第32話 家購入
翌朝、冒険者ギルドに向かい支部長に知り合いを紹介してもらう
「はじめまして」
「はじめましてケーレストより伺っています」
「家を探しているのですが良い物件はありますか?」
「いくつかありますが、何を求めますか?」
「そうですね、比較的に治安が良いところと、鍛冶場を作れたらもっと良いですけど、そちらは後で手に入れても良いですね」
「金額はいくらまで出せますか?」
「一括ならばこのぐらいですかね」
白金大金貨を3枚と金貨の袋を置くと
「え?そんなに用意しているのですか?」
驚きながら言うと
「すぐに物件を案内しますね」
いくつかの物件を回って見て回る
「この物件広いですけど、買えるのですか?」
「治安は良いですし、中心街に近いですから少し高くなります」
エニスは家の中を見て回り
「広くて良い家です、地下もありますし」
「そうだね」
「この家はいくらですか?」
「金貨500枚です」
「そうですかー」
エターナリアは周りを見てみんなの表情を見ると
「少し修繕した方が良いところがありますよね」
「そうですね」
「少し安くなりませんか?」
「そうですね・・・金貨350枚でどうですか?」
「修繕する所と庭の整備、納屋と馬房の整備でいくらになりますか?後は紹介料を含めて」
「金貨50枚でいいです」
「合わせて金貨400枚ですね」
「はい、そうです」
エターナリアは白金大金貨を4枚出して
「わかりました、買います」
「え?持っていたのですか?凄いですね」
「ではすぐに書類を作成します」
書類を確認してからサインして代金を支払う
「これでこの家はエターナリア殿の家です」
笑顔でそう言って修繕の打ち合わせを始める
「エター、家買っちゃったね」
「買いましたよ、後は家具を買いに行こうね」
「はい!エター!」
エニスは嬉しそうにしている
家具を買い揃え、生活必需品を揃えて買うのと搬入の打ち合わせをしてから、宿屋に帰る
「留守番用の奴隷も必要かな?」
「私達じゃあ足らないの?」
「全員で迷宮に入ったり依頼で出掛けている間の留守番ね」
「それは必要だけど・・・・」
「明日奴隷商で見てみようね」
「わかったけど・・・」
エニスは黙り込む
「御主人様エニス様と結婚しないのですか?家も手に入れましたし、私達との契りもお願いします」
「え?」
全員が前のめりにこちらを見ている
「えーと今のままじゃダメかな?」
「今のまま?」
「エニスが18歳の誕生日に結婚しようと言うことでどう?」
「えーと、わかりました!よろしくお願いします」
エニスは笑顔になりキャスカを抱き締める
翌日奴隷商に向かい奴隷の品定めをする
「エニスは良いのいたかな?」
「犬耳族のと熊耳族のこの2人ですか?」
「そうだよね、後はん?あの娘なんだろう?」
「どうしたのエター」
「妖狐族のですね」
奴隷商は言うと
「妖狐族は遠い土地の部族ですがこの地で奴隷になりました」
「ちょっと話を聞いてみたいですね」
「わかりました、しかし反抗的ですよ」
「わかりました」
商談室に移動して妖狐族の娘が入ってくる
「セレストリアです・・・」
「どうして奴隷になったのですか?」
「・・・・」
「答えなさい!」
奴隷商が言うと
「辱しめを受けさせる為に・・・叔父に捕まり売り飛ばされた・・・」
セレストリアは涙を浮かべて言うと
「何があったの?」
「叔父が父を殺して部族の族長になり、兄弟を皆殺しにしてから私を奴隷にして売りました・・・だからもう何もかも失いました」
「深い事情があるのですね」
「あなたは何が出来ますか?」
「何も得意な事はありません」
「そうですか」
奴隷商を見て
「犬耳族と熊耳族も呼んでください」
「2人とも家事は出来ますね」
「私は料理の方が得意です好み通りの料理を作るように頑張ります」
「私は掃除と力仕事が得意です」
「わかりました」
エニスを見ると頷いている
「エニスは2人が良いかな?それとも」
「2人は良いですよ!だけど妖狐族のはエターナリア次第でいいよ、見たこと無い部族だし」
「いくらですか?」
「犬耳族と熊耳族はそれぞれ金貨15枚です、妖狐族は金貨10枚・・・いや7枚でどうですか?」
「合わせて37枚ですか?」
「はいそうです」
「少し安くなりませんか?」
「金貨28枚でどうですか?」
「わかりました」
金貨を積み上げて渡す
「確かに、早速奴隷契約の儀式を行います」
奴隷商人の儀式で3人はエターナリアの奴隷になる
「いつもご贔屓にありがとうございます」
「また利用するかも知れないですがよろしくお願いします」
エターナリアは3人を連れて買った家に向かい、修繕の進み具合を確認する
「母屋は今日中に終わりますが、納屋は4日かかります」
「明日家具を搬入をして大丈夫ですね」
「大丈夫です」
「明日またきますね」
そう言って宿屋に帰り部屋でゆっくり休むことにすると妖狐族のセレストリアと犬耳族のフレイと熊耳族のケニーにそれぞれの役割を伝え迷宮にも一緒に潜って訓練する事を伝え、今日はゆっくり休むように言う
「セレストリアどうかしたの?」
「ご御主人様迷宮で役にたつでしょうか?」
「訓練だから役とかは無いと思うよ」
「訓練?だけど命懸けですよね」
「そこまではしないから大丈夫だよ、妖狐族は何か得意な戦い方あるのかな?」
「妖狐族は実力を上げると妖術が使えますが相当の修練が必要です」
「妖術?魔法かな?」
「それに近いです」
「期待出来そうだね」
「頑張ります、その・・・妖狐族は人族との間に子は出来ませんが、御主人様の為に何でもしますので見捨てないでください」
「妖術が使えるようになるように鍛え上げるから根を上げないようにね」
「御主人様頑張ります」
セレストリアは笑顔になる
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