第258話 暗黒神殿と神々

空間が閉じて、静かになると、黒い靄が大きくなり、ガーゼブが姿を変える

「もう復活しなくて良いから、消滅して」

エターナリアが苦笑いして言うと、創成神剣に力を伝わらせて、【神滅の一撃】を放ち、光が集束して、ガーゼブを完全に消滅させると、黒い水晶を持った黒い影の女が現れる

「嘘だ・・・暗黒神様の加護が・・・見るな!! 来るな!! 近付かないで・・・見逃してください!!」

黒い影の女が叫ぶ

「お前が暗黒神の眷族か? もしかして、女神が落としたのか?」

「え? あの愚かな女神・・・来んな過ごしやすい世界に送ってくれた女神には、感謝している・・・見逃してくれるよね?」

「あの!! いい加減女神!!! 絶対に許さない!! 何を隠している!!」

エターナリアが、天に向かって叫ぶ

「いい加減女神? ぴったりだ・・・勇者に回収など出来る思っている、愚かな女神でも有る」

人影が愉快そうに言う

「そうだな!! だから、浄化する!!」

エターナリアが睨むと、【聖痕の一撃】を黒い影の女に放つ

「ギャーーー・・・体が消える・・・じょう・・か・・される・・なんて・・・人間・・なんかに」

黒い影の女が消えながら言うと、黒い水晶が、物凄い光を放ちながら、人影が見えてくる

「え? ここは・・・え!! エターナリア? 何故」

女神が唖然とエターナリアを見てから、水晶を見る

「え? 嘘・・・浄化されて、降臨させられた? 大地母神の生命の水晶・・・回収出来る」

女神が嬉しそうに呟く

「お前!! その声ーーーーーー!! いい加減女神!!」

エターナリアが睨みながら怒鳴る

「え? えーとーエターナリア見事です。大地母神の水晶を回収させてください」

女神が笑顔で言う

「なんだと!! お前の責任だろう!! 何を隠している!!! 神も正確に聞き出せ!! そこに正座!!!」

エターナリアが怒鳴ると、女神が後退りする

「この剣なら、女神でも殺せるかな? 神滅の一撃なら、消滅させれそうだな」

「え!! やめてください!! 神殺しなんて、最大の禁忌!!」

「女神が隠し事をして、人殺ししても良いのか!!」

「え!! えーと・・・・」

女神が青ざめて、後退りしている

『なんで降臨しているのかな?』

「え? 神様!! えーとお願いです。早く戻してください!! 殺されます」

『その前に、何故大地母神の生命の水晶が、その世界に有るのかな? 暗黒神に乗っ取られたから、封印して有った筈・・・説明は?』

「え? ・・・・・・」

『早く言わないと、天界に戻さないよ』

「ごめんなさい!! この世界に落としました!! 勇者に回収を、させていました!!」

女神が涙目で叫ぶ

『他は? 何か落としたのかな?』

「え? もう無いです!!」

『暗黒の鎧は、何処に封印した?』

「え? あれは・・・ごめんなさい! この世界に落としました・・・」

女神が泣き崩れて叫ぶ

『最高神様に報告だ、降格!!! この馬鹿者! いい加減女神!!』

神様が怒り怒鳴る

「のんき神様!! 殺さなかったら、四肢消滅しても良いかな?」

エターナリアが笑顔で言う

『それは・・・しても良いが、出来れば止めて欲しい』

「残念、神殺の一撃で、四肢を消し飛ばしかったな」

『は? かかかっ神殺の一撃!!! え?本当に獲得している・・・え?神滅の一撃!!』

神様が慌てて、焦っている

「いい加減女神を消滅させれば、良いかな? 解らなかったら良いよね」

エターナリアが笑みを浮かべて、いい加減女神を見る

「ヒィーーーーー!! 来ないで!! 謝ります」

女神が震えながら言うと、土下座して謝り出す

「この剣なら、余裕で殺せそう」

エターナリアが創成神剣を持って【威圧】を使いながら言う

「ヒィーーーーー!!」

女神が尻餅をついて、失禁をしている

『そのぐらいで・・・失禁するとは・・・ん? 何故神殺しを・・・』

『おい!! まだ喋っているのか!! ちょっと代われ』

『破壊神どうした!!』

『おい! エターナリア!! お前、暗黒神に手傷付けた事、凄いな!! 破壊神にならないか? もう神格持っているのだから!! 修行なら付き合うぞ! 好き放題、破壊できるぞ!!』

破壊神が上機嫌で言うと、説明を始める


「暗黒神の名前が聞き取れないのは、神語だったからだったのですね、破壊神様」

『その通りだ!! そこのいい加減女神など、お前の眷族で良いぞ』

「いい加減だから、いらない!!」

『役にたたないからな・・・それより、お前の権能・・・慈愛、光の覇者神格、浄化の奇跡神格、聖浄の奇跡神格、闇の破壊者神格、真の暗黒神格・・・デタラメ過ぎるが、神格も5つになっている』

破壊神が呟くと、いい加減女神が青ざめている

「どうでも良いけど、破壊神様は、暗黒神と知り合い?」

『喧嘩相手だ!! 今度会ったら、殴り飛ばす!』

「もう関わらないでと、伝えておいて」

『無理だな!! あいつは標的にしたら、必ず仕掛けてくる!! いい加減女神が落とした暗黒の鎧を使うだろう!! 頑張って浄化しろ!! 無理だったら、その世界を消し飛ばせ!! 良いな!!』

破壊神が笑いながら言う

「やっぱり、こいつ疫病神だな」

「いやーーーーー!!!近付かないで!! 消滅させられる!!」

女神が叫ぶ

「神様、そろそろ、こいつどうにかして!」

『あれ? 呼び戻せない? 何故だ?』

神様が呟く

「え!! 早く返してください!!」

いい加減女神が泣きながら、叫ぶ

『失禁したからか・・・神格が落ちた』

「え? 神格が・・・」

いい加減女神が、呆然とする

「放置して帰って良いかな?」

エターナリアが笑顔で言う

「良いが・・・大地母神の生命の水晶は、持って行って欲しい、回収不可能だから!!」

「仕方無いね」

エターナリアが笑顔で言うと、アイテムボックスにしまう

『エターナリア、いい加減女神を送還出来るか?』

「どうやって?」

『天界送還ってスキルを取得して、送還してくれれば、良いが・・・』

神様が真剣に言うと、エターナリアが調べ始めると、神降臨と神界送還と神界転移を取得する

「神界転移は、自分も神界に行けるの?」

『可能だ!! いい加減女神にお仕置きに来ても良いぞ』

「面倒だね」

エターナリアが笑顔で言うと、神界送還を使うと、いい加減女神の周囲に光が溢れだして、光の中に消えていく

『帰ってきたぞ、楽しい人生を楽しんで、いつか破壊神になって欲しい』

神様が真剣に言う

『楽しみだ!!』

破壊神が上機嫌で言う

「面倒事を持ち込まないでください」

エターナリアが笑顔で言うと、神様と破壊神の笑い声が聞こえてくる

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