第256話 暗黒神殿中編

暗黒神殿に向かうと、周囲を警戒しながら、入り口からはいる

「おのれ・・・人間め、力尽きるのを待って、入ってくるとは・・・」

リッチエンペラーが座り込んで言う

「もう出せないの? 待っているんだから! 早く出せ!!」

エターナリアが真剣に睨みながら言う

「は? まさか・・・中々入って来なかったのは・・・」

「鍛練にならない!! 早く出せ!!」

エターナリアが怒鳴る

「もう・・・いやだ!!化物人間・・・」

リッチエンペラーが呆れて言う

「は? 消えたいのか!! 足掻いてみろ」

エターナリアが真剣に怒鳴る

「化物・・・足掻くのも・・・もう力は残ってない・・・ガーゼブ様暗黒の祝福あれーーー」

リッチエンペラーは、最後の力を使い果たすと、

崩れて消えていく


「折角の経験値稼ぎが、呆れたリッチだ!!」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様、リッチにも同情します。必死で召喚して、戦っていた相手が、御主人様では、可哀想です」

クリスが笑いながら言う


「我が主!! ドラゴンだ!! それも・・・あれは!! 古代龍クラスだ!!」

緑玉が慌てて叫ぶと、エターナリアが暗黒神殿の外に出る。遠くにドラゴンが、飛来してくるのを見付ける

「デカイな・・・黒いもやが見える・・・面倒か」

エターナリアが呟く

「倒します?」

アニタが笑顔で聞く

「殺さない様に、剥ぎ取りかな?」

「はーーい! 剥ぎ取ります」

アニタが笑いながら言うと、緑玉と翡翠とエメラルドが、呆れている


ドラゴンがエターナリア達に噛みつきにくると、アニタが金属の棒で殴り、ドラゴンが地面に着陸する

「グォーーーーーー!!」

ドラゴンが怒りに咆哮をあげる。エターナリアは金属の棒で殴り始めると、ドラゴンも噛み付きや爪で応戦をしていると、エターナリアは、聖剣で爪や牙を斬り落とし始める


「面倒!! 呪いから壊してやる」

エターナリアが呟くと、聖なるオーラをまとい、頭の黒い靄を吹き飛ばすと、苦しみながら、額の黒い結晶から、黒い靄と触手が発生する。エターナリアはもう一度、聖なるオーラで、黒い靄を吹き飛ばし、【カースデストロイ】を黒い結晶に向けて使い、黒い結晶が砕けると、周囲に黒い触手が伸びていく

「消えろ!!」

エターナリアが怒鳴りながら、聖なるオーラをまとった、金属の棒で消し飛ばしていく

「ギャーーー!!」

ドラゴンが咆哮をあげると、その場に倒れると、エターナリアは、笑みを浮かべながら、聖剣で鱗を剥ぎ取り始める。緑玉が震えながら、見ている

(我が主が怒ったのか? あれは・・・痛い)


ドラゴンが悲鳴をあげながら、エターナリアに反撃をしようとすると、エターナリアが蹴りをいれて気絶させ、鱗を剥ぎ取ると、ドラゴンの角を斬り飛ばす

「悪魔!!いたぶるなら、 早く殺せ!!!」

ドラゴンが叫ぶ

「ん? しゃべれたのか? 早く降伏しないからだ!!」

エターナリアが驚いて言う

「お願いします!! もうやめて!!」

ドラゴンが叫ぶと、頭から尻尾まで地面に付けて震えている

「あ!! 御主人様!! 涙貰います」

ルシアとルティナが笑顔で走ってくると、壺に涙を集め始める

「もっと抵抗しろ!! 殴り足りない!!」

エターナリアが笑顔で言う

「お許しを!!」

「戻ってくるまで、動くなよ!! 言うこと聞かなかったら、もっと剥ぎ取ってやる」

エターナリアが笑顔で言うと、みんなで剥ぎ取った物を拾い集める

「お許しを・・・・何を見ている!! グリーンドラゴンごときが!!」

緑玉を見て言う

「まだやる気? やる気なら、叩き潰す!!」

エターナリアが笑顔で怒鳴る

「え? お許しを!!」

ドラゴンが叫ぶ

「緑玉、監視しておいてね、大口叩くなら、後で剥ぎ取るからね」

「我が主、畏まりました」

緑玉が言うと、ドラゴンは怯えて震えている

(グリーンドラゴンに見下されるなんて・・・ヒィーーーー!見ないで!! 人間怖い・・・)


エターナリア達は、暗黒神殿に入っていくと、地下の大きな空間に、到着する。中央にガーゼブと水晶がある

「人間よ・・・遅かったな!! これで暗黒神様の力を思い知るが良い!!」

ガーゼブが叫ぶと、水晶から黒い触手と、黒い魔物が現れる

「御主人様!! 獲物です!!」

アニタが尻尾を振りながら言うと、近付く魔物を聖剣で一刀両断する。黒い魔物は、消えそうになると、急激に形を変えて、元の形に戻り、アニタ目掛けて攻撃を仕掛ける。

「え!! 反則!!」

アニタが慌てて避けると、エターナリアが接近して、聖なるオーラを聖剣にまとわせて、滅多斬りにすると、黒い魔物は、消滅する

「反則だな・・・気合いいれないと」

エターナリアが笑顔で言う

「バカな!! 人間ごときが!!」

ガーゼブが叫ぶと、次々と黒い魔物が現れて、エターナリアが笑顔で斬り続けると、一度距離を取る

「御主人様、反則です!! 倒せません」

アニタが真剣に言う

「聖剣だけだと、無理かも・・・頑張って殲滅するしかないね」

エターナリアが 笑顔で言うと、全員苦笑いする


エターナリアは、ステータスを見てかなりの経験値が有るのに気が付いて、職業を転職しながら、黒い魔物を斬り続けている


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