第131話 決闘の後始末

王国兵士隊長が倒れている者達を眺めながらエターナリア達の所にくる

「エターナリア殿アニタ殿は強すぎるな・・・剣聖以上か・・・」

隊長は苦笑いしながら言う

「あの程度誰でも倒せるね」

エターナリアが笑顔で言う

「あの程度・・・あれでも王都で最強クラスだが・・・どのぐらい強いのだ!」

王国兵士隊長は顔を引き釣らせながら言う

「簡単に言えば、迷宮50層を軽く狩りにいくぐらいの実力と思えば簡単かな?」

エターナリアが笑顔で言う

「想像出来ないが・・・20層突破出来る冒険者が殆どいないからな・・・」

王国兵士隊長が苦笑いをしている

「隊長全員捕らえましたがどうしますか?」

王国兵士が報告にくる

「すぐに強制徴収だ!」

「人員が足りません!」

「何としてもやるのだ!!」

隊長が苦笑いしながら言う

「可哀想だね、商業ギルドが破産しちゃったね」

エターナリアが笑いながら言う

「この決闘は無しだ!!無効だ!!こんなのあり得ない!!」

男が騒ぎ出すと他の男達も騒ぎ出す

「黙れ!!貴様らが今まで無茶な決闘で決闘の後に無効にした事が有ったか!!自業自得だ!」

王国兵士隊長が怒鳴ると男達は泣き出す

「くくくっクソー!!覚えておけ!!必ずこの恨み晴らしてやる!!」

男が叫ぶ

「じゃあもう一回やってみる?今度は手加減しないで身体中の骨を全て砕いてあげるけど」

エターナリアが微笑みながら言う

「え!・・・無理だ・・・・」

男が言おうとするとエターナリアは【威圧】を使う

「どうした?恨み晴らせるかもよ!」

エターナリアが睨みながら言う

「ヒィーーー!近付くな!!くるなぁ・・・・」

男は恐怖のあまり気を失うと回りの兵士も震えながら崩れ落ちている

「寝ちゃったね!弱虫だな!」

エターナリアが笑い出す

「アハハハ・・・・」

隊長も苦笑いしながら見つめている

(睨みつけた時のあの殺気は!やっぱり怒らせたら終わりか・・・・やはり常に兵士で護衛にした方が良いな・・・)


「エターナリア殿商業ギルドマスターが会いに来たがどうする?」

隊長が苦笑いしながら言う

「会いましょう、どうせ商業ギルドが保証するのだからね」

エターナリアが笑いながら言うと商業ギルドマスターがやってくる

「まさか!遅かったのか・・・・」

商業ギルドマスターが周囲を見て呟く

「だから昨日約束したのにね、残念ながら終わりだね」

エターナリアが微笑みながら言う

「どうしてこうなった・・・・」

「集会でゆっくり密談を聞いていたら、宿屋と商会を襲ったバカの黒幕を捕まえに王国兵士が乗り込んで来た所で決闘を申し込まれたからね」

「は!・・・・密談にエターナリア殿が・・・あり得ない!あ!誰も顔を知らないのか・・・・」

商業ギルドマスターが苦笑いする

「商業ギルドマスター!この者達の支払い切れない金額は商業ギルドで保証して貰う!契約書だ!」

隊長が商業ギルドマスターに契約書を見せる

「は?何故だ!!あ!!副ギルドマスター!!」

商業ギルドマスターが呟くと震え出す

「どのぐらい回収出来るか、楽しみだね!」

エターナリアが笑いながら言う

「どのぐらいの対価なのですか?」

商業ギルドマスターは苦笑いしながら言う

「支払い不可能だろう・・・金貨240000枚だからな!どうするつもりだ?」

隊長が苦笑いする

「え?・・・12人だから不可能だろう・・・商業ギルドでどのぐらい立て替えるのか・・・」

商業ギルドマスターが崩れ落ちて呆然とする

「後は任せましたね」

エターナリアが笑顔で言う

「2、3日は時間がほしい、王都に滞在をして貰っても良いか?」

「わかりました、宿屋か商会にいます」

エターナリアはそう言うと帰っていく


エターナリア達は宿屋に向かって歩いていると宿屋の前に豪華な馬車が停まっている

「ん?商会に行こうか?嫌な予感がする」

エターナリアが苦笑いして商会の方に歩いていく

「エター面倒になるから速く行こう」

「御主人様、また何の用ですかね」

レインが苦笑いしている

「商業ギルド潰れそうだから牽制かな?」

エターナリアが苦笑いする

「今回は仕方ないよね」

エニスが笑いながら言う


商会に到着する

「御主人様!」

主人が笑顔で出てくる

「変わったことは無いか?」

「はい!しかし客は殆ど来ませんでした」

「明日以降は多くなる可能性もあるから気を落とさないようにしなさい」

エターナリアが微笑みながら言う

「畏まりました」

主人が言うとエターナリア達は奥の部屋に入っていく

「ステラ書類を見てどう思ったかな?」

「御主人様!お帰りなさい!中々面白いです!どの様に方向性を決めるか考えないといけないと思います」

「ステラの実力を見せる所だね、だけど何でもやるのではなく、1つ選んで集中するのも手だね」

「はい!そのつもりです!やはり交易に集中していきます!!」

ステラが笑顔になる

「人材は足りるかな?」

「経験が無いので解りませんがあまり多いと私では見きれないと思います」

「ステラ頑張ってね」

エターナリアは微笑みながら言うとみんな寛いでいる


「御主人様、大変です!誰だか解りませんが、あの紋章は王族からの招待です」

主人が慌てて入ってくる

「出掛けていないと伝えてね」

エターナリアが笑いながら言う

「え!しかし大丈夫でしょうか?」

「呼ばれてないから大丈夫だよ」

エターナリアが微笑みながら言うと主人は伝えに行く

「エターナリア様!!お祖父様が会いたいそうです!!」

レストリアが苦笑いしながら入ってくる

「面倒だから行かない!」

「は?やっぱり!気が付いたから宿屋に帰ってこなかったのですね!!お祖父様からの呼び出しを断る人はエターナリア様だけです!!」

「面倒事は御免だからね」

「商業ギルド崩壊させるつもりですよね?」

レストリアが苦笑いしている

「勝手に自滅しちゃったけど、潰すつもりは無いよ!これが商業ギルドとの約束」

エターナリアが契約書を見せるとレストリアが苦笑いしながら読んでいる

「・・・・愚か者!エターナリア殿を無視していれば良かったのに・・・」

レストリアが呟く

「そうだよね、何もしなければ、安全に取引も交易も出来たのにね!欲さえ出さなければね」

「そうですね・・・」

レストリアが呟く

「だから会う必要無いでしょ」

エターナリアが微笑むとレストリアが苦笑いしている

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