第107話 ベルダートとカルセト

翌日商隊がクレイト・ハレスト町に出発を見送ってから、新しい奴隷達を連れて迷宮に向かい初歩的な戦いを教えながら迷宮鍛練を続けて数日実施する


「御主人様おかえりなさい、昼間商業ギルドから使いが来ました」

マタリーナが笑顔で伝える

「ベルダート何の用だろう?」

「おそらく、支部の件ですね」

レインが微笑みながら言うと

「明日会いに言ってみよう」

エターナリアが言うとレインが頷いている

「エター、アリス達はどうする?」

「対人戦闘の訓練でもして待っていて貰おうかな?」

「はーい!」

アニタが尻尾を振りながら言う

「怪我させないようにね」

「御主人様了解しました」

「キャスカもしもの時は治療頼んでも良いかな?」

「はい!御主人様!!」

キャスカは笑顔で言うとリリスが横で微笑んでいる


翌日商業ギルドにレインとエリスナとセレストリアを連れて向かう

「エターナリア様いらっしゃいませお待ちしておりました」

職員が言うと応接室に案内してくれる

「エターナリア殿お待ちしておりました」

ベルダートが笑顔で言う

「何の用だろう?」

「支部の件ですが、3件は引き継ぎ出来ましたので、引き渡します」

「え?3件?5件ではなくですか?」

エリスナが聞くと

「2件は領主様が強制徴収されてしまい没収されてしまいました」

「どこの支部ですか?」

「トレイソルト・バスコとエレストニ・バスコの2つです」

ベルダートが苦笑いしながら言う

「エレストニは何から何まで邪魔だね、トレイソルトは理由は何故ですか?」

「エレストニ子爵の縁戚になりますので、アーガナルド商会が進出されたくないようです」

「エレストニ子爵は邪魔だね、やっぱり強制徴収お願いしようかな?借金無効だって言って来たしね」

「え?本当ですか・・・・・」

(これは絶対潰すつもりだな)

「商業ギルドから強制徴収に移ると伝えてね」

エターナリアが微笑みながら言う

「解りました、支部の件も含めて実施準備します」

ベルダートが苦笑いしながら言う

「クエレスト・ハンストとビレトニア・ハンストとアトレク・バスコの3つは行けば引き継ぎ完了で良いのかな?」

「はい!その通りですが領主様と仲良くしてください」

「準備をしたら出発するけど、数日後かな?」

「職員を同行させます」

ベルダートは笑顔で言う

「よろしくね」

エターナリアがそう言うと帰ることにする


「エリスナ、エレストニ子爵家の情報を整理と収集お願いね」

「はい!御主人様、既に大分集めてありますが、情報収集の専門が必要です」

エリスナが言うと

「小人族の2人にも経験を積ませた方が良いかな?」

「そうですね、早速帰ったら書類に目を通させます」

レインが微笑みながら言う

「支部長にはベルトセル商会で働いていた5人にやらせる方向で良いかな?」

「はい!御主人様」

エリスナは笑顔で言うとレインも頷いている

「定期商隊の編成も必要だから、ベルトセル商会の屋敷で待機している2人に商隊長を任せる方向で良いのかな?」

「商隊の警備担当長も2人用意してありますので、準備が出来次第人員の選出すれば大丈夫です」

「流石レインとエリスナ言わなくても準備できているのは良いね」

エターナリアが笑顔で言うとレインとエリスナは喜んでいる

「明日から迷宮で猛特訓積ませるとしようね」

「その方が安心できます」


屋敷に戻ると屋敷の前でカルセトが待っている

「エターナリア様お話が有るのですが」

カルセトが言うと後ろの男が

「警備隊にケルトイス商会の代表に会えるように話をしてくれ!」

「お断りします」

エターナリアが即答すると

「わざわざ待っていたのにそれはないだろう!!頼む」

「何を言われようともお断りします、では失礼します」

「エレストニ子爵家からの頼みでも嫌と言うのか!!!」

「エレストニ子爵をここに連れてきたら考えてあげても良いですが、無理ですよね」

「え?・・・・子爵家を敵に回すつもりか!!」

男が怒りながら言うと

「逆に子爵に敵に回って良いのか、確認を取ることをお薦めしますよ」

エターナリアが微笑みながら言う

「え?・・・本気か?本当に敵に回すつもりだな!!後に引けなくなるぞ!!」

「解りました、エレストニ子爵家に使いを出して私の敵に回した事を後悔させてあげます、全てはあなたの責任ですね」

「は?・・・・・」

男は言葉を詰まらせて黙り込む

「エターナリア様本気ですか?エレストニ子爵を敵に回すと厄介ですよ・・・よろしいのですか?」

カルセトが心配そうに言う

「どちらが厄介か解ると思いますよ」

エターナリアがニヤリとすると

「本当に良いだな!!!後悔するぞ!!」

「エレストニ子爵家に伝えてくださいね」

「ほっほっ本当に良いだな・・・」

男は焦りながら言うとエターナリアは笑顔で見ている

「くそー諦めないぞ!後悔させてやる!!」

男は焦りながら大声で叫ぶ

「仲介を頼む人が上から目線で言ってくる時点で一切信用が有りませんね、それも脅してくる時点で代理人としては最低ですね」

レインが微笑みながら言う

「うっ・・・・」

男は黙り込む

「この辺りで失礼します」

カルセトは急いで男を連れて帰っていく

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