第104話 大掃除

「みんなで町中の大掃除する事にする」

エターナリアが笑顔で言うと

「え?大掃除?何考えているのよ?」

エニスが苦笑いしている

「御主人様の大掃除は賊狩です!散歩して賊に襲われながら掃除するつもりです、面倒事になる前に潰すつもりと思ってください」

レインが笑顔で説明するとみんな笑い出す

「いつかはやると言いそうだったけど・・・盗賊片っ端から叩き潰せば良いのね」

エニスが笑顔で言う

「盗賊のアジトも潰すけどね」

「御主人様やる気です!久しぶりで楽しみです」

アニタが言うとみんな誰が護衛するか相談をし始める


エニスとレインとセレストリアとアニタと散歩に出掛けるとケシルとミシルが少し離れて歩き出す

「御主人様つけられ始めました」

セレストリアが微笑みながら教えてくれる

「じゃあ人気の無い所に向かおうか?」

アニタは笑顔で尻尾を振って人気の無い路地に入っていくとしばらくして後ろの男達が走ってくる

「おとなしくしろ!!」

男がナイフを抜いて言うと男達が前にも立ち塞ぐ

「何の用ですか?」

「有り金全部出せ女共も貰っていく!!」

「やめた方が良いですよ、痛い目をみるだけですので」

「若僧!痛い目をみたいのか!!死ね!!」

男がナイフで刺しに来るがセレストリアが腕を掴み止める

「ななななんだ!!放せ!死にたいのか!!」

男は慌て出すと

「死なない程度にしておいてね」

エターナリアが微笑みながら言うとセレストリアは腕を持ったまま持ち上げてから地面に叩きつけると何度も何度も叩きつけてから両腕を折る

「ギャーーァーー・・・・・」

男は白目を剥いて気絶するとアニタは他の男達を次々とボコボコにしてから地面や壁に叩きつけて遊んでから両腕両足を砕いていく

「御主人様終わりましたがどうしますか?」

「この気絶している男を起して何故襲ったか聞いてみようか?警備隊が来る前にいろいろ聞き出そうかな?」

セレストリアが起こすと

「ギャーーばっばっバケモノ!!!」

恐怖に震えながら叫ぶと

「誰に頼まれて襲った?」

「え?・・・・」

「続きをして欲しいそうだね」

エターナリアが微笑むとセレストリアは足を砕く

「ぎゃーーーァーー」

「正直に答える気になるかな?まだ続きやるかな?」

「金を持っていそうな、美人連れだったから襲った!!頼む助けてくれ!!」

「やだ!!御主人様にナイフで襲ったから10回は死んで貰う!!」

アニタが笑いながらもう片足を砕く

「アギャーーーァーーー」

男は再び気絶してしまうとレインが起してから回復魔法で回復させるとセレストリアが笑顔で地面に叩きつけてから両腕を折る

「たすけて・・・お願いします・・・何でもしますので・・・・」

「アジトや仲間の事を教えて貰おうかな?」

男は町中のアジトと仲間について話し出す


「やっぱり始めましたか」

隊員は苦笑いしながら来ると

「ナイフで襲ったのは間違えないか?」

「助けてくれ!!襲った!」

「余罪を吐いてくれたら連れていくけど、嫌だったらしばらく見させて貰う」

男は次々と余罪を話していく

「後は任せたからね」

エターナリアが笑顔で言うと

「隊長からの伝言です、頼むから牢屋を一杯にはしないでくれ!!と言っていました」

隊員は苦笑いしながら言うと男達を連行していく

「まだまだ余裕があるね」

エターナリアが微笑みながら言うとエニスが大笑いする


その後も返り討ちにしながら散歩を続けていると

「エターナリア殿頼むからこのぐらいにしてくれないか?」

隊長が苦笑いしながらやってくる

「隊長何か用ですか?」

「もう襲われないでくれ!!これ以上は引き取れない!頼むから!」

隊長が懇願し始めると隊員が笑い始める

「自分は今日はもう辞めるけど、夜に黒装束の一団が現れると予感しています」

エターナリアが微笑むとみんなニヤニヤしている

「え?・・・黒装束の一団?・・・・まさかそんな噂が、辞めてくれ頼むから!」

隊長は青ざめている

「黒装束の一団に頼むしかないね、警備隊の取り締まりが緩いせいかな?」

「うっ!・・・返す言葉も無い」

「じゃあこれで帰りますね、何組捕まえたかな?」

「え?7組だ!」

「一日で7組なんて取り締まりが緩い証拠だね」

エターナリアは笑いながら言うと屋敷に帰って行こうとする

「帰り道襲われない様に護衛しろ!これ以上賊に襲われない様に絶対しろ!!」

隊長は隊員に言うと隊員は苦笑いしている


その夜エターナリア達は警備担当の奴隷を動員して次々と盗賊のアジトを強襲していく

「御主人様、これで終わりですが警備担当の奴隷達の動きが良くて一人も怪我をしていません」

レインが微笑みながら言う

「警備隊はそろそろ来るかな?」

「それが・・・牢屋が一杯で引き取りたくないと隊長が言っていましたが、盗賊全員が捕まえてくれと懇願されているようです、御主人様の脅しは効果覿面ですね」

レインが笑いながら言う

「エター、弱すぎて詰まらないから警備担当の奴隷達がさっきから捕らえる練習台にして遊んでいるけど、良いよね」

「キャスカの練習台にもなって良いね」

警備担当の奴隷達は盗賊達を地面に叩きつけたり壁に投げつけたり、両腕を折る練習を続けている

「なんだ!・・・・捕まえに来たが完全に盗賊を遊ばれている?」

隊長が苦笑いしながら言うと

「隊長こいつ確か殺人などで指名手配されています」

「そうか・・・次元が違いすぎると言うことだな・・・えた・・・黒装束殿引き取ってもよろしいですか?」

隊長が苦笑いしながら言うとエターナリアは睨み付けている

「どうぞ引き取ってください、良い練習台になりましたので」

エターナリアはそう言うと全員に引き上げの合図を送る

「こいつらの所持品と賞金はどうする?」

「孤児院に寄付しておいてください!失礼します」

エターナリアはそう言って帰っていく

「こいつら早く処分しないと牢屋が足りない・・何としても罪状を固めて処分するぞ!!そうしないと休みが取れないぞ!」

隊長が真剣に言うと

「隊長それは言ったらダメです!」

「事実だ!」

「不正に繋がりますのでダメです!」

「それは・・・そうだが、盗賊が認めているから処分しやすいだろ・・・拷問もしなくて済むしな」

「拷問はしなくても脅かせば良いだけですからね」

隊員が認めると隊長は笑い出す


翌日町中では黒装束の一団が正義の鉄槌を下して、盗賊を一掃したと噂が広がり始める

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