第183話 出発準備と宣戦布告?

数日後エターナリアは北への出発の準備を始める

「エター!本気で北に喧嘩買いにいくの?」

「何だかヤバそうな気がするからね」

「帰れると思ったのに・・・」

エニスが残念そうにする

「黒い軍団・・・気になるんだよね、魔族もしくは・・・魔神の気配かもしれないからね、もしそうなら、売られる前に叩き潰さないと、忙しくなって旅に出れないから・・・」

「魔族・・・魔神?もしそうなら、この国は戦乱に後戻り?」

エニス心配そうに言う

「そうなるね・・・みんなの笑顔の為に良いかな?」

エターナリアが真剣に言う

「はぁ・・・・・本物のバカだね!うーん・・・違うね大バカだね!英雄に成りたくないのに、誰よりも英雄なんだから!有名になりたくないと言いつつ、誰よりも有名で!面倒事はお断りと言いながら、一番面倒な事を率先してやるんだから!王様に成りたくないと言いつつ、一番王様らしい事を考えているよね」

エニスが笑いながら言う

「え?そんな事は無いと思うけど」

「この戦闘狂!!背中は任せなさい!」

エニスが笑顔で言うと抱き付いて微笑んでいる


全員集まる

「アジェリナ黒龍連合国は任せたよ」

「はい!クレセント様」

アジェリナが笑顔で言う

「御主人様!全力でアジェリナ様を支えます」

4人の女性が微笑みながら頭を下げる

「メーレン、クーレン商会の運営任せたからね」

「はい!御主人様沢山の護衛がいますので、安心してください」

メーレンとクーレンが笑顔で言う

「カシムは人族、狐耳族、狼耳族各5人率いて先行してくれ」

「御主人様畏まりました」

「セレストリア、キサラ、アリス、エーレンは各自10人率いて遊撃頼んだよ」

「はい!御主人様!!」

セレストリアとアリスとキサラとエーレンが笑顔で言う

「ルゼス、ゼニスは、残りの者と最後方の警戒を頼んだよ」

「はい!クレセント様」

「キリスナ、キリエスは各2人と共にエニスの護衛を頼んだよ」

「はい!御主人様!任せてください」

キリエスとキリスナが笑顔で言う

「後はいつも通りだけど、今回はかなり危険な感じもあるから気を付ける事」

「はい!!御主人様!」

全員が笑顔で言うと馬車と護衛の騎馬に別れて、出発の準備を始める


「クリス、セリカ、ルカナ食料等物資の準備は完了したかな?」

「本隊分は完了しています。ルカナが全体の食料の管理をして貰っています。」

「現在500人で1月分の食料の確保は終わりました。予備で1月分はクリス様とセリカ様に持って貰いました」

ルカナが笑顔で言う

「ルカナご苦労様、今回の旅の間、食料の管理は任せるよ、護衛達と連携が必要だから頑張ってね、アリセリカとの相談も密にするように」

「はい!御主人様!頑張ります」

ルカナが笑顔で言うとクリスとセリカが微笑みんでいる


「御主人様!レベストリアセメルト王国からの使者が来たそうです」

「何て言ってくるかな?」

エターナリアが微笑みながら言う

「想像がつきません」

レインが考えながら言うとみんなで広間に向かうと使者が入ってくる

「レベストリアセメルト王国のデスガセラと申します。」

「黒龍連合リューセルド地方女王アジェリナです」

「我が国王陛下よりの親書です、受け取りください」

デスガセラが言うと兵士が受け取り確認後アジェリナが読み始める

「本気ですか?宣戦布告とは」

「我が王国に屈するか、もしくは叩き潰して全員生け贄に成ると良い!」

男が言うと笑みを浮かべている

「そうですか・・・連合会議に伝えましょう、首を洗って待っていてくださいね」

アジェリナが苦笑いしながら言う

「え?本気か?本気でやり合うつもりか?」

男が苦笑いして言う

「親書で宣戦布告されたからには、徹底的に叩き潰させて貰います。我等がクレセント皇帝陛下は売られた喧嘩は、最後まで買います。もう後戻り出来ないと覚悟しなさい」

アジェリナが真剣に言う

「我等を恐れないのか?」

「何故恐れる必要が有る?私も万の軍勢を率いた将軍の1人として、国民と兵士達の為に徹底的に潰す覚悟は有ります。」

「は?将軍・・・まさか本当に?」

男が青ざめて周囲の人を見る

「相手を調べずに宣戦布告した事を後悔しなさい」

「ちょっと待て!!本当に・・・いや!その親書は間違えだ!だから待ってくれ」

「何の間違えですか?国王が出した親書で有るのでは無いのですか?間違え様がありません」

「え!・・・・ガジリオスカの野郎・・・女などとるに足らないじゃないのか?くそ!」

男が呟く

「誰か!軍団召集をかけなさい!国境に向けて進軍も開始するように!」

アジェリナが笑顔で言うと武官が出ていく

「まずい・・・」

男が青ざめて出ていく武官を見る

「話しはここまでですね、命が欲しければ、お引き取りください」

アジェリナが笑顔で言うと男は慌てて帰っていく


「クレセント様申し訳ありません」

「愚かだな・・・宣戦布告してくるとは」

「御主人様!明日には出発出来ます」

レインが微笑みながら言う

「売られた喧嘩間違えなく最後まで買った!」

エターナリアが笑いながら言うとみんな笑い始める

「黒龍連合会議を召集して、議題にします」

「アジェリナ頼んだよ」

エターナリアが微笑みながら言う

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