第132話 王国の事情

レストリアは一度帰っていくとエターナリア達は町を歩いて色々な商品と魔導書を探して歩いている

「やっぱり良いものは無いね」

「御主人様どうなさいますか?」

レインが苦笑いしている

「そうだな・・・持っている人から買うしか無いね」

エターナリアが微笑むと本屋に入る

「上級の魔導書と付与魔法の魔導書や珍しい本が有ればほしいのだが無いか?」

「残念ながら今は有りません」

主人が言う

「見つけたら、プラトン商会にエターナリア宛として知らせてほしい」

エターナリアが微笑みながら言うと帰っていくと他の本屋にも同じことを頼む

「御主人様!もしかして噂を流して、持ってこさせるつもりですね」

レインが笑顔で言う

「探して無いなら、持っている人から持ってきて貰うだけだね」

エターナリアが微笑む


翌朝、レストリアがまたやってくる

「お祖父様がやはり会いたいそうです」

レストリアが苦笑いしている

「帰ったら怒られたのかな?」

「いえ!伝えたら一言(商業ギルドは愚か者しかいないのか)でした」

レストリアが笑いながら言う

「御主人様行くしか無いですね」

レインが微笑みながら言う

「用向きが良く解らないね」

エターナリアが呟くと王城に向かうことにする


応接室で待っていると国王陛下と王太子夫妻が入ってくる

「エターナリア殿今日は商業ギルドの事だがどうなると思う?」

国王が苦笑いして言う

「愚か者が減ったので、良い方向になるとは思いますが、商業ギルドマスター次第ですね」

「商業ギルドマスターにならないか?」

「断ります!面倒事増やさないでください!!大体愚か者が多すぎる!!全員潰すと面倒が増える!!」

エターナリアが言うと王太子夫妻が大笑いする

「悩みは尽きないな・・・・」

「早くクエールバスコに一度帰りたいだけど中々帰れない・・・」

エターナリアが呟くとエニスとレインが笑い出す

「何故そんなに笑うのですか?」

王太子が不思議そうに聞く

「エターは出発の準備をすると必ず襲われ旅になかなか出れない!」

エニスが笑いながら言う

「え?そんなに襲われるのか?」

王太子が聞くとレインが説明を始めると国王陛下まで大笑いする


「トラブルが続かないようにする為、早く帰りたいですね」

エターナリアが笑顔で言う

「エターナリア様は強いのを少しは宣伝した方が良いですね」

レストリアが笑ながら言う

「面倒事を押し付けられるので困ります!!商会運営が出来なくなります!!!絶対に宣伝はしません!」

「やっぱり嫌ですか?」

「絶対にお断りします!有名になったら知らない人しかいない国に行きます!!」

エターナリアが言うとレストリアが慌て出す

「それは困りますね、レストリア諦めなさい」

王太子が苦笑いして言う


「最後にこの旗を渡しておく、これは国外に交易に向かう時に使ってほしい、無駄なトラブルは避けれるようになるだろう」

国王が言うと執事が布を置いて下がる

「ありがとうございます、トラブル無く交易に出たいですね」

エターナリアが言うとみんな笑い出す

「何もなく交易に出れる事を祈ります」

レストリアが苦笑いしながら言うとエターナリア達は帰る事にする


宿屋に戻ると

「御主人様お帰りなさい」

「何か変わった事は有ったか?」

「王国兵士が詰所に来てほしいと言われていました」

「またか・・・面倒だな」

エターナリアがため息混じりに呟く

「エター私はちょっと散歩したいな」

エニスが苦笑いしながらいう

「じゃあリリスとキャスカとクーラとケシルとミシルとセリカとリリカナを連れて行ってね」

エターナリアが微笑みながら言う

「え?メリーはダメなの?」

「メリーは今日はゆっくりしてほしい、エニスが抱き締めすぎて油断するからね」

「え!さわり心地良いから欲しいのに」

「町中で油断するとリリスとキャスカが危険だから注意する事!リリカナはリリスとキャスカの護衛頼んだよ、クーラは全体を見て警戒するように!」

エターナリアが言うとレインが笑い始める

「あれ?私の護衛は?」

「ケシルとミシルが全体だからセリカが守ってくれるけど、エニスの方が強いからな・・・」

「あ!そうか!私が強いから私が護衛なのね」

エニスが笑いながら言う

「エニスの場合は護衛よりも保護者がいた方が良いね・・・だからセリカ重要だよ」

エターナリアが微笑みながら言う

「はい!御主人様!畏まりました」

セリカが頭を下げるとエニス達は出掛けていく


「メリー今日はゆっくりしてね、迷宮で寝不足だと思うからね」

エターナリアが言うとメリーは微笑みながら頷いているとエターナリアはレインとクリスとセレストリアとアリスとアリセリカと詰所に向かう

「エターナリア殿毎日来て貰って申し訳ない」

隊長が苦笑いしながら言う

「こんなに頻繁にくると自由な時間が減ります」

エターナリアが呟く

「早速だが、商人達の商会を強制徴収した結果金貨100000枚分になったが後は商会を売ればかなり近い金額になるが、商会の買い手がいない」

「困りましたね、犯罪の方は?」

「4人は犯罪者奴隷落ちだ!残り8人は釈放可能だが資金が無いからどうなるかだな」

「8人は商業ギルドに面倒を見て貰えば良いね」

「そうだな!その通りだが、後は奴隷の方だがエターナリア殿に買って貰った方が良いと思っている!何故なら喧嘩売られないで済むからな」

隊長が笑い出すとレインも笑い出す

「仕方ないか・・・商会の警備担当にすれば良いかな?」

「御主人様、それが一番と思います」

レインが笑顔で言う

「剣聖だけはエターナリア殿が連れて歩いて欲しいが・・・」

隊長が苦笑いしている

「セレストリアより強ければ考えてあげる」

「無理だな・・・セレストリア殿も強すぎる!実際はエターナリア殿達は強すぎるから護衛は要らないが、旅をするなら人避け1人連れていた方が面倒事がないぞ」

隊長が苦笑いしながら言う

「御主人様、見てから決めても良いのでは有りませんか?」

レインが微笑みながら言う

「レインが言うなら、見るだけ見るかな?商隊には護衛もいるから要らないけどね」

エターナリアが言うと隊長は奴隷達を呼び出す

「エターナリア様昨日は御無礼いたしました、カシムと申します」

カシムは礼をしてから片膝を着く

「カシムさんは何故奴隷に?」

「若い頃失敗をしました、その時に奴隷になりました、今の主には大金を積まれて買われましたが、まさか若い女に一撃で負けるとは思いませんでした」

「奴隷を辞めたいと思うなら、解放しますがどうしますか?」

エターナリアが微笑みながら言う

「は?・・・・いえ!支えるべき人に会えたと実感しました!」

カシムが言うとレインを見る

「御主人様、アリスと一戦して貰えばよろしいのでは?」

レインが微笑みながら言うとアリスが笑顔で頷く

「カシムさんどうですか?勝つ自信は有りますか?」

エターナリアが聞く

「全力でお相手します」

カシムが言うとアリスを見る

「隊長、ちょっと訓練をしても良いかな?」

「勿論です!中庭にどうぞ!」

隊長が笑顔で言うと中庭に向かいカシムとアリスが準備をすると剣を構えると打ち合いを始める、カシムは次々と剣を振るうがアリスはかわしながら反撃をしている

「凄い・・・互角だと」

隊長が真剣に見ていると徐々にアリスが速度をあげていくとカシムの剣をかわして腹に一撃を与えて吹き飛ばす

「バカな・・・これ程の使い手がまだいたのか・・・」

カシムがガッカリする

「御主人様、終わりました、楽しかったです」

アリスが笑顔で言うとエターナリアが微笑み

「カシム自分が傲り鍛練が止まっているのかな?まだまだ弱いね」

エターナリアが言う

「まだまだ・・・確かに何を言われても仕方有りません・・・」

残念そうに言う

「隊長早速全員更新をするよ」

エターナリアが隊長に言うと隊長はすぐに待機していた奴隷商を呼び出して契約更新をする

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