第201話 奴隷商と服屋

薬屋を出ると縫製場に向かって歩いている

「御主人様、アーレンさんとキリーナさんですね」

レインが微笑みながら呟くとアーレンが気が付いてやってくる

「エターナリア様、ここで会えるなんて、思って無かったです」

アーレンが笑顔で言う

「どうかしたのかな?」

「先程剣をエリスナ様に返したのですが、言われた通りアイテムを買い取りして貰ったら、予想より高く買って貰えました」

アーレンが嬉しそうに言う

「昨日帰ってから、話し合ったのですが、奴隷を買う事にしましたので、見に行こうと思っていました」

キリーナが真剣に言う

「あ!それで、この先の奴隷商に向かっていたのですね」

エターナリアが微笑みながら言う

「はい!だけど、どの様な奴隷が良いか考えて歩いていました」

アーレンが苦笑いする

「2人が気に入る奴隷が良いね・・・あの奴隷商訳有りを押し付けるから気をつけてね」

エターナリアが微笑みながら言う

「え?訳有り?」

キリーナが真剣に聞く

「戦えそうに無い人とか、人族の駆け出しの冒険者限定とか色々ね」

エターナリアが笑顔で言う

「あ!エター!訳有りばかり押し付けられたね!呪い持ちまで、押し付けられた!」

エニスが笑顔で言う

「え?大丈夫なのですか?」

キリーナが不安になり言う

「全員凄く強くなるまで、育てたよね!戦闘狂」

エニスが笑顔で言う

「戦闘狂?」

「そう!戦闘狂!脳筋!戦闘馬鹿!」

エニスが笑顔で言うとレインが微笑みながら説明をする

「奥様なのですか!!あの美人の人ばかりで苦労しませんか?」

キリーナが真剣に聞く

「最初は嫌だったけど、今は姉妹だと思っています。家族だからね」

エニスが笑顔で言う

「家族・・・やっぱり凄いですね」

キリーナが真剣に言うと奴隷商に到着する

「エター奴隷商人の好きにさせないように、一緒に見てあげよう」

エニスが笑顔で言うと一緒に入っていくとエターナリアは奴隷達のステータスを見て確認していくとアーレンとキリーナが真剣に選んでいるとレインが笑顔で相談に乗っている


「え?エターナリア様!!お久しぶりです」

奴隷商人が笑顔でやってくる

「久しぶりですね」

「今日は買っていただけるのですか?」

「買う気は有りません!余っていますから」

エターナリアが真剣に言う

「え?何故こちらに?」

「あの冒険者始めての奴隷だから、間違っても訳有りを押し付けられない様に見張りに来ただけですよ」

エターナリアが微笑みながら言う

「え!・・・ごご御冗談を」

奴隷商人が苦笑いするとエニスが睨んでいる


アーレンとキリーナが犬耳族の少女を選ぶと奴隷商人に値段を聞いて2人は考えながら決める

「エターナリア様、付き合って頂き、ありがとうございます。」

アーレンが笑顔で言う

「2人は、まだ武器を買う余裕有るのかな?」

「え?はい!しかし高いと買えないですね」

アーレンが苦笑いしている

「そうだよね・・・古道具屋で買うしか無いね」

キリーナが苦笑いしている

「アーレン、ドラゴンソード使ってどう思った?」

エターナリアが真剣に聞く

「凄い剣でした・・・いつかあの剣が欲しいと思いました。」

「安心感が有ったのかな?鋼の剣と比べてね」

「はい!折れないと思いました」

アーレンが真剣に言う

「やっぱりね、剣士の必殺技学ぶようにね、アーレン君ならきっと、技も使いこなせる様になるからね、剣はもう鋼よりも良い剣を得る必要が有るね」

エターナリアが微笑みながら言う

「鋼以上・・・この町に売っていますか?」

「エリスナに言えば、用意してくれるよ、鍛冶師が特別に作った剣だからね」

エターナリアが微笑みながら言う

「今度聞いてみます。」

アーレンが笑顔で言う

「御主人様こちらを」

レインが微笑みながら言うとジーナの剣を差し出す

「こんな剣になるね」

エターナリアが微笑みながら言うとアーレンが剣を受け取り驚いている

「アーレンどうしたの?」

キリーナが聞く

「こんな剣も有るのですね・・・もっと早く知っていれば、死にそうにならなかったと思いました」

アーレンが真剣に言う

「そうなの?」

キリーナが真剣に剣を見ている

「欲しいと思います・・・高そうですが」

アーレンが苦笑いする

「剣の良し悪しが解れば良いね」

エターナリアが笑顔で言うと、アーレンが剣をジーナに返すと別れて、エターナリア達は縫製場に向かう


「あ!御主人様!!」

職員が笑顔で言う

「久しぶりだね、この子の服を数着用意したいだけど、良いかな?」

エターナリアが笑顔で言う

「全て御主人様の持ち物ですので、好きに選んでください」

職員が笑顔で言うとレインが笑顔で服を選び始める

「そうだ、赤子用の肌着を用意して欲しいけど、大丈夫かな?後は、妊婦用の服も」

エターナリアが微笑みながら言う

「え!まままっまさか!!」

職員が笑顔で言う

「はい、お願いします」

エニスが笑顔で言う

「おめでとうございます!!すぐに考えます!」

職員が笑顔で言うと、職人達がエニスにどの様な服が良いか、聞いている


「あれ?ルシアとルティナは?」

エターナリアが苦笑いすると、奥でルシアの悲鳴が聞こえる

「あ!御主人様服を着て確認しようとしたら、職人が手伝うと言ってましたが・・・」

レインが苦笑いして奥を見ながら言うと、奥の扉が開きルシアとルティナが現れる

「やっぱりこっちじゃ無い」

職人が言うとイキナリ、ルシアの服を脱がして違う服を着せ始めると、ルシアと目が合い真っ赤になって悲鳴をあげる。職人が気が付き扉を閉める


「エター遊ばれている?」

エニスが苦笑いしている

「完全に服を着させられている、人形だね」

エターナリアが苦笑いすると、ジーナが恐る恐るエターナリアの裾を掴んでいる

「試着はしたくないです」

ジーナが小声で言う

「服のサイズは確認して直して貰わないとね」

「そうですけど・・・怖いです」

「可愛い!」

エニスが抱き締めて言うと、ジーナが苦笑いしていると、レインに連れられて、別の部屋で着替えてくると、サイズの手直しをして貰う


ルシアとルティナが戻ってくる

「もう来たくないです」

ルシアが苦笑いする

「あの人達しつこいです・・・もう嫌!!」

ルティナが真剣に言うと、職人達は満足そうに話し込んでいる

「職人達の相手してくれたので、安全に服を選べました。ありがとうございます。御姉様」

ジーナが真剣に言うと頭を下げる

「おおお御姉様!!もう一度言って」

「ルティナ御姉様」

ジーナは見上げるように見ながら言う

「ジーナ!可愛い!!」

ルティナが笑顔で抱き付くも、ジーナが苦笑いしている

「エニス取られそうだね」

「え?取られないように気を付けます」

エニスが笑いながら言うと屋敷に帰ることにする

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