第47話 2人の孫娘
翌日は商会の店を見て回り、状況を確認していく
「宿屋は少し綺麗に掃除が必要だね」
「料理が少し良くないと思います」
「そうだね、フレイから誰かに教え込んで料理人をさせるかな!」
「それは良いですね」
「武器屋と防具屋は品揃えが劣りますね」
「良い鍛冶師と取引出来るように交渉しないとね」
「交易場はまだまだ商人が少ないね」
「交易品を集めないとね」
「王都の反対側の町と村に商隊を派遣して買取を強化するようにしない?」
「行商人に依頼しましょう」
エニスが言う
「宿屋の掃除に奴隷を投入して綺麗にするよ」
「その手が有りました!!早速手配します」
レインが笑顔で待機している奴隷を呼びに行く
「幼い奴隷はフレイに預けて教育させよう」
エターナリアが言うと
「侍女の中の1人も連れて行きますか?」
「料理人にするので良いね」
「後は武器と防具だね担当に頑張って交渉するように伝えて」
「小さいけど薬屋有ったよね」
「ここですね」
「奴隷の中で薬作りを覚えたい者を見つけて薬師になって貰おうか?ここなら薬は売れるからね」
「そうしましょう!」
「エリスナは武器と防具の商売を見学して勉強してきて、トリスナは薬屋を勉強して」
「あ!はい!頑張ります」
「この家確か工房に向いていたから、奴隷が清掃を終らせたら、ケニーに革細工工房にして貰おうかな!」
色々準備を初めて、そして8人に商売と交渉方法を教え込んでいくのと迷宮で訓練をして能力を上げる、20日がたちベルダートから商業ギルドに来て欲しいと連絡を受ける
「誰を連れていくの?」
「フレナークとミリシアを連れていくよ」
「2人に任せるの?」
「そうなるね、判断を見て勉強だね」
レインとフレナークとミリシアとクーラを連れて商業ギルドに行くと
「お待ちしていましたエターナリア様」
ベルダートが迎え入れてくれ部屋で話を聞くと
「クレイト・ハレストの町の商会ですが、向こうの商会に加入していないので、差し押さえしました、ゲルトバナ・エレトの支部は殆ど機能してないです、奴隷がサボっていましたので差し押さえもすぐに出来ました、両方とも引き渡します」
「両方とも支店扱いにした方が良いですか?」
「その様にして構わないです」
「では一度行って確認して建て直しましょう」
「ほどほどにして欲しいですね、20日で商会を立て直して、宿屋は満室を続けて交易も順調になり、武器と防具も鍛冶屋を回り買付を強化していると本当に恐ろしさが有ります」
「商業ギルドが有るお陰ですけどね」
「商才は素晴らしいからです」
「早くのんびり旅をしたいので今は頑張ります」
エターナリアが言うとベルダートは笑い出す
「クレイト・ハレストはフレナーク担当して」
「はい!畏まりました」
「ゲルトバナ・エレトはミリシアが担当ね」
「はい!全力を尽くします」
「人に任せていくのですね」
「そうですね、早く旅に出たいから」
「あやつの件ですが、本格的に警備隊で取り調べにしようと思っています」
「ケーレストと警備隊に協力して解明しましょう」
「判断が早くて助かります」
ベルダートは笑顔で言うとケーレストに連絡をとり来て貰うことにする
「クーラ、あと奴隷たちも連れてきて」
「はい!解りました」
警備隊隊長にケーレストが到着してクーラと戻ってくると
「本日集まって貰ったのは元副ギルドマスターの件です」
ベルダートが言うと
「どう言うことだ!」
警備隊隊長が言うと
「かなりの不正と犯罪に加担していました」
「何だと!」
「隊長この間の盗賊もこの件の延長に有ります」
「そう言うことか・・・・」
「この奴隷達が証言をします」
奴隷達が証言を始めて、隊長が詳細を聞くと全て答える
「くそーー!自殺が殺人だと!殺した理由が女を奴隷にするためとは!!」
「重臣の暗殺の件も有りますね」
ケーレストが言うと
「は!」
書類を見ていくと青ざめる
「確かに暗殺だ・・・・理由は不正を調べ始めたからだと・・・依頼者は腹心だと!!」
隊長は頭を抱えてしまう
「相当大変だね、頑張ってね」
エターナリアが言うと
「どうしてここにエターナリア殿がいるのだ?」
「え?知らなかったのか?アーガナルド商会の代表だぞ」
ケーレストが言うと
「え?そうなのか?知らなかった」
「エターナリア殿に喧嘩を売って、副ギルドマスターは破産して一族全員が犯罪奴隷落ちだ!資産も全部エターナリア殿との違約金で没収されてしまいました!」
ベルダートが苦笑いしながら言うと
「はぁー?商会その物を違約金になっただと!」
警備隊隊長は青ざめる
「エターナリア殿に喧嘩売ったらどうなるか知っているはずですよ」
「確かにみんな破綻しているな・・・・盗賊は盗賊団事崩壊したな!」
警備隊隊長は思い出して笑い出す
「喧嘩を売る方が悪い!」
エターナリアが言うとみんなで笑い出す
「そう言うことで、調査よろしくお願いします」
隊長は頷いて調査を開始して処罰を決めていく
「ベルダート、奴の娘たちはどうなっていますか?」
「2人の孫娘は犯罪奴隷で売りますが可哀想ですが・・・」
ベルダートが言うと
「孫娘たちは今回の件に関わりは?」
「関わっていませんが問いただしたらいくつかの犯罪に付いて知っていました、そして娘達を奴隷にして飽きたら売り飛ばしていたのも・・・」
「そうですか・・・もしかして文句1つも言わないで大人しくしているのかな?」
「え?どうして解るのですか?」
「何となくです」
「会って話を聞いても良いですか?」
「良いです、一様まだ売られていないのですが既に奴隷になっています」
「副ギルドマスターの孫娘はお前達だな」
「あっはい、そうです」
「これからどうなるか解っているな」
「奴隷として売り飛ばされるだけです、一生奴隷です」
「逃げたりしたいとは思わないのか?」
「無理です、それに非は私達にもあります、犯罪を見てみない振りをしていたし、奴隷達が売られるのを見ていました、今度は私達の番になっただけですから・・・・・」
涙目になって泣き出す
「孫娘ではなく娘だな」
「はい、そうだと思います、父親は母親に聞いて怒りそして逆に殺されました」
「そうするとお前達は貴族の妾にするために育てられたのだな!」
「そうです、来年貴族と結婚が決まっていました」
「2人とも?」
「はい・・・そうです」
後ろでベルダートが泣き始めている
「ベルダート奴隷商人売るの?」
「その予定です」
「2人を自分が買い取っても良いのかな?」
「それは良いですが・・・・」
「奴隷商人に伝えておいてください」
「ありがとうございます」
ベルダートは頭を下げる
「2人は良いのかな?」
「え?・・・誰でも文句を言う権限は無いです」
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