第257話 暗黒神殿後編

ガーゼブは、焦り始める

「バカな・・・何故倒せる!! 暗黒神の眷族を倒すなんて!! 本当に人間か!!!」

ガーゼブが叫ぶと、周囲の黒い魔物が全部倒されている

「疲れた・・・一人で倒し続けるのは、やっぱり面倒・・・」

エターナリアが疲れた振りをして、呟く

「貴様!! 本当に疲れているのか!! さっきから同じ事を言っている!!」

ガーゼブが怒鳴る

「え? もう、ばれちゃった? 残念」

エターナリアが笑顔で言う

「化物!! 人間ごときが!!」

「化物に化物に、呼ばわりされちゃった」

エターナリアが笑顔で言うと、後ろでみんなが苦笑いしている

「こうなれば・・・世界ごと滅ぼす!!」

ガーゼブが叫ぶと、黒い水晶を砕くと、周囲に無数の黒い触手が広がり、ガーゼブを飲み込み始めると、ガーゼブの姿が変わっていく

「え? 予想外・・・反則!!」

エターナリアが呟くと、次々と斬りつける

「ひゃひゃひゃ!! これが世界を滅ぼす力!! 人間滅びよ!!」

ガーゼブの声が聞こえると、無数の触手がエターナリアに襲いかかる。エターナリアは、聖痕の一撃で、ガーゼブを斬る

「ぎゃーーーーー!! 」

ガーゼブが断末魔を叫ぶと、霧散し始める。霧散した黒い触手が、再び形に形成する

「死んだのに、復活した!! もしかして倒せない!!」

エターナリアが呟くと、復活するガーゼブを斬り続けると、時々ステータスを見ながら、職業を変更していく


「バカな・・・何故だ!! 暗黒神の力でも人間に勝てないのか!!」

ガーゼブが叫ぶ

「ん?大分小さくなったけど、まだやれる? それとも回復の時間欲しい? 経験値沢山得られるから、まだまだ付き合ってね」

エターナリアが笑顔で言う

「人間ごときが!! 消し飛べ!!」

ガーゼブが怒鳴ると、エターナリアに襲いかかる。エターナリアは、聖痕の一撃で、ガーゼブを斬り、黒い触手が霧散すると、再び形を形成する

「何故だ・・・人間ごときが、暗黒神より強いのか!! あり得ない!!」

ガーゼブが叫ぶ

「消滅出来ないから、消滅するまで、何回でも倒すしか、無いよね?」

エターナリアが笑いながら言うと、みんな苦笑いする

(御主人様、楽しそうだけど、奥様に後で伝えないと・・・だけど、永遠に終わらないかも)


「来るな!!」

ガーゼブが慌てて叫ぶ

「死ねない苦しみを、味わったかな?」

「本当に人間か!! 化物!!」

「死なない、化物に言われたく無い!! 化物はお前だろ!!」

「もう早く倒してくれ」

「どうしたら、消滅してくれる? 逆に倒し方、教えろ!」

エターナリアが怒鳴ると、後ろでみんなが苦笑いする

「え? じゃあ、見逃してくれ」

「は? 何故? 売られた喧嘩は、最後まで買う!! お前が消滅するまで、いくらでも倒す!!」

「化物!! 悪魔!! 魔王よりも、残虐な勇者!! 貴様こそ、世界で最も残虐な人間だ!! 魔族より残虐な悪魔だ!!!」

ガーゼブが後退りを始めると、エターナリアが聖痕の一撃で、斬る


「何故復活する!! もういやだ!! もう・・・死にたい・・・ギャーーーー!!」

ガーゼブが急に苦しみだして、姿が変わり始める。全身に黒い鱗に覆われ、腕は、蟹の鋏のように変化する、頭の角は二本鋭く尖り伸びると、口は丸く無数の牙が見え、目は丸くなると赤く輝き出す


「ゼーゼーー」

口に黒い光が集まると、エターナリアに向けて放たれると、エターナリアはギリギリで避けると、壁に当たり爆発する

「御主人様!!」

ケシルが青ざめて叫ぶ

「避けにくい! なるべく遠くに、避難しろ!!」

エターナリアが叫ぶ

「え? 嫌です!!御主人様!! 最後まで一緒です!!」

ケシルが真剣に叫ぶ

「本気で戦う!! 周囲の様子を、見ながら戦う、余裕がない!! 必ず戻るから、巻き込まれて、誰かケガされたくない!!一人も失いたくない!! 必ず倒して帰るから、待っていてくれ!!」

「ごご・・・・御主人様!! 絶対待っています! 最愛な御主人様!!」

ケシルが涙目で言うと、全員外に逃げていく。エターナリアは、ガーゼブの攻撃を避けながら、ステータスを見て、スキルを取得していく


ガーゼブが口に黒い光を集め出す

「オーラ!!」

エターナリアが魔法を使う、ガーゼブの頭に命中すると、頭が消滅すると、蘇生されていく

「魔力あげても、倒せないか・・・じゃあ!!みじん切りだな!!」

エターナリアが呟くと、聖剣で聖痕の一撃を放ち、両断すると、すぐに滅多斬りにしていく

「これでも復活するか?」

エターナリアが苦笑いしながら呟くと、視線の先で、黒い塊になって、ガーゼブの姿に変わり始める。ガーゼブの後ろの空間から、黒い玉が出てくると、ガーゼブに吸い込まれ、急激に形を変える


「まさか、別空間から、補給・・・反則だろう!! 神は、それを許すのか!!」

エターナリアが苦笑いして、スキルを探しながら、ガーゼブを滅多斬りにする


「え? このスキル怖いかな? 神殺の一撃と神滅の一撃・・・破壊の一撃・・・どれから使うかな?」

エターナリアがスキルを見て、取得すると、ガーゼブの攻撃を避けながら、【神殺の一撃】を放つと、ガーゼブを光の刃で消し飛ばす。再び、黒い空間が現れ、ガーゼブの姿が再生される。エターナリアは接近して、【破壊の一撃】を放つ、光が集束すると、強力な光が発生して、ガーゼブを消滅させる

「え? この威力で、完全に消滅出来ない!! だけど回復速度落ちたかな?」

エターナリアが真剣に見ながら、黒い玉が吸い込まれ、形を変え始める、ガーゼブを観察している。エターナリアは、姿が完全に変わる前に、【破壊の一撃】を放ち、ガーゼブを消滅させる


「遊び過ぎたか・・・次はどうしよう・・・あの空間無くすしか無いか・・・」

エターナリアが呟くと、ガーゼブを【破壊の一撃】で消滅させると、ガーゼブだった、黒い靄の後ろに、空間が歪み黒い玉が発生始める。エターナリアは【破壊の一撃】を空間に放つと、黒い玉が消滅すると、周囲に物凄い衝撃波が伝わり、暗黒神殿の天井が吹き飛ぶ

「まだ出てくるか!!」

エターナリアが、呟きながら、ガーゼブを見る


空間が歪み、黒い玉が出現すると、空間の中に【破壊の一撃】を放つと、光が空間の中で集束すると、空間の向こうが見える。

「我を見るとは・・・人間か? ん? 神族・・・面白い!! 今回は、このぐらいで許してやろう!」

空間の向こうの、人影が愉快そうに言うと、エターナリアは、吹き飛ばされ、壁に当たると、聖剣が粉々になる


「痛い!! あれはなんだ・・・神か? それなら次で決める」

エターナリアがアイテムボックスから、ハイポーションを出して、飲みながら呟く。空間から黒い玉が、出現して、ガーゼブに吸収されると、急激に姿を変える。エターナリアは、創成神剣を抜くとガーゼブに接近して、【神滅の一撃】を放ち、周囲に光が集束していくと、光の中でガーゼブが消滅すると、周囲に物凄い衝撃波が伝わる


空間が歪むと、黒い玉が出現を始めると、エターナリアは【神滅の一撃】を空間に放つ

「ギャーーーーーーーー!!!! 人間ごとき!! 何故この威力を!! 何故まだ生きている!!」

空間の壁が崩れながら、空間の向こうの人影が、叫ぶと、黒い玉を作り始めている

「あの黒い結晶!! 最初に有った物と同じ!」

エターナリアが呟くと、【神滅の一撃】を放ち、結晶を消滅させる

「人間ごとき!! 我が玩具を!! 消し飛べ!!」

人影が怒りに叫ぶと、黒い玉がエターナリアに向けて放たれる。【神滅の一撃】を放ち黒い玉を消滅させる

「人間!! ぐぅ!! 空間が!! もう時間切れか!! 次に我が眷族と戦う事が有れば、必ず滅ぼす!! 暗黒神■■■■■■■の名の元に!!」

人影が叫ぶと、空間が閉じて消えていく

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