第28話 グリズリー討伐依頼
翌日、冒険者ギルドに行き依頼を探す
「次はどうしようかな?」
掲示板をみていると職員が
「すいませんが奥に来てくれませんか?」
奥の応接室にいくと
「緊急の討伐依頼をお願いしたいのですが」
「緊急依頼?」
「北に有る村付近で商隊が魔物に襲われましたがどうやらグリズリーだったみたいなのですが、主要街道なので早急に討伐が必要です」
「何故自分達に?」
「支部長よりエターナリア殿に頼むのが一番安全だと言われましたので・・・」
「村まで行って、そこから魔物を探して討伐ですか・・・もし倒したら村人はグリズリーの輸送手伝ってくれますかね?」
「大丈夫です、村長からも討伐の依頼がはいっていますので!」
エニスを見ると頷いてくれる
「探してもいない可能性もありますよね」
「そうですね、魔物は移動しますので、10日見付けられなかったら帰って来て頂いても構いません」
「解りました、グリズリーは1匹ですか?」
「1匹で依頼達成です」
「わかりました」
「良かったです、こちらが緊急依頼と依頼書です」
依頼書を受け取り宿屋に戻り出発の準備をする
翌朝北に向かって出発する、向かう途中何もなく村に到着して村長に状況を確認しに行く
「村長はいますか?」
「私が村長ですがどちら様ですか?」
依頼書を見せて
「依頼で来ましたが状況を確認したいのですが」
「え?こんな若いの・・・無理だろうに・・・・少し北に行った辺りが1番多く被害が出ている」
「少し北ですか?その付近から探すしか無いのか・・・倒した後輸送はお願いしますね」
「倒せたら、勿論手伝います」
「滞在中泊るところはありますか?」
「宿屋が空いてなければ何処か用意させます」
村長の家を出て宿屋に向かい
「いらっしゃい」
「大部屋は空いているかな?」
「6人部屋と4人部屋が空いています」
「6人部屋は隣は何人部屋?」
「2人部屋です」
「6人部屋と2人部屋2つお願いしますね」
「解りました、何日ですか?」
「取り敢えずは10日ぐらいは押さえた方が良いのかな?グリズリーを見付けないといけないから早く見つけたら早く帰りますけど」
「解りました、取り敢えず金貨1枚になります早く帰られるなら返金します」
エターナリアは金貨を渡して鍵を受け取り部屋に向かい、その後、村人に聞き込みをすることにする
翌朝村の北側に向かい周囲を探索する
「アニタ魔物の気配は有るかな?」
「有りますが協力な気配は無いです」
「この付近にはいないのかな?」
「動き回っていると言うことだね」
「それもそうだね」
しばらく歩いているがそれらしい気配はないが川が見えてきた
「近くに魔物の気配はないかな?」
「左手に有ります」
「エニス、レイン、クーラ、リリスは川の所で火をおこす準備をして待っていて、アニタ魔物を狩って食べるよ」
「解りました」
アニタは尻尾を振っている
アニタを先頭にケシルとミシルも着いてくる、そしてボアを見つける、アニタは一気に接近して一撃で首を切り裂き倒す
「一度逆さ釣りにしよう」
「畏まりました」
「アニタ魔物の気配は有るかな?」
「無いです」
ケシルとミシルは回りを見ていて木ノ上を見て
「ご主人様木を登って良いですか?」
「いいけど何か有るの」
ケシルは木を登り木の実を落としてくるのをミシルが受け取っていく
「果物だね」
「少し酸っぱいけど美味しいですよ」
一つ剥いて皆で食べてみると美味しかった、ボアを担いで持ってエニス達と合流する
「ボアを狩って持って帰るなんて思わなかった」
「帰ったら解体してもらおうか?」
「そうだね」
「まさかこんな大物だと思わなかった」
ケシルとミシルは川で魚を捕まえはじめて次々と捕まえる
「ケシル、ミシル凄いね」
「昔より簡単に捕まえられました」
「戦闘力上がったからね」
火を起こして魚を焼く事にする、そして馬車が見えてきたとき
「ご主人様大きな魔物の気配です!!」
「戦闘準備!!どっちの方向?」
馬車の後ろからグリズリーが現れ馬車に体当たりするそして、馬を襲おうとするがエターナリアのダガーがグリズリーの目に命中する
「ぐぉーーー!!」
アニタは既にグリズリーの近くまで接近しているがグリズリーはアニタに爪で攻撃をするがアニタはかわして剣を首を貫通させ、暴れるグリズリーから離れ、倒れるのを待っている
「大丈夫ですか?」
「あっありがとうございます」
「怪我はありませんか?」
「大丈夫ですが馬車は横転してしまいました」
しばらくすると後ろから馬車がやってくる
「ぐっグリズリー!」
「すいませんが馬車を直すのを手伝ってもらっても良いですか?」
「勿論です、道が塞がっていたら通れませんから」
馬車を元に戻して積み荷をのせ直しながら馬車を道から横に移動させるそして後ろの馬車の商人に
「お願いが有るのですけれど」
「何でしょうか?」
「グリズリーの討伐依頼で来ているのですが、この先の村まで乗せてもらっても良いですか?グリズリーを村まで持って帰りたいから村から迎えが欲しいです」
「勿論です、それどころかもし倒してもらえてなかったら私はグリズリーに殺されていたと思いますのであなたは私の命の恩人です」
「エニス頼んで良いかな?」
「わかりました」
「クーラ護衛を頼むね」
「畏まりました」
エニスとクーラは馬車に乗って村に向かう
待っていると村からエニスとクーラが二台の空の馬車で戻ってきた
「お待たせしました」
「じゃあグリズリー乗せて帰ろうか」
エターナリアとアニタはグリズリーを馬車に乗せてもう一台にボアを乗せてから村に戻る事にする
「取り敢えずは村までよろしくお願いします」
「こんな大物を本当に倒してしまうなんて思いませんでした・・・」
村人はそう言ってグリズリーを見ている
村に戻ると村人達が見物に出てきた
「本当にグリズリーを・・・凄いとしか言えません」
村長はそう言ってグリズリーを見ている
「明日には王都にグリズリーを持って帰りたいですよね」
「この村ではグリズリーを解体出来ないですからその方が良いと思います」
「このボアを解体してもらっても良いですか?」
「すぐにやりましょう!」
「ボア料理もお願いしますね?」
「勿論です」
村長はそう言って村人に解体を指示している
「村長も希望する人皆で食べましょうね」
「え?よろしいのですか?」
「最初からそのつもりで解体をお願いしたつもりです」
エターナリアの言葉に村人は歓声をあげる
「ありがとうございます」
村長はそう言って頭を下げる
「アニタ近くで魔物の気配は無いかな?」
「少し離れていますけどいます」
「ついでに狩って来ようか?」
「はい!」
「ちょっと狩りをしてくるね」
アニタとケシルとミシルを連れて魔物を見に行って見るとウサギだね2匹いる
「捕まえて帰ろうか」
エターナリアはウサギを殴り一撃で倒す、もう1匹はアニタも一撃で倒していた
「ケシルとミシル、ウサギを縛って帰るよ」
「はい!」
ケシルとミシルはウサギを縛って持ってくれる
「アニタ他に気配は?」
「ありません」
「じゃあ戻ろう」
村に戻りウサギも解体して料理に追加してもらう
「短時間でウサギまで捕らえてくるなんて・・」
「アニタが凄いからだね」
「ご主人様ありがとうございます」
アニタは尻尾を振っている
ボアとウサギの肉を堪能して、翌朝王都に帰ることにする
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