いだけです」

レインが微笑みながら言うと

「3台となると護衛も連れていった方が良いのかな?」

「連れていく護衛の男奴隷は6人決めています」

「一緒に行くのは、エニス、レイン、クーラ、アニタ、ケシル、ミシル、リリス、キャスカ、セレストリア、クリス、セリカ、リース、キサラ、ルシア、ルティナかな?結構大所帯だね」

エターナリアが苦笑いすると

「護衛の数を減らしても良さそうですね」

「護衛は減らさずに夜営を考えると年齢的に夜弱いからな」

「確かにアニタ、リリス、キャスカはまだ成人していません、御主人様とエニス様に夜の警護はして貰う訳にいきませんので6人にいて欲しいです」

レインが微笑む

「エニスはどう思う?」

「レインが言うなら間違えないと思う」

エニスは笑顔で言うと

「じゃあ決まりだね」

エターナリアが笑顔で言うと早速準備に取りかかる


「エリスナ、トリスナ、タニタ、マニタ留守の間任せて大丈夫かな?」

「はい!御主人様!任せてください」

みんな笑顔で言うと

「屋敷の昼間の警備はどうするかだけど」

エターナリアが微笑みながら言うと

「屋敷の管理までは私達だけだと難しいですが頑張ります」

エリスナが言うと

「ベトルセルの屋敷はカシタリーナ、こっちはマタリーナに任せる方向でどうかな?」

「カシタリーナもマタリーナも信用出来ますので良いと思います」

エリスナが言うとトリスナとタニタとマニタが同意するとエターナリアは2人を呼ぶと

「お呼びでしょうか?」

カシタリーナとマタリーナが入ってくる

「カシタリーナとマタリーナには屋敷の警備と管理を任せたい何か有ればエリスナ達に相談して欲しい」

エターナリアが微笑みながら言うと

「はい!御主人様!」

2人とも嬉しそうに返事をする

「エリスナ、商隊はもう出たのかな?」

「はい、既に薬を持って出発しました、村側も順調に回り始めました」

エリスナが微笑む

「安心した、後は頼んだよ」

エターナリアが笑顔で言うとみんな頷いている


「持っていくもの決めないと・・・」

エニスが呟きながら荷作りしている

「エニス出掛けてくるけどどうする?」

エターナリアが聞くと

「準備しているから行ってきて・・・だけど喧嘩は売られないようにね」

エニスが言う

「じゃあ行ってくる」

エターナリアはそう言ってレインとルシアとルティナとセレストリアとアニタと出掛ける

「まずはどちらへ?」

「ルシアとルティナの親がいた筈だから連れていく事を伝えて2人に旅支度して貰わないとね」

エターナリアが微笑みながら言うと

「ありがとうございます、旅に持っていくような物は有りませんので準備するものは有りません・・・・」

ルシアとルティナは苦笑いしながら言うと薬屋に到着する

「いらっしゃいませ・・・・ルシア、ルティナ!!」

出てきた店員は驚き声をあげる

「お父さんは奥かな?」

ルシアが聞くと奥から男が出てくる

「ルティナ!!」

男はルティナを抱き締めて

「何もされてないか?大丈夫か!!何か有ったらお父さんが何とかするからな!!!」

「うるさい!!御主人様の御供でこれから旅に出るから!!うざい!!」

ルティナは嫌そうに言うと

「今回呼ばれたのは旅に連れていく前に迷宮で訓練が目的だったからだよ!!御主人様はスゴく良い人だから大丈夫です!!」

ルシアが説明すると

「いくら御主人様でも信用しちゃダメだぞ、可愛いルティナにもしもの事が有ったらどうするつもりだ!!」

男は怒鳴りながら言うと

「ルシアいつもこうなのか?」

「はい!そうです、すいません」

ルシアが苦笑いしながら言うと

「お母さんは?」

「多分そろそろ来ます」

ルシアが言うと女性が出てきて

「(ドン)こらーー!うるさい!静かにしなさい!!」

女性はいきなり男の頭を殴り言うと

「ルシア、ルティナお帰りなさいどうしたの?」

「お母さん御主人様の御供で旅に出てきますその挨拶で来ました」

ルシアが笑顔で言うと

「え?まさか・・・御主人様!!申し訳ありません」

女性はエターナリアを見て言うと

「面白かったから別に気にしていません」

エターナリアが笑顔で言うと

「娘達で役にたてますでしょうか?」

女性は心配そうに言うと

「勉強も必要なので、旅しながら経験を得て貰えれば大丈夫です」

レインが微笑みながら言うと

「しっかり御供しなさい!粗相の無いようにね」

母親が言うとルシアは話しながら楽しそうにしている、しばらく様子を見ながらレインと店の雰囲気を確認していく

「そろそろ次に行くからルシア、ルティナは準備して出来たら屋敷に戻ってきてね」

エターナリアが笑顔で言うと

「一緒に行きます!うざいので!!」

ルティナが助けを求める様に言うと

「行かせんぞ!!ルティナ!」

男が言うと

「(パン)あんた!!御主人様に向かって失礼ですよ!静かにしなさい!!」

母親が怒り言うと

「今のうちにさっさと行きなさい!体には気を付けるだよ」

母親が送り出してくれる

「結構インパクト有る両親だね」

エターナリアが言うと

「はい!御主人様すいません」

ルシアが言うと

「ルティナの素を見れたから楽しかった」

エターナリアが笑顔で言うと

「え?・・・・すいません」

ルティナは恥ずかしそうにしていると服工房に到着する

「あ!御主人様!今日はどの様なご用ですか?」

「まずは2人の洋服を選びに来たのと王都に行くから交易品変わりに持っていく服を選びに来た」

エターナリアが言うと

「本当ですか!」

女性は笑顔で言うと奥の倉庫に案内してくれるとレインとセレストリアが服を選び始めるとルシアとルティナは眺めている

「2人は選ばないのか?」

エターナリアが聞くと

「え?私達が触って汚れたら大変ですので、弁償も出来ませんし・・・」

ルシアが言うと

「この服なんて似合うと思いますが着てみてくださいね」

レインが服を持ってくるとルティナは服に見とれている

「しかし汚してしまったら・・・」

ルシアは困惑している

「あ!説明していなかったですね!ここの工房は御主人様の持ち物でここにいる人は全員御主人様の奴隷です、ここの服は全部御主人様の持ち物ですので心配は無用です」

「え?えーーーーーー!」

ルシアとルティナは驚きエターナリアを見ると

「早く着替えて見せてね」

エターナリアが微笑みながら言うと2人はすぐに服を脱ぎ着替え始める

「ちょっと!2人とも御主人様の前で着替えるなんて何考えているの!」

レインが注意すると2人とも顔を真っ赤にしていると奥に行き着替えて戻ってくる

「可愛いし似合っている、貴族のご令嬢みたいだけど、旅には動きやすい格好も必要かな?」

エターナリアが笑顔で言うと

「盗賊に狙われても怖いですね、普段着用はズボンと上着を選びますね、後は下着も用意しておきます」

レインは微笑みながら言うと服を探し始めるとルシアとルティナにサイズを確認して手直しして貰う

「御主人様宿屋の衣装も出来ているのですが、若い子に試着して貰えると、イメージが沸くのですが・・・」

店員が笑顔で言うと

「そうだね、ルティナちょっと着て貰えるかな?」

エターナリアが言うと女性はルティナとルシアを奥に引っ張って行く

「あれ?連行された?」

アニタが微笑みながら言うと奥で騒いでいる

「こんな衣装です」

ルシアとルティナが笑顔で出てくると

ルシアはズボンにジャケット風の衣装にルティナはワンピースにエプロン姿で出てくる

「非常に良い雰囲気ですね、高級感が有ります」

レインが微笑みながら言うと

「屋敷のメイド服よりいいです」

セレストリアが笑顔で言うとアニタも頷いている

「みんなで見て手直ししたい所はあるかな?」

エターナリアが微笑みながら言うと

「色合いを変えて見たいですね」

女性が言うとみんなで相談を始める

「ルシアとルティナは動いてみて違和感無いかな?掃除等をして見てくれるかな?」

エターナリアが言うと

「腕が上げにくいです・・・・座りにくいです・・・」

ルシアが言うと

「あ!」

女性達はじっくり見て相談を始める

「参考になったかな?」

「はい、形ばかり気にして腕の動き等を考えてなかったです、手直しします」

「経験だね、いい服が出きるように期待しているよ」

エターナリアが微笑みながら言うとレインが笑顔でアドバイスしている

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