第211話 国の事情

2日後朝御飯を食べている

「御主人様、王城より使いが参りました」

侍女が慌てて伝えにくる

「忙しいから、又今度と伝えてくださいね」

エターナリアが笑顔で言う

「え?・・・畏まりました」

侍女が苦笑いして言うと伝えに行く

「エターナリア殿!一緒に来てください」

レストリアが真剣に言う

「朝御飯を食べるかな?」

エターナリアが笑顔で言うとアルセリカが持ってくる

「え!少しだけ・・・」

レストリアが呟くと席に座り食べ始めるとみんな微笑んでいる


「美味しかったですか?」

エターナリアが笑顔で言う

「はい、本当に美味しいです」

レストリアが笑顔で言う

「又食べに来てくださいね」

エターナリアが笑顔で言うとレストリアが満足そうに部屋を出ていくと、全員笑い始める


「エターナリア殿一緒に来てください!!国王陛下が待っています」

レストリアが慌てて戻ってきて言う

「帰られたのではないのですか?」

「え!馬車に戻ったら、執事に言われて気がつきました・・・・」

レストリアが赤くなりながら言う

「御主人様面倒でもお会いした方が良いですね」

レインが微笑みながら言う

「ルカナも一緒に行った方が良いね」

エターナリアが微笑みながら言うとレインとルカナとケシルとミシルとクリスを連れて出掛ける事にする


レストリアの案内で部屋に入ると国王と王太子夫妻とレオリスが座っていると挨拶をかわす

「エターナリア殿、今日は公爵から塩の値段の件で文句が来た」

王太子が苦笑いして言う

「そうですか・・・」

「アーガナルド商会が安売りして、困るから何とかしろと」

「安売りはしてないですけどね、買い取り額の3倍ですから、1年前に価格の倍になります」

エターナリアが笑顔で言う

「やはりな・・・公爵はかなり焦っているのか?」

「2日前に商業ギルドマスターが値上げをして欲しいと来ましたが、吊り上げるなら、国王陛下に許可を取ってきてくれと伝えましたからね」

エターナリアが微笑みながら言う

「そう言う事か・・・公爵が文句を言ってくる時点で相当困っていると言う事か?」

「馬車6台分の塩が全く売れません。プラトン商会で売り出して、住民に行き渡り、買い手がいませんから仕方無いですね」

エターナリアが笑顔で言うと国王が笑い始める

「塩を王都から交易に出す際の税を制定して有るから、持ち帰れないと言う事だな」

王太子が笑顔で言うとレオリスが微笑んでいる

「公爵は恐らく産地の貴族達から安値で買い取り、王都で高値で売るつもりで来たのでしょうが、持ってきたら、買い手がいないと言う事です。資金は出しているから、何としても利益が欲しいのですね」

「完全に見透されているのか・・・公爵は次はどうする?」

王太子が苦笑いして言う

「プラトン商会とアーガナルド商会を潰す為に、焼き討ちにくるかな?それとも泣き寝入りして逃げ帰るか?」

「焼き討ちに来るだろうが・・・待ち構えているのか?」

王太子が真剣に聞く

「王都で賊を雇えない様にしてあるから、もう直接手を下すしか、無いから・・・楽しみですね」

エターナリアが笑顔で言う

「賊を雇えない?何故だ?」

「暗殺者2組と盗賊団を潰して、王国兵士詰め所まで、余罪を叫びながら連行させたからね、余程自信の有る者じゃないと、もう受けないと思いますよ」

エターナリアが笑顔で言うとレインが詳細に説明する

「は?・・・エターナリア殿の護衛・・・黒龍連合国の精鋭か・・・勝てる訳無いな」

王太子が真剣に言うと国王と王妃とレストリアが大笑いする


「エターナリア殿、実はエレストニ子爵家の領地の件だが、太守が出来る者がいない、エターナリア殿の配下で誰か良い人材はいないか?」

国王が苦笑いして言う

「面倒ですね」

エタータリアが真剣に言う

「そこを何とか!エターナリア殿の子供に譲るから、太守を派遣して欲しい」

王太子が真剣に言う

「は?トレイソルト伯爵家の領地で手一杯になりますよ」

エターナリアが真剣に言う

「どうしようも無いか・・・」

「ブロスカがまだいるなら、苦労させれば良い」

エターナリアが笑顔で言う

「確かにそうだが・・・責任を取れないだろう、貴族かエターナリア殿の配下でないと」

王太子が苦笑いして言う

「貴族か・・・貴族の次男とかでも、良いのかな?」

エターナリアが考えながら呟く

「それでも良いが、信用出来るなら」

「レインのお兄さん呼び出して、やらせれば良いね、どうせ借金有るからね」

エターナリアが笑いながら言うとレインが苦笑いすると説明をする

「レイン殿の家族か・・・呼び出そう」

王太子が笑顔で言うと執事が使いを出す


大臣とレインの兄が入ってくると国王に挨拶してからレインを見る

「え?レイン!何故ここに」

「借金返済早める為に、仕事をしてね」

エターナリアが笑顔で言うレオリスが笑顔で説明すると大臣が大笑いする

「解ったか?しっかり働いて借金早く返せるようにする事!弟に伝えてすぐに準備をしろ」

王太子が笑顔で言う

「え!けけけけ決定ですか!!弟に大役務まると思いません!」

「後で任命書を渡す、精進せよ」

国王が笑顔で言う

「不正したら、強制徴収で全員奴隷だね、頑張ってね」

エターナリアが笑いながら言うと王太子夫妻が笑い始める

「苦労してこい!借金の理由ばらされたくなければな!エタータリア殿に関わったから悪い」

レオリスが笑いながら言う

「は?・・・エタータリア殿・・・」

レインの兄が青ざめながらレインをみて、助けを求めている

「頑張ってくださいね、助ける気も無いですから」

レインが笑顔で言うと王太子夫妻が笑い始める

「完全に遊ばれていますね・・・レイン殿のお兄さんなら・・・虐めがいが有りますね」

レストリアが微笑みながら言う

「そうだな!エターナリア殿が助けないなら、鬱憤はらせます」

レオリスが笑顔で言うと国王が大笑いする

「え・・・どうしたら・・・」

レインの兄は震えながら青ざめていくと部屋を出ていく

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