第259話 聖龍王

エターナリアが、暗黒神殿の外に出る

「御主人様!!」

ケシルが叫ぶと、ミシルが走ってくる。ミシルが抱き付いて泣き始める

「ミシル、甘えん坊だね」

エターナリアが微笑みながら言う

「ミシルに先を越されました」

ケシルが言うと、抱き付くと、みんな集まる

「暗黒神の化身面倒だね、やっと倒せたよ」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様!! お帰りなさい!!」

みんな笑顔で言うと、エターナリアに抱き付くと、緑玉達が見つめている


夜営の準備をすると、アルセリカが料理を始める

「御主人様、これから、どうしますか?」

クリスが真剣に聞く

「叩き潰したから、帰ろうね」

「御主人様、あの跡地、穢れて危険だと思います。」

「あ!! 浄化してくるか」

エターナリアが笑顔で言うと、暗黒神殿の方に歩いていくと、セイラとクリスとケシルとミシルが一緒に来る


「何でしょう? あのグニョグニョ」

ケシルが呟く

「あれは・・・穢れですか? あそこだけ、何だか聖なる力が感じます」

セイラが真剣に言う

「面倒だね・・・浄化しちゃえ」

エターナリアが笑顔で言うと、手をかざして魔法を使う

「浄化方陣!! 」

エターナリアが魔法を使うと、穴の中に浄化の淡い光が立ち込める

「え? 御主人様、浄化を使えるのですか!!」

セイラが驚いている

「暗黒が面倒だったから、浄化魔法を獲得したよ」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様・・・私は必要無いのですか・・・」

セイラが呟くと、落ち込む

「セイラ、いつもは面倒だから、任せるよ」

エターナリアが微笑みながら言うと、セイラが微笑む


「浄化しきれないか・・・次は、これを使うか」

エターナリアが呟くと、【聖浄陣】を使うと、光が全体に広がり、闇を完全に消え去る。いい加減女神がいた場所に、水が涌き出ている

「御主人様、凄いです・・・これで安心できます」

クリスが笑顔で言うと、エターナリア達は夜営地に戻り始める

「あれ? ドラゴンまだいたの?」

エターナリアがドラゴンに聞く

「えーーーーー!! 終るまで動くなと、言っていたのに!! 動いたら、剥ぎ取られるから、怖くても、必死で動かない様にしていたのに!!!!」

ドラゴンが叫ぶ

「あ!! 忘れていた!!」

エターナリアが笑顔で言う

「忘れていた・・・」

「じゃあまたね」

エターナリアが笑顔で言うと、ドラゴンが泣き始める

「御主人様、回復魔法使いますか?」

セイラが、苦笑いしながら言う

「仕方無いね・・・試したい力が有るから使おう」

エターナリアが笑顔で言うと、【パーフェクトヒール】を使うと、ドラゴンに光が広がり、鱗と角と牙が再生していく

「凄いです・・・御主人様」

セイラが笑顔で言うと、ドラゴンは、綺麗な鱗に包まれている

「完全に回復するなんて、本当に凄い」

ドラゴンが驚きながら言う

「もう一度、剥ぎ取ろう!!」

エターナリアが笑顔で言う

「いやーーーーー!!!! 助けてください!!」

ドラゴンが後退りすると、慌てて地面に尻尾から頭までつける

「御主人様、今度剥ぎ取りに来ましょう。材料が足りなくなったら」

ケシルが笑顔で言う

「そうだね、そうしよう」

「沢山得られるのは良いですね」

クリスが微笑みながら言う

「うっ!! きききっ鬼畜!! 悪魔!! 化物!! 鬼!」

ドラゴンが叫ぶと、遠にドラゴンの影が見てえ来る


大きなドラゴン達が着地する

「え!! 聖龍王様!!」

ドラゴンが叫ぶ

「何をしている? 暗黒の力から解放されたのか?」

「この鬼畜に・・・人間に助けて貰いました」

「我が眷族を助けてくれて、ありがとうございます」

聖龍王が言うと、頭を下げる

「喧嘩は売らないの?」

「え? 勝てないと、解っています。あの衝撃波・・・あんなの食らえば、一撃で私等消し飛びます」

「そうなの? ドラゴンと戦いたい人が、多いから、訓練してみる?」

エターナリアが笑顔で言う

「止めておいてください。全員強すぎます。我が主なら、綠龍王様でも簡単にボコボコにして、剥ぎ取られます。」

緑玉が真剣に言う

「汝に従属しよう」

聖龍王が真剣に言う

「じゃあ盟友だね」

エターナリアが笑顔で言うと、聖龍王と話し込む


夜営地に戻り、みんなに説明をする

「これは、龍酒です。」

聖龍王が言うと、空間から、酒瓶が出てくると、みんなで少しずつ飲む

「強いです」

ケシルが呟くと、そのままエターナリアに抱き付いて寝てしまう

「御主人様、少し赤いですが・・・大丈夫ですか?」

セイラが心配そうに聞く

「あははは!! 大丈夫!! このぐらい!!」

エターナリアがハイになりながら言う

「御主人様が酔っぱらっています」

クリスが笑顔で言う

「我が主、楽しそうでよかった! もっと飲んでください」

緑玉が上機嫌で言うと、エターナリアが飲んでいくと、完全に酔っぱらっている

「ん? あそこに魔族が!! くらえ!!」

エターナリアが笑いながら言うと、【聖浄の破壊波】を放つと、山に当たり、大爆発を起こすと、山が消し飛ぶ

「魔族挑んでこい・・・・」

エターナリアが眠そうに、フラフラすると、ミシルが支え、ミシルに抱き付きながら寝てしまう

「は? ・・・我が主に酒を飲ますのは、過ちか」

緑玉が呟くと、聖龍王が頷いている

「2度と、飲ませ過ぎない様に気を付けます」

キャスカが真剣に言うと、エターナリアを見る

「酒は禁止です!! 町中で飲みすぎたら、町が消滅します」

クリスが苦笑いして言うと、全員が同意して、苦笑いする


翌朝目を覚ますと、ドラゴン達がエターナリアを見て警戒をしている

「どうした?そんなに震えて」

エターナリアが笑顔で言う

「御主人様、酔っ払った後、何をしたか覚えてないですよね」

キャスカが真剣に聞く

「実は、楽しく飲んでいたのは、覚えているけど、記憶が曖昧かな?」

エターナリアが苦笑いする

「御主人様に酒を飲ますのは、危険すぎます。あそこの山を吹き飛ばしていました」

キャスカが指差すと、山の上が吹き飛んでいる山を見る

「え? 本当に? 冗談だよね?」

エターナリアが苦笑いする

「我が主がいつも手加減してくれていたのが、良く解った・・・本気なら、完全に消滅出来ると、理解した」

緑玉が真剣に言う

「無かった事にしよう」

エターナリアが笑顔で言うと、みんな笑い出す

(奥様には報告します。危ないですから!!)

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