第106話 新しい奴隷達と奴隷商人の事情

奴隷商に到着して中に入るといつもの倍近くの奴隷がいる

「エター本当に多いね・・・」

「この頃来ていなかったけどこの数は異常だね・・・」

「奴隷商人が泣き付くのも解りますねが・・・どうして、ここまで女奴隷ばかり集めたのでしょうか?」

レインが苦笑いしながら言うとエニスがエターナリアを睨んでいる

「え?何?」

「エターが女好きだからじゃないのかな?」

「御主人様が女奴隷しか買わないので女奴隷を集めていたのでしょうか?」

「客は自分達だけでは無いとは思うけど・・・」

「この町で奴隷を1番持っているのは御主人様ですので、御主人様に気に入って貰える奴隷を集めているのかも知れませんね」

「え?訳アリばかりは、勘弁して欲しい」

エターナリアが苦笑いしているとエニスがエターナリアを見ながら

「エター・・・押し付けられ過ぎる」

エニスが苦笑いしているとエターナリアは急いで次々とステータスを確認始めるとエニスとレインが一人ずつ見ていく、セレストリアはエターナリアから離れないように付いてくる


「御主人様見て回りましたが、特別良い奴隷はいませんでした」

レインが言うとエニスもそう言っている

「そうだね誰でも同じだけど、あそこの2人のドワーフは職人にしたら良いかな?」

「鍛冶職人ですね、クーラの弟子ですか?」

「ドワーフは珍しいからね、出掛けている間鍛冶場を守ってくれれば良いよね」

「流石御主人様です」

レインが微笑みながら言う

「犬耳族と猫耳族に情報収集させたら良いのかな?」

「身体能力は高いですが、知能が低いのでそこは問題ですが情報収集は必要です」

「後はどの種族が良いかな?」

「小人族が良いかも知れません」

「小人族いたかな?」

「2人いましたが、一人は男でした」

「何人か男も必要かも知れないから良いよ」

「畏まりました」

レインが微笑みながらもう一度確認にいく

「エニスは気になった種族はいたかな?」

「居ないね」

エニスが答えると奴隷商人に会いに行く

「エターナリア様決まりましたか?」

「良い奴隷は居ないね」

エターナリアが言うと

「お薦めを4人居ますので会ってください」

奴隷商人は呼び出す

「まずは羊角族ですが、この付近では珍しいですが毛の触り心地が良いのでお薦めです」

羊角族の娘が頭を下げて自己紹介をする

「次は蜥蜴族ですが夜目に優れていて戦闘力はかなり高いです」

蜥蜴族の少女は震えながら頭を下げる

「次は耳長族ですがエルフと間違えられますが知力が高く商人には良いですがちょっと訳アリです」

耳長族の少女が挨拶をして自己紹介をする

「どうでしょうか?」

「3人は訳アリですよね」

「耳長族は族長の一族ですが、疫病の影響で売られた様です、羊角族は旅商人の娘でしたが、借金の為に売られた様です、蜥蜴族はこの町で見られるのは殆ど無いのでお薦めにしました」

「後一人は?」

エターナリアが聞くと奴隷商人は笑顔で呼び出すと白い狐耳族が入ってくる

「え?白孤族!!」

セレストリアが驚き声をあげると白孤族の娘は驚き

「せせっセレストリア!!私ですアリスです覚えていますか?」

「え?アリス!!何故アリスが!!」

「父が殺され白孤族は狐耳族に支配されています、兄が生き残る手段として逃がしてくれましたが途中で奴隷にされてしまいました」

アリスは涙を流しながら言う

「かなりの訳アリですね」

「うっ!まさか王族など・・・厄介事になりますか?」

奴隷商人は青ざめている

「今北で戦争が始まっているので間違えなく厄介事ですね」

「引き取ってください!!これ以上厄介事は要りません!」

奴隷商人は頭を下げる

「他にも数人引き取るから負けてくれたら引き取ろうかな?」

エターナリアが言うと奴隷商人は同意してレインに言われた者を呼び出して確認をしていくと全員と奴隷契約を更新すると帰ることにする

「今までで1番多いね」

エニスが苦笑いしながら言う

「暇潰しに鍛えるには良いね」

「旅に出る前に鍛え終わらせるの?」

「そのつもりだよ」

エターナリアが微笑みながら言う


「ここが家だ!全員先輩達に習って自らを鍛えるように!」

エターナリアが言うと奴隷達は立ち尽くしている

「どうしたのですか?」

「え?凄い屋敷・・・・だと思いました」

「冒険者と聞いていましたがこんなに凄い屋敷に住んでいるなんて凄いです」

奴隷達が呟いていると

「さっさと入って先輩達に挨拶をする事!!」

レインが全員に言うと全員屋敷に入っていくそして全員が挨拶をした後それぞれ数人ずつ部屋を割りたてる

「メリー、エニス付きをして貰うモコモコが気に入っている見たいだから頼んだよ」

羊角族の少女に言うと頷いてエニスの元に行く

「リリカナは本は好きかな?」

「え?はい!好きですが音楽が1番好きです」

耳長族の少女は笑顔で言う

「訓練が終わったら旅に出るからその時は頼むよ」

エターナリアが笑顔で言うとリリカナは笑顔で頷いている

「ヘラは情報収集やいろいろやって貰うかも知れないが良いか?」

「人前に出るのが好きではないので・・・何でもやりますので、長く仕えさせてください」

「頼んだよ!レイン、ヘラの教育は任せたからね」

「はい!畏まりました」

レインが微笑みながら言うとヘラはレインと話し始める

「アリス事情は聞く気は無いが目立つと面倒になるからなるべく隠れている事が良いかな?」

「はい!御主人様、私の心も体も全て御主人様の物ですので、どんな指示にも従います」

アリスはそう言って頭を下げている

「セレストリアも同じ事を言っていたかな?」

「私達一族は主人と決めた場合絶対的忠誠を誓います」

セレストリアが説明するとアリスは微笑んでいる


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