第130話 密談潜入と愚か者達

その夜、エターナリアは密かに集会の会場に潜入して様子を見ている

「何故あんなクソガキにビビっている!とっとと王都から追い出せ!」

「あんな奴と商売はするなよ!!わかったな!!」

商業ギルドの会員は次々と笑いながら言っている

「奴を見掛けたら全員で決闘してボコボコにするぞ!!奴の連れている女全員を目の前でたっぷり可愛がれば奴も恐れ入るだろ!!」

「もう手を打ったぞ!今頃奴の滞在している宿屋と商会は消滅しているさ」

男が笑いながら言う

(そう来たか・・・今頃全員捕らえて仕置き中かな?)

「公爵様がついているから、クエールバスコ公爵も後ろ楯だろうと関係ない!」

男達は次々と笑いながら言っている


男が投げ込まれてくる

「ヒャーー!なんだ!!」

「何故お前が!どうした!」

男が慌て出す

「黒幕発見!!」

アニタが笑いながら言う

「アハハハ・・・本当に黒幕を見つけるとは・・・」

隊長が苦笑いしていると王国兵士達が入ってくる

「なんだ!」

男が慌てながら叫ぶ

「放火未遂及び強盗未遂及び殺人未遂で取り調べる覚悟しろ」

王国兵士が言うと男を取り押さえる

「証拠は!!」

「その男と仲間がボロボロになりながら吐いた!逃げれないと思え!!」

王国兵士が言うと拘束して連れて行こうとする

「決闘だ!小娘!!」

男は慌ててアニタに決闘を申し込む

「弱い者虐めはしたくないので断ります!」

アニタが笑いながら言うと男は焦りながら商人たちを見ると

「決闘だ!」

商人達が一斉に言う

「残念だが・・・アニタ殿は受けれない!奴隷の身分の者に決闘は受ける資格が無い」

隊長が苦笑いして言う

「あ!はーーー!!」

男は崩れ落ちて泣きながら倒れ込むと兵士達は苦笑いしている

「所でこの集会は何の集会だ?お前達も協力者か?」

「いえ・・・違いますただの商業ギルドの集会です」

商人達は慌てて言う

「アーガナルド商会を潰す打ち合わせと、アーガナルド商会の人を犯して楽しむ計画と公爵が後ろ楯だからクエールバスコ公爵に対抗出来るから安心しろとか!宿屋と商会を消滅させるとかの打合せだね」

エターナリアが笑顔で言う

「なな何でそんな事を!!やめろ!!」

「事実を曲げちゃダメですね!後は何て言っていましたか?この紙は誰のでしたっけ?」

エターナリアが笑顔で紙を読んでいる

「やっやっやめろ!誰か止めろ!!」

男達が慌て出す

「取り敢えず全員連行して取り調べだな・・・愚かな商人を」

隊長が苦笑いしながら言う

「こここうなったら!!決闘だ!!」

男達が慌ててエターナリアに言う

「あーあ言っちゃった!」

エターナリアが笑いながら言うと隊長が苦笑いしている

「これを受けてから人数追加は変更出来ないですよね」

エターナリアが隊長に聞く

「その通りだ・・・団体戦だから奴隷は相手の人数分参戦は可能だが・・・」

「じゃあ受けて立つかな?」

エターナリアが笑顔で言う

「あ!しまった!!まだだ!ちょっと待て!!」

男が慌てて言うと全員気が付いて騒ぎ出す

「面倒だからすぐに始めようかな?」

エターナリアが微笑みながら言うと隣の男が

「少しだけ時間をくれ頼む!」

男が言うとエターナリアは微笑みながら

「バカは死ぬまで治らないか」

エターナリアが呟く

「愚か者だな・・・密談にエターナリア殿が参加したら密談にもならない・・・負けたらその場でここにいる人全員支払い出来ないだろう・・・」

隊長が苦笑いしながら言う

「は?まさか!アーガナルド商会の代表!!」

商人達が一斉に言う

「どうしました?やらないのですか?」

エターナリアが笑いながら言う

「愚か者め!丁度良い!貴様を倒して破産させてやる!!」

男達が笑いながら言うと王国兵士が苦笑いしている


翌日警備隊詰所に商人達と護衛が集まっている

「昨日より人数が増えたのかな?」

エターナリアが呟く

「済まない1人貴族がいたので全員護衛奴隷達を参加となる」

王国兵士隊長が苦笑いしている

「仕方ないね、こっちも全員参加で良いですね」

エターナリアが笑い出す

「そうなるな・・・」

隊長が苦笑いすると商人達を見る

「ここでは人が入りきらないので今準備をしているが対価をまず決める」

「アーガナルド商会の運営権だ!」

商人達が笑いながら言う

「エターナリア殿はどうする?」

「冒険者ギルドの口座に預けている金額でどうかな?」

エターナリアが微笑みながら言う

「それで冒険者ギルド支部長正式な金額を教えてくれ」

支部長が書類を提出する

「対価を聞いてからの取り止めは出来ないが本当に良いのだな!エターナリア殿は無茶苦茶強いぞ!王国一の勇者だ!それでもヤルのだな!」

王国兵士隊長が大声で聞く

「ワハハハ!アーガナルド商会の利権は頂いたも当然だからな!辞める訳無いだろう!」

男が笑いながら言う

「今回は王都商業ギルド絡みの為支払い不能の分は全て商業ギルドが保証する事で構わないか?」

「構わない!」

「契約書にサインをしろ!」

隊長が言うと副ギルドマスターが笑顔でサインするとエターナリアも確認してからサインする

「これより移動して決闘を執り行う」

隊長が言うと全員移動すると王都の城壁の外で王国兵士が取り囲んだ中に移動していく

「エターナリア殿からの対価は金貨240000枚分になる!両者良いな!!」

王国兵士隊長が宣言すると男達は青ざめている

「なんだその莫大な金額は!!あり得ん!!この決闘は無しだ!!」

「既に決闘を辞めることは出来ないと確認した後だぞ!!不可能だ!!」

隊長が宣言する

「まぁ良い!負ける訳が無い!王都最強の剣聖に獣王までこっちにはいるのだからな!!」

男が笑いながら言う


準備を終わらせると男達も準備を終わらせている

「両者準備は出来たな!!はじめ!!」

隊長が宣言すると男達の中から数人笑みを浮かべながら歩いてくると挑発を始める

「アニタ呼んでいるね遊んでくる?」

エターナリアが微笑みながら言うとアニタは嬉しそうに尻尾を振りながら歩いていく

「小娘1人で腕試しか笑わせる」

剣士が言うと全員笑い出す

「面倒だから全員でかかって来て良いよ」

アニタが微笑みながら言うと剣士は斬りかかってくるがアニタはかわしながら、笑顔で剣を振り抜くと剣士は商人達の後ろまで吹き飛ばされ白目を剥いて転がる

「は?バカな!!剣聖だぞーー!!」

商人達は唖然としていると残りの男達も次々とアニタに向かっていくがアニタはかわしながら男達の両腕を砕いていくと男達は気絶していく、そしてアニタは歩みを止めず商人達に向かっていくと護衛の者達を次々と弾き飛ばしていく

「エター、アニタ1人で十分だね」

「油断しなかったらね、剣神相手に勝てるわけ無いよね」

「やっぱりアニタ強いだね」

エニスが微笑んで眺めている

「全滅を確認したが文句の言う者はいないな!!」

王国兵士隊長が聞くが誰も返事をしない

「この勝負エターナリア殿の勝利とする!」

隊長が宣言すると司祭が回復させる為に走り回り始める

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