第158話 キサラの復讐と前線へ

「族長大変です!兵士が不満に食料庫を襲い食料が無いことがバレました!」

重臣が慌てて報告をする

「兵士を捕らえて処刑せよ!」

族長が睨みながら言う

「かかっ畏まりました」

重臣は慌てて出ていくと精鋭に捕らえるように伝える

「は?俺達を捕らえる?ふざけているのか!!食料を出さないだけでなく自分達で何とかしろと言ったのはお前達だろ!!」

「族長に逆らうならこの場で斬り捨てるぞ!!」

「やってみろ!!その前に貴様ら全員殺す!!」

族長の兵士が剣を抜き男を斬ると周囲の兵士達は次々と族長の兵士を斬り始める

「こうなったら食料の有りそうな大きな屋敷を全部襲い食料を奪って帰るぞ!!」

兵士が叫ぶと兵士達は大きな屋敷を襲いに動き出す


炎に包まれる屋敷を見た重臣は慌てて族長の元に向かう

「大変です!兵士達が暴動を起こしました!既に町中で略奪を始めています」

「なんだと!!すぐに叩き潰せ!!」

「こちらの兵力の数倍です!!不可能です!!ここに来るのもすぐと思われます」

重臣が青ざめながら言う

「は?何故だ!!族長たるこの俺に逆らうのか!!貴様!!」

族長が剣を抜く

「大変です!!片っ端から町中の食料の有りそうな家を襲っています!!このままだとここにも押し寄せて来ます!!」

兵士が慌てて言う

「前線から精鋭を呼び戻せ!!反逆者を皆殺しにしろ!!」

「すぐに使いを出しますが、それまでここが持ちません」

「クソーー奴らめ必ず皆殺しにしてやる」

族長は叫ぶと急いで門に向かう、兵士達が襲いかかって来ると族長の兵士達が向かい討ちその間に族長達は門から出て逃げ出す


しばらく走り続けると道を馬車が封鎖している

「そこをどけ!!退かなければ皆殺しだ!!」

族長が怒鳴ると1人の若い狼耳族の女が笑顔で出てくる

「なんだ貴様!!」

「やっと見つけました、覚えていますか?」

キサラが笑顔で言う

「良い身体付き!貴様俺の女にしてやる!!喜べ!!」

族長はキサラを見て笑顔で言う

「一族の仇しっかりお仕置きを受けて貰います」

キサラが笑顔で言うと金属の棒を握りしめ歩いていく

「は!・・・まさか!!キサラ!!」

族長が叫ぶと 族長は剣を抜き

「人間の奴隷にしてやったのを貴様!!何故生きてここにいる!!」

「お陰で最強の御主人様に出会えました、感謝しますね、しかしあなたへのお仕置きは別です。」

キサラが笑顔で言う

「戯言を!!八つ裂きにしてやる!!」

族長が斬り込んで来るとキサラはかわして腕を殴り骨を砕くと次々と殴る

「ギャァーーーー!バカな!!なぜだ!!」

「弱すぎますね」

キサラが微笑むと他の兵士や重臣達も斬りかかってくるがキサラは全員ボコボコにして微笑んでいる

「レイン回復してキサラが満足するまでやるよ」

エターナリアが微笑みながら言うとレインが笑顔で回復魔法を使う

「キサラ好きにしてね」

レインが微笑みながら言う

「レイン様ありがとうございます」

キサラが喜びながら族長をボコボコにしてまたレインが回復する


「キサラ少しは気分が晴れたかな?」

「はい!御主人様!!御主人様が鍛えてくれたのでこんなに強くなっていたと実感できました」

「じゃあもう早く殺してくれと言わないでね」

エターナリアが微笑みながら言う

「え!あーーー!私は命有る限り御主人様から離れません!誓います」

キサラが笑顔で言う


「どうする?降伏するなら降伏すると言え」

エターナリアが思い出したように族長に言う

「ヒィーーー!何でもします!!だからキサラを近付けないでくれ!!」

「じゃあまずは族長の地位を譲り全ての権限を譲渡からかな?」

エターナリアが微笑みながら言う族長は頷いている


数日後前線の軍勢の元に到着する

「なんだ貴様らは!」

「あなたが大将かな?」

エターナリアが微笑みながら言う

「なんだ!!人族!何の用だ!」

「まずはこいつから宣言が有るそうだよ」

エターナリアが微笑みながら言うと族長を転がして降伏の事実と全権を譲った事を説明させる

「は?・・・あり得ない!!しかし・・・ここに族長が捕らえられて、連行されているとは・・・事実か・・・」

大将が考えながら呟く

「どうする?狼耳族全体の事を考えて答えてね」

エターナリアが微笑みながら言う

「このままでは民は飢えてしまうが引けば王国が攻めてくる・・・どうしたら・・・」

「王国側は停戦出来たら、良いのかな?」

「そうだが・・・言う事を聞かないと思いますが・・・」

狼耳族の大将が暗い顔になる

「仕方無いね、後俺の指示に従う事は?」

「仕方有りませんが、一族に危害を加えるならあなたを殺す為に剣を向けます」

「それで良い!支配する気も王様になる気も無いからね、良い族長候補が出来たら任せて終わりするからね、民の飢えだけはどうにかしないといけないけど」

「は?もしかして支配する為に来たのでは無いのですか!!」

大将が驚いている

「ん?喧嘩売られたから叩き潰しただけだよ!お仕置きはきっちりしてあるけど」

エターナリアが笑い出す

「は?・・・まさか兎耳族のクレセント様!!」

「みんなそう言うね」

「私は従いますが、部族の者達は従うかどうか?」

不安そうに言う

「じゃあ全員集めて従うか、従わないか決めて貰うよ!面倒だから全員の前で宣言して貰うからね」

エターナリアが笑いながら言うと大将は全戦士を集めると大将が説明をすると全員ざわついている

「何をしても面倒だから従いたくない者は一騎討ちを申し込むと良い!!勝ったならその者が族長だ!!負けたら一生従うことを宣言せよ!!」

エターナリアが全員に向けて言うと狼耳族達は驚きながら数人が立ち上がり歩いてくる

「本当だな!!」

「まずは誰からかな?」

エターナリアが微笑みながら言うと狼耳族の戦士が剣を片手に前に出ると構える

「なかなか良い面構えだな」

エターナリアが微笑みながら言う金属の棒を構えると間合いを詰めて斬りかかってくるがエターナリアはかわしながら腹に一撃いれると後に吹き飛び転がりながら白目を剥いている

「次!」

エターナリアが笑顔で言うと次々と斬りかかってくるが次々と弾き飛ばして気絶させる

「他はいないのか?」

エターナリアが言う

「どうした!!人族を主君と認めたく無い者は今の内に出ないと後悔するぞ!!」

大将が大声で言うと兵士達は平伏していく

「え?終わり?」

エターナリアが苦笑いすると弾き飛ばされた者達をレインが回復して回ると立ち上がりエターナリアの前に並ぶ

「負けました!約束は守ります!」

戦士が言うと平伏する

「腹を空かしている子供達のためにこの戦争も終らせるぞ!」

エターナリアが笑顔で言う

「了解しました!!クレセント様!!!」

兵士達が大声で言う

「因みにここにいるキサラは前族長の娘だから何か相談があればキサラに相談すること!!」

エターナリアが大声で言うと戦士達は驚きながら涙を流し始める


「クレセント様まさかキサラ様が側にいるならいると言ってください!こんな回りくどい事をしなくても全権掌握出来たのに・・・」

「え?大将それじゃあまた戦乱になるからね、全員に認めて貰わないと忠誠は得られないからね」

エターナリアが微笑みながら言うとレインが傍らで微笑んでいる

「完全に掌握してから発表すれば更に意識が固まるか・・・凄いとしか言えません」

「次は停戦か・・・情報は?」

「御主人様、ヘラが聞き回り調べた様子から援軍が固めている為一進一退の攻防になっています」

「そうか・・・知り合いはいないかな?」

「それは無理ですが、一度脅してから話し合いをする事をお勧めします」

レインが微笑んでいる

「完膚なきまでに叩き潰すかな?」

エターナリアが微笑んでいる

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